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第43章 渡(わたし)


 嘉賞(かしょう)は翌日、内務峰(ないむほう)へ受け取りに行った。

 謝臨平(シエ・リンピン)は書類の山が積まれた机の後ろに座っていた。林瓶が入ってくるのを見ても、多くは言わず、引き出しから青灰色の布袋を取り出して机の上に置き、押し出した。

 「三百枚、中品だ。数えろ。」

 林瓶は受け取り、袋口を開けて一目見た。霊石はきちんと揃えて積まれ、窓からの光の中で温かな微光を放っている。彼は数えず、袋口を締めて懐に収めた。「数えなくて結構です。」

 謝臨平は彼を一目見て、「数えない」ことについて意見を言わず、背を凭せて何気なく訊いた。「これからどうするつもりだ?」

 林瓶は考えた。「山を一度下りたい。」

 「また坊市か?」

 「もっと大きいところに。」林瓶が言った。「太乙宗の山の下のは何度も行ってもう新しいものがない。蒼雲宗(そううんしゅう)の方へ二日ほど行くと、双流渡(そうりゅうと)というところがあると聞いて——一度見てみたい。」

 謝臨平はすぐには答えなかった。茶碗を手に取って一口含み、置いた。頭の中で双流渡という場所の案内を繰ったようだった。そして言った。「双流渡は、太乙宗と蒼雲宗の境界に当たる。水路と陸路の交わるところだ。場所は広い。何をする者もいる。行ったら揉め事を起こすな。」

 「心得ている。」

 謝臨平は机の端から白紙の便箋を一枚抜き出し、筆で几文字書いて、私印を押し、差し出した。「四日の暇だ。明後日には戻れ。」

 林瓶は便箋を受け取ってしまった。「謝長老。」

 彼が向きを変えて入口まで歩いた時、謝臨平の声が背後から届いた。重くなく、思い出したように付け加えた一句だった。「あそこに天機閣という情報屋がある。入口に居眠りしている老人が座っている。入るな。」

 林瓶は振り返った。謝臨平はもううつむいて帳簿を繰っていた。あの言葉は彼が言ったものではなかったかのように。

――

 双流渡は彼が想像していたより大きかった。

 林瓶が通り口を抜けた時、最初に目に入ったのは店ではなかった。

 街の中央に、一基の巨大な黒石の碑が立っている。

 高さは三丈を超える。表面にはびっしりと紙札が貼り付けられ、下の方の古い札は風雨で端が捲れ、上から新しい札が何層も重ねられていた。碑の周囲には常に人が集まっている。立ち止まって読む者。条件を確認している者。その場で仲間を募っている者。誰もが慣れた様子だった。

 林瓶も近づいて見てみた。

 一枚目。三階妖獣・赤尾金睛猿討伐。報酬、中品霊石三百枚。

 二枚目。南嶺にて失踪した蒼雲宗弟子二名の捜索。生死不問。

 三枚目。地火丹炉修繕可能な丹師募集。報酬面談。

 四枚目。霊船護衛。双流渡より北河渡まで。築基以上優先。

 林瓶はしばらく無言で眺めていた。その中の報酬だけでも、自分が先日受け取った嘉賞を軽く超えるものがいくつもある。だが彼の目を引いたのは金額ではなかった。太乙宗では聞いたこともない名前が並んでいる。宗門。渡口。妖獣。地名。人物。見たことも聞いたこともないものばかりだった。まるで自分が今まで見ていた世界が、一枚の紙をめくるように突然広がったようだった。

 石碑の上部では、風に煽られた紙札がぱたぱたと音を立てている。誰かが古い依頼を剥がし、新しい札を貼り付けた。その動作に特別な意味はない。ここでは毎日のことなのだろう。

 林瓶はしばらくその石碑を見上げ、それから視線を街の奥へ移した。ここから先は、彼が今まで知っていた世界より、ずっと遠くへ続いている。

 一本の大通りが三里ほども続き、両側には店が軒を連ねている。丹药铺だけでも七、八軒。符箓店、法器閣、材料行、質屋が一軒一軒と続く。通りの人の流れは少なくない。様々な宗門の服を着た弟子、独りの散修、商隊の者、そして身元の読めない者たちが、屋台の間を縫って行き交っている。

 彼は通り口にしばらく立ち、この様子を見渡した。確かに太乙宗の山の下の小さな坊市とは規模が違う。

 彼は急いで見て回らず、まず大通りを一通り歩き、おおよその配置を頭に刻んだ。

 大通りの中程に一軒の書店があった。入口には何列もの木の棚が置かれ、その上に本が幾重にも積まれている。新しいのも古いのもあり、道端の露天より品揃えがずっと充実している。店内は薄暗く、何列もの本棚がぎっしりと詰まり、通路は二人が擦れ違うのがやっとの幅だ。

 林瓶は中に入り、まず真面目な本を物色した。一冊は『南疆薬草志』——図入りで、太乙宗の近くでは手に入らない薬材が載っている。一冊は『太乙散修見聞録』——ある散修が書いた旅日記で、何頁かめくると、筆は粗いが内容はしっかりしている。一冊は『低階丹薬入門』——基礎知識を補いたかった。三冊の真面目な本が手に積まれ、それだけでも十分な収穫だ。

 しかし彼は会計には向かわなかった。

 彼は書店の奥の方の隅に目をやった。そこにある棚には、あまり真面目とは言えない様子の冊子が積まれている。表紙に文字がないか、手書きのタイトルだけがある薄い本が、最下段に置かれている。何度も誰かにめくられては戻されたようだ。

 彼は歩いて行き、しゃがみ込み、手あたり次第に何冊かめくった。

 一冊の薄い本が彼の注意を引いた。表紙はもうなく、頁は欠け、紙は黄ばんで脆い。多くの人がめくった跡がある。彼は開いて数行読んで、目が止まった。

 内容は、誰が書いたかわからない太乙宗についての評述だった。言葉は辛辣で、情報は半ば真実、半ば虚偽。彼は数か条目をめくった。

 「太乙宗の残篇については、江湖に多く聞こえている。名は絶学というも、実は二流か三流に過ぎぬ。」

 「宗主李還真、若かりし頃は凡庸、継位後も特に業績なし。太乙の勢い衰微、この人の責めを免れず。」

 「太乙五峰、各々に腹の中で異なることを抱く。内部の争いは、外敵に劣らず激しい。伝功一脈と宗主一脈の争い、もはや一日に非ず。」

 彼は読み終え、冊子を閉じた。

 偏っている言葉もある。宗主が凡庸だと言うが、彼は長老会で宗主の手腕を目の当たりにした。無能な人物ではない。しかし一部の話は——食堂で自分の耳で聞き、長老会で自分の目で見た——確かに根拠のない話ではない。

 彼は置かずに、冊子を幾冊かの真面目な本の間に挟んで、一緒に持った。

 書店を出ようとした時、カウンターの向こうの店主——山羊髭を蓄えた中年の男——が彼を見て、手に持った数冊の本を一目見て、それからカウンターの下から一冊を取り出して差し出した。顔には暗黙の了解という表情があった。「兄さん、これも見てくれ。入ったばかりの新商品だ。出来が良くて、散修の間で評判になってる。」

 表紙には文字がないが、紙はあの禁書よりずっと新しい。

 林瓶は受け取り、開いてタイトルを一目見て、顔が曇った。

 『卖油郎独占玄祈使』(油売(あぶらう)りが玄祈使(げんきし)(だま)(うわさ)——中国の通俗小説『卖油郎独占花魁』のもじり)

 彼は二頁ほどめくった。中の玄祈使は、(はる)(ねや)に寂しがる仙女のように描かれている。毎日山の上でぼんやり過ごし、縁のある者が上がってくるのを待っている。話は型にはまって粗いが、筆致には三分ほどの小説らしさがあり、純粋な下品ではなく、市井の才子佳人のような趣がある。唯一「写実的」な部分は、作中の玄祈使も山に閉じ込められ、普段は部外者に会えず、護衛が厳重であることだった。

 彼は本を閉じ、表紙に一瞬息、目を留めた。

 頭の中に一つの場面が浮かんだ——彼女が分かれ道の暮色の中に立ち、袖口を束めて、「これで何日も嬉しく過ごせるわ」と言った姿。

 彼は本を閉じた。表情は変わらなかった。買った。読むためではない。こんなものが外に流れているのは良くないと思ったからだ。

 彼は本を荷物の一番下に押し込んだ。顔には何の表情も出していなかった。耳の先が少し熱かったが、書店の中は暗く、誰も気づかなかった。

――

 書店を出て、彼は大通りで一番大きな丹药閣へ行った。

 三階建てで、構えは立派だ。カウンターに並んでいるのは青磁の瓶ではなく、整然と一列に並んだ白玉の瓶だ。ラベルには細字で丹薬の名称、品級、効能が書かれている。価格は小さな木の台に嵌め込まれており、明示されている。彼はカウンターの前にしばらく立ち、上から下まで一通り見渡した。

 培元丹(下品):三枚中品霊石で一つ。

聚気散(中品):二十枚中品霊石で一副。

凝霊丹(中品):五十枚中品霊石で一つ。

固本大還丹(上品):値段のところには数字がなく——「面談」とある。

 彼は心の中で静かに計算した。三百霊石。培元丹が十数個買えるか。あるいは聚気散が六副。凝霊丹なら三つ。凝霊丹は霊力を感知する助けになると聞く。入門者が壁を突破するのに向いているという。三つ——飲んでも効くかどうか分からない。彼はカウンターの前に立ってしばらく迷った。

 そして口を開いた。「凝霊丹を二つ。」

 店主は灰色の袍を着た中年の男で、彼を一目見て、多くは訊かず、振り返って戸棚から白玉の瓶を二つ取り出してカウンターに置いた。「百霊石。」

 彼が丹药閣を出た時には、空はまだ明るかった。大通りに立ち、この賑やかな長い通りを見渡した。そして一つのことを思い出した。彼は通りの角へ向かった。そこには一軒の店があり、入口に居眠りしている老人が座り、門庇には色あせた古い扁額が掛かっていた。

 彼は入口で一瞬立ち止まった。老人はまぶたも上げず、眠っているようだった。林瓶は顔を上げてその扁額を見た。上の文字は確かに読めなかった。しかし門枠に一枚の小さな木札が打ち付けてあり、三つの字が刻まれている。「天機閣」。彼は入らなかった。しかしその名を覚えた。

 少し歩いてから、振り返って一目見た。老人はまだ居眠りしていた。入口に置かれた置物のように。

 彼は書袋を背負い、太乙宗の方へ歩き出した。

――

 宗門に戻ったのは二日後の昼過ぎだった。

 彼は山麓の石段を少し上ったところで、向こうから五、六人の者たちが歩いてくるのに出会った。浅青色の服を着ている。生地も型も太乙宗とは違う。襟には銀白色の紋様が刺繍され、腰には同色の紐帯を締めている。揃いで、一つの型から抜き出たかのようだ。先頭は若い男で、顔立ちは白く、腰に一枚の玉牌を下げ、歩きながら隣の者と低声で話している。声は大きくなく、内容は聞き取れない。彼らは林瓶と擦れ違った。誰も彼を見なかった。まるで彼が道端の石ころであるかのように。

 林瓶はさらに数歩上り、それから振り返ってあの一群の背中を見た。浅青色の服が灰褐色の山道でひときわ目立っている。太乙宗の者ではない。

 彼は多くは考えず、さらに山を上った。

 荷物を宿舎に置き、食堂へ行った。外門の食堂はいつも通り賑わっている。彼は碗を持って隅に座り、うつむいて飯をかき込んだ。隣の机で数人の弟子が雑談している。声は大きくないが、特に抑えてもいない。

 「今日、山門のところにあの数人、見たか?」

 「見たよ。俺たちと違う服着てた。」

 「聞いた話だと、霊台宗って言うらしい——何しに来たんだか。」

 林瓶はうつむいて飯をかき込み、加わらなかった。「霊台宗」という三文字を心の中で一度置いた。前に聞いたことのない名前だ。山道で擦れ違ったあの一群と合致した。彼は覚えた。

 食堂を出た時、遠くの山門の方に、あの浅青色の姿はもう見えなかった。

 蘇晴(スー・チン)は丹房で、新しく乾かした薬材を一つ一つ壺に詰めていた。彼が入ってくるのを見て、手の埃をはたき、薬包を差し出した。そして彼女の視線が彼の腰に新しく下げられた玄鉄の匕首に留まった。一瞬止まった。

 「おや、嘉賞を受け取ったのか?」

 林瓶はうなずき、懐からあの二つの白玉の瓶を取り出して机の上に置いた。「これを見てくれ。双流渡で買ったんだ。」

 蘇晴の目が輝いた。「双流渡まで行ったのか? 遠かっただろう。」彼女は白玉の瓶を手に取り、ラベルを見て、蓋を開けて一粒を指先に転がし、回して見て、匂いを嗅ぎ、うなずいた。「凝霊丹だ。本物だ。品相はまあまあ。最高級とは言わないが、混ぜ物はしてない。いくらだ?」

 林瓶が金額を言った。

 蘇晴は計算した。「まあ、ぼったくられてはいないな。双流渡で買うなら、宗門の近くで買うより安い。あっちは量が捌けるからな。」

 林瓶は丹薬をしまった。「飲んで効果はあるか?」

 蘇晴は考えた。「お前の場合? 一度も功法を修練したことのない奴が凝霊丹を飲んだら——少しは霊力を感知できるかもしれないが、そんなものだ。これは突破の補助用だ。開眼を助けるものじゃない。」彼女は手の埃をはたいた。「でも試してみて損はない。どうせ金はあるしな。」

 林瓶は最後の揶揄には乗らなかった。白玉の瓶をしまい、立ったまま彼女が薬包を準備するのを待った。

 蘇晴は向き直って薬材を片付け続け、何気なく付け加えた。「そうだ——お前、あんな遠くまで行って、何も起きなかったか?」

 「何も。」

 「それならいいんだ。師匠が言ってたんだが、昔、焼火道人って呼ばれた人がいてな、師匠よりずっと丹術が上手かったんだって。あの人は何でも知ってた——功法も、陣法も、薬材も、できないものはなかったそうだ。後にあちこち行ったらしい。双流渡みたいなところは、あの人は絶対に詳しかったはずだ。」

 林瓶は一句挟んだ。「前に話していたあの人か?」

 蘇晴の手の動きが一瞬止まった。考えた。「……そう……だったかも? はっきり覚えてない。師匠が詳しく言わなかったんだ。」彼女は一瞬息を置き、もう一句付け加えた。「でも、師匠にこんなに長く覚えられている人だから、きっとすごい先輩だったんだろうな。」

 林瓶は追及しなかった。薬包を整えた。「じゃあ、先に行く。」

 「行ってこい。今度山を下りる時は俺も誘ってくれよ。俺も双流渡に行ってみたい。」

――

 夕方、宿舎に戻り、今日持って帰ったものを一つ一つ机の上に並べた。

 三冊の真面目な本を左手に重ねて置いた。真ん中は表紙のないあの禁書。彼は手に取って何頁かめくり、自分の知っている情報と照らし合わせた。残篇の話はおおむね事実。宗主の資質が凡庸だという部分は、自分が接したことがないので判断できない。太乙五峰の内輪揉めの部分は——長老会で自分の目で見た。彼は本を閉じ、二冊の雑書の間に挟んで、本棚の中段に置いた。取っておいて、後でまた見るつもりだった。

 一番右のあの薄い艶書は、もう一度は開かなかった。手に持って数息立っていた。頭の中にまたあの場面が浮かんだ——彼女が分かれ道で「これで何日も嬉しく過ごせるわ」と言った姿、入口で袖口を束めて彼に送らせてほしいと願った表情。彼はうつむいて手の中の本を見た。顔には何の表情も出さなかった。耳の先がまた熱くなった。そして腰を曲げて、敷き布団の一番下に押し込んだ。

 二つの凝霊丹の瓶が机の上に置かれている。彼は一つを開けて一粒を取り出して見た。白く、丸く滑らかで、灯の下で淡い光沢を放っている。しばらく眺めてから、戻した。

 彼の視線は本棚の最下段に落ちた。そこには一冊の、彼が自ら表紙を替えた本が、何冊かの古い雑書の下に安らかに横たわっている。彼は手を伸ばして取ろうとはせず、ただしばらく見つめた。まだそこにある。動かされていない。

 そして机の上のものを片付け、灯りを消し、横たわった。

 窓の外の月明かりはとても淡かった。

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