大富豪に一言モノ申す
最近、ようやく暖かくなってきました。しかし、未だ雪解けの日が見えない問題もあります。エプスタイン文書問題ですね。
私はバカなので、問題の裏に込められたものはわかりません。しかし、そこで行われていたことを聞いた時は……「なんてゲスな連中なんだ」と、心底から情けなくなりました。
同時に、あるひとりの富豪の存在を思い出しました。まあ、現実には存在していませんが、富豪ならこう「狂って」欲しいものですね。
皆さんも、バットマンはご存知でしょう。説明するまでもなく、アメコミが生んだスーパーヒーローです。何度か映画化もされていますよね。
バットマンことブルース・ウェインは、実のところ大富豪です。金にものをいわせて様々な種類の武器や乗り物を制作し、世界各地にある格闘術をも習得してます。それに伴い、肉体も極限に近いレベルまで鍛えています。
そんな男が、コウモリのようなコスプレをして、犯罪者を探して夜な夜な町をパトロールしているのです。これ、客観的に見れば完全に「おかしい人」ですよね。
このバットマンに似ているのが、漫画『ZETMAN』に登場するアルファスこと天城高雅です。
天城は、世界的な企業のアマギコーポレーション社長の息子ですが、子供の頃に観た『銀河超人アルファス』への憧れを捨てきれずにいました。やがて、恵まれた資金を存分に費やしてアルファススーツを作り、本物のアルファスとなりました。ただ、彼の場合はその後にいろいろありましたが……それでも、正義を貫こうとアルファスとしてあちこちを飛び回る姿勢はバットマンと共通しています。彼もまた「おかしい人」ですね。
バットマンほど極端ではないですが、同じ系統ではないかと思うのが『ガンダムW』のカトル・ラバーバ・ウィナーですね。
カトルは財閥であるウィナー家の嫡男であり、同時にガンダムサンドロックのパイロットでもあります。
彼は本来、戦いを好まない穏やかな性格でした。しかし、宇宙の平和を守るために、実家の莫大な資産と私設軍隊(マグアナック隊)を惜しみなく投入します。
自分の富が、平和のためではなく破壊のための兵器を生んでしまう矛盾。それでもカトルは、その『富という名の力』から逃げずに背負い続けました。
バットマンはブルース・ウェイン個人の意志によるものですが、個人の遺志を組織化してしまったのが海外ドラマ『ナイトライダー』でしょう。
創設者のウィルトン・ナイトは、自らの死の間際に、ひとりの男に新しい身分と最強の相棒(人工知能を搭載したスーパーカー)を与え、「法で裁けない悪を叩け」と言い残しました。
普通、富豪が社会貢献を考えるなら、基金を作って教育や医療に寄付するものでしょう。しかしウィルトンは、高性能な電子頭脳と防弾ボディを持つスーパーカーを作り、ひとりのエージェントに託して全米を走り回らせる道を選んだのです。
主人公マイケルもまた、彼の遺志を継ぎ、全く新しい人間として悪と戦い続ける道を選ぶのでした。
彼らのような「おかしい富豪」たちに共通しているのは、自分の恵まれた環境を、自分のためではなく「持たざる者」や「守るべき世界」のために使っている点です。
フィクションの富豪たちは、その力を自分の「美学」のため使っています。そんな彼らの「狂い方」が、私には眩しく見えてしまうのですよね。
対して現実の富豪たちは、やっていることが少女たちへの性加害とは……もはや、何も言うことはありません。ただただ不快かつ悲しいです。これでは、B級映画に出てくる悪役そのままではないでしょうか。
「俺、ライトセーバー作っちゃったもんね」
「ふん、俺なんか今度アイアンマンスーツをテストすんだぞ」
「甘いな。俺なんかビッグオーを開発してるぜ」
こんな会話をしている富豪の集まりがあって欲しいものだ、などとバカなことを考えてしまう今日この頃です。




