【ドゥルルーズ】最近お疲れのようで 2
[場所:教室]
[愛海]:「で、こんな風にぐったりとしてるわけね、大久保くんは」
[舞羽]:「使い果たしたんだね、大半の力を」
[吹雪]:「うう~~~」
[舞羽]:「だ、大丈夫? 吹雪くん」
[吹雪]:「こ、この通りだ……うう~」
[舞羽]:「ご、ごめん、そうだよね」
[吹雪]:「いや、いいんだ」
[舞羽]:「そんなになるくらい、過酷な練習だったの?」
[吹雪]:「そうだなー、魔力増幅を図る練習だから、今出来うる限りの魔力を放出する必要があるんだよ」
[舞羽]:「あ、だからぐったりしてるんだ」
[吹雪]:「そういうことだ……はあ……」
80%でいいと言われていたが、確実に80%を越えてしまったな。自分を追い込みすぎた。
[舞羽]:「大丈夫? 午後の授業、最後までいけそう?」
[吹雪]:「唯一の救いは、次の授業がマユ姉だってことだな。不謹慎だけど、マユ姉の授業は睡眠に費やさせてもらうよ」
[愛海]:「あら、珍しいわね。大久保くんが積極的に睡眠をしようと言い出すなんて」
[吹雪]:「自分の体力の限界を見誤ったからな。マユ姉も事情分かってるはずだし、見逃してくれるだろう」
少し体を休めないと、この後が保たない。
[吹雪]:「祐喜、ノートお願いしていいか?」
[祐喜]:「うん、いいよ。と言っても、繭子先生の授業、あまりノート取るところないんだけどね」
[吹雪]:「今回ばかりはそれが助かるぜ」
[祐喜]:「無理に授業に出ないで、保健室で休んだほうがいいんじゃないの?」
[吹雪]:「いや、それはできない」
[祐喜]:「え? どうして?」
[吹雪]:「さっきまで、学園長とフェルシア先生に稽古つけてもらってたんだ。体は大丈夫か? って聞かれた時、つい問題ありませんと答えちまったんだよ。そんなこと言ったのに保健室なんて行けるわけがない」
[祐喜]:「フェルシア先生、保健医だもんね」
[愛海]:「維持を張る必要はないんじゃないの? 体悪くしたら元も子もないじゃない」
[吹雪]:「いや、それはそうだが」
[祐喜]:「愛海さん、そこは気持ちを汲んであげなくちゃ。男には、退けない気持ちってものがあるんだよ」
[愛海]:「あ、それってあれ? 男の信念みたいなもの?」
[祐喜]:「うん、そう。男は一度言ったことを曲げることは許されないんだよ」
[愛海]:「なるほど。それで納得できちゃうあたり、男の信念って確固たるものなのね」
[祐喜]:「そういうこと、だから分かってあげよう」
[愛海]:「そうね、じゃあ私はずっと大久保くんの寝顔をみてようかしら?」
[吹雪]:「寝れなくなるからやめれ」
[舞羽]:「大丈夫、私が阻止するから」
[愛海]:「あら、舞羽が自らそんなことを? どういう風の吹き回し?」
[舞羽]:「別に、ただ吹雪くんの役に立てたらって思うから」
[愛海]:「珍しく積極的ね。その感じでもう気持ちをさらけだしちゃえばいいのに」
[舞羽]:「ち、ちょっと、愛海!?」
[吹雪]:「ん? 気持ち?」
[舞羽]:「あー、な、何でもない、何でもないから気にしないで。お願いだから気にしないで」
[吹雪]:「え? あ、ああ」
何だ、急にメチャクチャ取り乱し始めて……。
[舞羽]:「ああ、わ、私おトイレ行ってくるね」
[愛海]:「あ、後2分で授業――行っちゃった」
[吹雪]:「お前が変なこと言ったからじゃないのか?」
[愛海]:「だって、進展がなくてつまらないんだもの。こっちはこっちでなかなか気づかないしさ」
[吹雪]:「こっち?」
[愛海]:「分からないならいいわよー」
[吹雪]:「……そうか」
[翔]:「須藤がおトイレ、か。ぐ、ぐふふふふふ」
[吹雪]:「ていっ!」
[翔]:「ごふっ!?」
全く、急に来たと思ったら訳の分からんことをほざきやがって。さて、しっかり疲れを取るとしよう。
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