第3部 流浪のヨーロッパ編 VOL13「フェラーリの曲線はセクシーだ」 (2004年)
ー流浪のヨーロッパ編 VOL13ー
「フェラーリの曲線はセクシーだ」
マラネッロ 2004年11月
バスを乗り継いでマラネッロへ。
フェラーリ本社の横にある
フェラーリ博物館に行く。
なんと近くを歩いてる人や敷地内で車を
運転してる人のほとんどがフェラーリの
ピットクルー(レース中にタイヤ交換など
作業をする)みたいな赤いシャツを着たり、
キャップを被ったりしている。
な、なあーんてカッコイイ
「仕事着」なんだ!!
(大きな国際レースなどのパドックは
チームごとに色とりどりのシャツを着た
ピットクルーや、きわどいハイレグ姿の
レーシングクイーン達、大きなカメラを
かついだマスコミ関係者などで華やぐ。
スズカ8時間耐久オートバイレースに
長年出場し続けている関西最大級規模の
プライベートチーム
「エッチングファクトリー」のオーナー
兼ライダーの竹見升吾が古い友達で、
彼に誘われて親友ドミニクと俺は
2003〜2009年までクルーとして
参加していた。
ドミニクは主に給油係、俺は主に消火係で、
灼熱の8月に耐熱服、耐熱マスク、ゴーグル、
手袋という装備でピットインしてきた
マシンから出火した場合、消火器で消す。
燃料に引火して爆発しないかとコワかった。
実際にレースで2回+自宅マンションの
下の部屋でも消防車より先にひとりで
消火するという経験をした。)
フェラーリグッズは高い。
おそらくあのシャツだけでも
4、5万円はすると思う。
もしかして社員全員にあれを
支給するんやろか?
(あとですぐ横の店で昼ゴハンを食べたら
俺ら2人以外は全員フェラーリの
シャツなどを着て正に社員食堂状態だった)
博物館に入ると宮本君はウキウキして
「スーパーカー大好きカメラオヤジ」
と化している。
ミュンヘンのBMW博物館では改装中で
仮の展示品が少しあるだけでがっかり
させられたけど、今回はなかなかイイ感じだ。
歴代のレーシングマシン、3、4千万円の
高価な市販車がズラリと展示されている。
「触るな」と書いてあるし、係員が
さりげなく監視してるけど、
ヒョイとまたいでスポッと乗り込める
レーシングマシンの前に立つと
ふと衝動的に乗ってしまいそうな気になる
自分がコワイ。
(ロンドンの大英博物館では
触ったらいけないのを知らなくて
ロゼッタストーンをナデナデしようとしたら
係員に怒られた)
今までバイクは10数台乗り継いできたけど
車には興味のない俺もフェラーリ、
ランボルギーニ、ポルシェのような
スポーツカーやコンバーティブルカーは
大好きだ。
(バーを経営してた頃は閉店後、
真冬の明け方でもユーノスロードスターの
屋根を開けていっぱい服を着て
毎日ラーメン屋とかに走っていた。
ちなみに時速90キロ以上出すと
オモシロイことに大雨でも
車内は全く濡れないんよ)
フェラーリの真っ赤で洗練されたデザインの
曲線的なボディはどれも美しい。
フェラーリ情報に詳しい宮本君曰く、
ここにはまだ日本には入ってきていない
最新モデルまで展示してあるそうだ。
世界的なレースで獲得してきた
でっかく豪華なトロフィー、盾、カップが
ガラスケースの中にズラリと
並んでいるのも圧巻だ。
フェラーリグッズの店に寄ってお買い物。
長あーくて暖かいマフラーを買う。
(フェラーリのマフラーなんて
未だにコレ以外見たことない)
ストップウォッチが60ユーロ
(当時約8300円)というのは
ちょっと高いからかなり迷ったけど、
卵形の左右非対称のデザインが
あんまりカッコイイからこれも買った。
ドミニクには今まで色々と
プレゼントしてもらってきたけど
俺は1度も何もあげたことないんで、
彼にも同じものを買う。
2人でスズカや岡山国際、その他の
サーキットをバイクでよく走るから
ラップタイムを計るのにピッタリだ。
(帰国後、彼に「フェラーリは好きか?」
と訊くと
「ポルシェなんかは好きやけど、
フェラーリはそんなに好きということは
ないなあ。」
と答えるんで、
「今日からフェラーリもちょっとだけ
好きになるんとちゃうか?」
と言いながらこのウォッチを渡したら
予想以上にものすごく喜んでくれて
嬉しかった。)




