第3部 流浪のヨーロッパ編 VOL23「イタリアでの運転はタイヘンだっ」 (2004年)
ー流浪のヨーロッパ編VOL23ー
「イタリアでの運転はタイヘンだっ」
フィレンツェ~グロセット 2004年11月
ー前回からの続きー
何回も海外で運転してきた俺はセンパイヅラを
して宮本君を安心させたいとこやけど、
7、8年ぶりだし、やっぱり左ハンドルや
右側通行には慣れない。
いつものごとくさっそくウインカーを
出そうとしてワイパーを動かしてしまう。
あちゃちゃちゃー。
「あっ、そこ車が来てるよ!
この先で左に寄って! 左やってば!」
もしものことがあったらタイヘンだから
ナビゲーターの宮本君は走り出すなり
もうほんとに必死だ。
もちろん俺も焦って事故を起こすことは
絶対したくないんで
慎重にすごくゆっくり走って、
後続車にホーンを鳴らされる。
「ほっておこう。
今ここでは俺は初心者ドライバーなんや。
とにかく安全第一。」
自分に強く言い聞かせる。
レンタカーオフィスで教えてもらって
通る予定だった道がなぜか反対向きの
一方通行で通れない。
出発して10分もたたないうちに
教えてもらったルートはまったく
役に立たなくなり、宮本君が車から降りて
道を訊きにいくハメになる。
うーーむ、前途多難のニオイがする。
イタリアの道は交互通行なのか一方通行なのか
わかりにくいところがよくあって、
もしかして自分が誤って一方通行を
逆走してないかと思うとすごく不安になる。
いきなり道がわからない状態に陥ってしまい、
内陸部を走る予定が西にずれて
急遽海の近くを走るコースに変更する。
まあ走ること自体が目的なんだし、
とにかくどこを通ろうとあさって
ローマに着けばいいんだから気にしない。
ハイウェイ(無料)に入っても道幅は
かなり狭く、交互通行で時速100キロ前後
というのはかあーなりコワイ。
しかも時々センターラインからはみ出してくる
雑な運転をする対向車がいるから
左コーナーでは正面衝突しそうな気がして
オソロシイ。
たまらずに何回か路肩の土の部分にまで
車を寄せたり、1度は寄せすぎて歩道に
ガガーッ!とタイヤを擦ってしまった。
今回は今までのどの国
(カナダ、アメリカ3回、
ニュージーランド2回、イギリス、
イタリアではスクーターのみ)
で運転したのよりもコワイ!
片道2車線ずつのハイウェイで比較的
走りやすくなってやっと落ち着く。
ふひいーーーっ。
ゆるやかに続く稜線を眺めて走ってると
ウキウキしてくる。
この信号が全くなくひたすら続く道が
無料なんて。
ああ! やっぱり外国でドライヴってイイ!
この先はどんな風景になっていくんやろう?
未知の世界へ踏み込んでいく
このワクワク感がたまらないっ。
(次回「異国でのどん兵衛にカンゲキ」に続く)




