第3部 流浪のヨーロッパ編 VOL18「Heart to Heart」 (2004年)
ー流浪のヨーロッパ編 VOL18ー
「Heart to Heart」
フィレンツェ 2004年11月
ユースホステルに戻って学生食堂みたいな
ホールで遅い晩ゴハン。
昼間に買っておいたもの(ハム、チーズ、
パン、ソーセージなど)を冷蔵庫から
取り出して、ワインを飲みながら
宮本君といろいろ話す。
ヨーロッパでの夜の外食はお金がかかるから
ほとんど毎日宿でこんな風にシンプルな
食事だけど飽きないし、だいたいハズレなく
オイシイ。
まわりを見ると他の何組かも俺らと同じような
食事をしている。
ここは「地球の歩き方」で紹介されてるから
だろうけど大学生風の若い日本人グループが
多い。
男女グループでワイワイとイタリア旅行なんて
ウラヤマシイ気がするなあ。
もう1週間以上も朝から晩まで宮本君と2人で
一緒にいるわけだけど、毎日いろんなことが
起こるせいもあってか話題には困らないし、
ほとんどモメることもない。
俺も人並みに場合によっては気が短いとこも
あるかもやけど友達に対しては寛容で
不機嫌な顔を見せたりすることも
ほとんどないと思う。
とはいえ彼は初めてのしかも個人での
海外旅行という緊張感を伴う状況の中で
リーダーシップの強い面もあるであろう俺と
ずっと一緒にいて、ストレスを感じずに
やっていけるんやろか?とも考えていた。
もちろんできるだけ彼の要望を聞いて
かなり充実した旅行にはしてあげれるだろうと
思ったからこそ強く誘ったわけだけど、
彼は予想以上に環境に対して柔軟性があって、
協調性もあって、意見もはっきり
言ってくれるし、頭の回転が速くて
機転もきく、行き当たりばったり旅行には
まさにぴったりのパートナーであった。
宮本君が
「この旅行に出る前は、家族以外の人間と
17日間なんてこんなに長い間過ごすのは
初めてやからうまくやっていけるか
すごく心配やったんやけど、レオさんとなら
きっとダイジョーブやろうって思って。
こうして毎日すごく楽しく過ごせて
ほんっとによかったヨー。」
と言ってくれてうれしい!
(この旅行の1年くらい前に岐阜に住む
ちょっとシャイな彼はバイク仲間たちと
年に2、3回会うだけの大阪に住む俺に
長年に渡る大切な大きい悩みを
打ち明けてきてくれて驚いた。
全力で応えたいと思った。
状況がよくなるにはどうしたらいいのか
対処をいろいろと調べて、
慎重にことばを選んで何度もメールで
励ましたり、相談に乗る俺を
すごく信頼してくれたみたい。)
雪が積もるドイツのミュンヘンから
スタートした旅はオーストリアの
インスブルックへ、
そしてイタリアに入ってヴェネツィア、
モデナ、マラネッロ、ここフィレンツェへと
南下を続け、そろそろ後半に差し掛かろうと
している。
普段はあまり酒を飲めない彼は俺につきあって
毎日毎日ワインを少し飲んでるうちに
段々体が慣れてきたのか飲む量も増えてきた。
赤い顔してえーチョーシだ。
繰り返す次の街への鉄道チケットの手配、
移動、到着した街での出たとこ勝負の
その日の宿の確保、街の散策、食料の購入、
洗濯、T/Cの現金化など行き当たりばったりな
旅の流れに馴染んでくれている。
オイシイ酒と良きパートナーは旅行を
さらに楽しくしてくれる。
しかあーーしっ!
この後部屋に戻ると予想外の緊張場面が
待っていたのだった。
(次回「同室者はヤバいヤツ??」に続く)




