第3部 流浪のヨーロッパ編 VOL12「たまには本格イタリアあーン」 (2004年)
ー流浪のヨーロッパ編 VOL12
「たまには本格イタリアあーン」
モデナ 2004年11月
夕方、列車でモデナに到着。
南へ。 南へ。
ショーウインドウを眺めている
ベッピンさんに道を尋ねると
わざわざ目的地のホテル近くの公園まで
10分以上も一緒に歩いて連れてってくれる。
結局第1候補の宿はボツで観光局で安い宿を
紹介してもらうことにする。
笑顔の素敵な女のひとがのんびり、
でも親切に熱心にネットで調べてくれる。
第2候補に向かう途中レストランのオヤジが
声をかけてきたんで、ホテルの場所を訊くと
「あそこはもうやってないから
他を紹介してあげよう。」
と地図に線を入れて教えてくれる。
ここのひとみんなホンマに親切やなあ。
ホテルに着くと空いてる部屋は
ダブル1部屋だけ。
ベッドは1つ、朝食なしで86ユーロ、と
今まで40、50ユーロで泊まってきた俺らには
わりと高かった。
迷ったけど荷物を引っ張って歩き回って
へろへろに疲れてるし、
もうとっぷり陽も暮れてるし、ということで
泊まることにした。
荷物を部屋に置いて、晩ゴハンを求めて
歩いているとさっきのオヤジのレストランの
前に差し掛かった。
ドアの横のメニューを見てると
オヤジが出てきた。
ちょっと高いかもなーと思いながらも
「これも何かの縁やし、
たまにはいいレストランで食べよか。」
ということで入ることにした。
こういう行き当たりばったりが楽しい。
ここまでレストランには
インスブルックで1回、ヴェネツィアで
中華に1回行っただけで、
買ってきたパン、チーズ、ハム、ソーセージに
マヨネーズ、ケチャップ、マスタードを塗って
食べて、ワインやビールを飲むという
経済的な食事が多かった。
チーズや肉類を店で
「これを200グラムとこれを3つと、、、、」と
イタリア語と英語まぜこぜで欲しいものを
指差してなんとか注文して、
目の前で切ってもらって買うのが
なんとも楽しいし、おいしいから
それで充分なのだ。
酒屋で売ってるワインは安くても
(4、5ユーロ前後)飲みやすいし、
アタマイタにもならないからゴキゲンで
毎日飲む。
日常生活ではバーを経営してた
(1990~2004年)時から週2日は
アルコールを抜いている。
簡単なイタリア語会話の本を見て
チーズやハムを買ってからというもの
宮本君はすっかり外国語でのやりとりに
ハマったらしく、楽しそうにますます
率先して行動するようになってきた。
すっごいなあ。
たった数日で本を見ないでもある程度
イタリア語でやりとりできるように
なるなんて。
信じられない吸収力だ。
オヤジに続いてレストランに入っていく。
白いシンプルな内装が上品だけど
堅苦しくない感じの店だ。
小さいBOSEのスピーカーからありきたりの
静かなジャズやクラシックじゃなく、
リラックスできる「イイ感じ」の
音楽が流れている。
オヤジの好みだろうか。
この店は「アタリ」の気がする。
向こうのテーブルではオヤジの親族らしき
ひと達が和気あいあいと食事をしていて、
にこやかにこっちに手を振ってくる。
平和な店やなあ。
俺はウサギの肉を初めて試す。
うううーーーーむ。
コ、コイツはイケるぜえ。
イタリア料理通の宮本君はチーズたっぷりの
リゾットを注文。
ワインもきちんとテイスティング
させてくれるし、応対はすごくフレンドリー。
スパークリングワインもウマイ!
オヤジがにこにこテーブルの横にまで来て
「ウマイか?」と声をかけてくる。
黒いドロッとしたバルサミコ酢を
リゾットだけでなく、パンにつけて
食べてみろと言うので試してみる。
宮本君が絶賛する。
(日本ではマナーが悪いように
思われるかも?やけど、
多くの国ではパンで皿に残ったソースなどを
拭き取るようにして食べるのは普通のことだ)
リゾットを勧められてちょっと食べてみると
チーズ(パルメジャーノレッジャーノ?)と
バルサミコ酢の濃厚な香りと甘みの
コンビネーションがなんとも贅沢な味わいだ。
(これにハマった宮本君は帰りの空港で
バルサミコ酢購入。
帰国後たまたまテレビでも言ってたけど、
ここモデナ産のバルサミコ酢は
日本の高級料理店でも使われる逸品らしい。)
デザートのティラミスもオイシイ!
店の雰囲気、料理やサービスの質を考えると
安かったなあ。
二人とも大満足でしたっ。




