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第37章 試(ためし)


 正月が明け、蔵経楼(ぞうきょうろう)は通常の開館に戻った。

 最初の二日間、あの本はずっと枕の下にあった。彼は一度も開かなかった。開きたくないわけではない。時期が悪かった。昼は張遠(チャン・ユエン)がいる。夜に灯りをつければ目立つ。何より、一度開けば最後まで読み通したかった。途中で誰かに邪魔されたくはなかった。

 三日目の朝、機会が訪れた。

 張遠は弘武峰(こうぶほう)に呼ばれ、新しく届いた書物を運びに行った。戻るのは昼過ぎだという。林瓶は彼が出ていくのを待ち、さらにしばらく待った——外に足音がなくなり、廊下が静まり返るのを確認して——それから扉を閉め、枕の下からあの本を抜き出した。

 クリーム色の表紙。角が少し反っている。普通の古本と一緒に置けば、誰も二度見しない。彼は本を机の上に置き、床の縁に腰掛け、深く息を吸って、第一頁を開いた。

 黄ばんだ紙面。ぎっしりと詰まった文字。

 簡体字だった。

 彼はもう一度最初の行を読んだ。

 それでも実感が湧かなかった。

 読める。

 本当に読める。文字が並んでいる。はっきりと。推測する必要もなければ、「これって繁体の別の書き方じゃないか」と考える必要もない。一目で読める。

 彼は扉を一枚めくり、葵花神典(きかしんてん)の本文の始まりを見つけた。

 冒頭に無駄な言葉はなかった。最初の頁には、直接、人体の経絡と気脈の路線図が描かれている。線は粗いが明瞭で、その横には乱雑な小さな字でいくつかの重要な穴位の位置が記されている。図の下には、呼吸法と最初の霊力誘導の経路についての説明文があった。

 彼は一度読んだ。もう一度読んだ。しばらく迷った——この葵花神典のどこにも「神功を修練するには準備が必要」などとは書いていない。あの有名な宝典とは別物だろう。この世界で試した功法は、どれも身につかなかった。

 ならば——これを試すか。

 彼は本を閉じ、また開いた。——本当に試してみるか?

 そして彼は目を閉じた。

 書かれている手順に従って呼吸を整える——吸って、丹田に沈め、止め、ゆっくりと吐き出す。三度繰り返した後、彼は意念で体内の気を導き始めた。本に描かれた通りの路線を辿らせる。

 彼には「気」のようなものは感じられなかった。ただ頭の中で、丹田から上へ、正中線を通り、両肩へ分かれる気の流れを想像しているだけだ。だが彼は真剣にやった。図の指示に忠実に従って——曲がり角では緩め、穴位では一息止める。

 その時、彼は感じた。

 「気」ではない。霊目術が捉えた変化だった。

 目を閉じた状態で、彼は自分の体内の様子を「見た」——目で見るのではなく、霊目術の感知で——極めて微弱な一絲の霊光が、丹田から下へ、彼がさっき導いた経路に沿って一瞬走った。極めて淡い。全神経を集中しなければ気づかないほどだったが、確かに走った。

 鼓動が跳ねた。

 反応があった。

 想像ではない。

 自己暗示でもない。

 本当に、反応した。彼の身体が、本当にこの功法に反応したのだ。この功法の運行経路は通じている。彼の身体はそれを辿れる。彼は死んだ男の手記を読んでいるのではない。これは本当に実践可能な功法であり、彼の身体は確かにそれを動かせるのだ。

 彼は目を開け、自分の丹田を見た。何もない。だがその中に何かがあった。さっき、一瞬光った。

 彼は再び目を閉じた。

 二度目。同じ手順をもう一度——呼吸、沈気、誘導。あの一丝の霊光がまた走った。さっきより少し明るく、経路に沿って少し先へ進んだ——その瞬間、下腹が不自然に熱を持った。

 林瓶は眉をひそめた。

 ……嫌な予感しかしない。

 消えた。

 火打ち紙が風の中で一瞬光っては消えるように。

 彼は止めずに、三度目を試した。今度は霊光が灯る時間がさらに短かった。まるで燃料が足りないかのように——

 光は灯った。

 だが、すぐ消えた。

 丹田から一寸も進めなかった。

 彼は手を止め、本を置き、床の端に長く座っていた。

 窓の外に風があり、障子紙を簌簌と鳴らしている。その音を聞きながら、頭の中で考えを巡らせた。

 この本は、やはり葵花神典なのかもしれない。自分に反応があった。だが、幸いなことに自分には悟性がなかったのかもしれない。自分がいた世界での葵花神典の描写はどうだったか——「陽気逆衝、欲火焚身、経脈爆裂」。この最初の一歩、「陽気逆衝」は本当だったらしい。自分は確かに一瞬、硬くなった。だが問題は功法そのものではなかった。燃料の問題だ。彼に足りないのは「始動」ではなく、「推進」の燃料だった。霊光は毎回灯る。彼の身体がこの功法の運行ロジックに反応できることは証明された。だが毎回、遠くへ行く前に消える。おそらく悟性がないと、一周天を完全に導ききれないのだろう。

 だが、もし本当に一周天を走り切ったら、今頃自分は「欲火焚身、経脈爆裂」していたのだろうか?

 窓の外では、積雪が溶け始めていた。軒先の氷柱が水滴を落とす。一滴一滴、窓台に落ちる。音は大きくないが、静かな部屋の中でははっきりと聞こえる。彼は床の端に座り、その水滴を見つめていた。一滴。間。また一滴。

 彼は長く床の端に座っていた。そして苔痕録を丁寧に仕舞い、再び枕の下に押し込んだ。指が書の背に一瞬止まった。半月かけて準備し、発見される危険を冒して手に入れたものだ。本物かもしれない。役に立つかもしれない。だが、やはり修練しない方がいいのだろうか?

 もし本当に修められるとしても。

 その代価が何なのか、彼にはまだ分からなかった。

――

 昼過ぎに張遠が戻ってきた時、林瓶は机のそばに座って雑書を読み、目の前には冷めた茶が一杯置いてあった。張遠は抱えていた書物を机の上に置き、腰を下ろして肩を揉んだ。「くたびれた。弘武峰のあの本の山は、本当に重かった。」

 林瓶は手にした雑書を置き、彼に熱い茶を一杯注いだ。

 張遠は受け取って一口啜り、彼を見た。「お前、顔色が悪いぞ。」

 「大丈夫だ。」林瓶は言った。「昨夜、よく眠れなかった。」

 張遠はそれ以上訊かず、うつむいて茶を飲んだ。林瓶は目の前の雑書を閉じ、本棚の最下段に戻した——枕の下に押し込んだあの本とは、部屋一つ分の距離を置いて。

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