6-2 入国!ドワーフ国!
先日閑話で出した魔王姫の特徴を画像生成AIにかけてみたところ癖にぶっ刺さって股間に雷が走りました。
最近のAIって優秀ですね…
(尚文章もやってみたのですが構想とかけ離れたそれはそれはひどい有様でした…)
霧の洞窟を抜けた先――。
そこには、巨大な煉瓦造りのアーチが静かにそびえ立っていた。
そこを抜けるとゴリオンが振り返る。
「着いたぞ。ここがワシ達の故郷のドワーフ国じゃ」
ゴリオンの言葉に、一行は思わず足を止める。
アーチの向こうに広がっていたのは、どこか懐かしく、それでいて異質な光景だった。
高くそびえる天守閣。
整然と並ぶ瓦屋根の町並み。
石畳の大通りに木造建築が立ち並び、その様子はまるで日本の古い城下町を思わせる。
だが、よく見れば違う。
城の基礎部分や門の一部には煉瓦や異世界の石材が使われ、建物の意匠にもこの世界独自の文化が色濃く混じっている。
和風でありながら和風ではない。
異世界でしか成立しない、不思議な景観だった。
「おぉ…!」
最初に声を上げたのは新見だった。
「なんか日本っぽいけど、全然違うな!」
故郷を思わせる景色に、思わず目を輝かせる。
薫も感動したように周囲を見回した。
「城の造りも面白いですよ! 門の辺りなんて石垣と煉瓦が混ざってますし!」
興奮気味に石垣を指差す。
「日本の昔の城下町っぽいのに、ちゃんと異世界なんですよね……!」
「ねぇ、ちょっと待って…なんか、変よ」
ゼノンのその一言で空気が変わった。
新見も薫もそういわれて周囲を見回す。
確かに妙だった。
国の玄関口だというのに、あまりにも静かすぎる。
人の気配がないのだ。
「おかしいのう…」
ゴリオンの表情も険しくなる。
「門から人が入ったというのにそろそろ巡回の一人や二人、来て当然なんじゃがなのぅ」
「…嫌な予感しかしませんね」
薫も小さく呟く。
実際の現場を見て集めていた情報が一本の線で繋がり始めている気がした。
ゴリオンはゆっくりとウォーハンマーを担ぎ直す。
「とにかく行くぞい。何が起きておるのか……確かめねばならん」
その声には、わずかな焦りが混じっていた。
「ワシは知り合いの醸造所のところへ向かう。」
「なら俺も行く」と新見 。
「そうね、それなら私たちは城下町とギルド方面に向かうわ。」
即座に 新見とゴリオン、ゼノンと薫の二手に分かれて調査することにした。
醸造所への大通りを駆け足で進む新見とゴリオン。
人の気配は相変わらずなく。
まるで住民だけが突然消えてしまったかのような異様な光景だった。
そんな中、新見はふと立ち並ぶ石像へ目を向ける。
「なぁ、おっさん」
「なんじゃ?」
「おっさんの工房の入口にもあったけどドワーフって石像を飾る趣味でもあるのか?」
新見は通りの端に置かれた石像を指差した。
「それにしてはポーズがなんか不自然っていうか……」
「たわけ」
ゴリオンは鼻を鳴らす。
「石工くらいおるわ。しかもドワーフ国が誇る石像のポーズが不自然とは何じゃ罰当たりめ。」
少しむっとした顔で続ける。
「現に由緒ある石像は店先に置くことで強い魔除けの意味もあって―――」
そこまで言いかけたところで。
ゴリオンの言葉が途切れた。
「…ん?」
足が止めたゴリオンの表情がみるみる険しくなっていく。
「どうした?」
「お前さんの言う通りじゃ」
低い声だった。
「確かに不自然じゃな」
ゴリオンの視線を追い、新見も周囲を見回す。
そこは噴水広場。
今の今までただの飾りだと思い気にも留めていなかった石像だったが。
しかし広場についた途端それが異常だと悟った。
そこには石像がパニックを絵にしたような情景て動かず固まっていた。
まるで一瞬前まで生きていた人間が、そのまま石へと変えられたかのような姿だった。
新見は嫌な予感を覚えながら、一体の石像へと鑑定魔法を発動する。
――――――――
~“ドワーフの石像”~
状態異常:石化
食用不可
魔物によって石化したドワーフの像。
石化解除薬で解除可能。
ただし風化した箇所は元に戻らないため注意。
――――――――
食用かどうかは空気読んでください鑑定先生…
表示を読み終えた瞬間、新見の表情が強張る。
「おっさん、大変だ」
振り返り、真剣な声で告げた。
「この石像、ドワーフだ!」
「なんじゃと?」
ゴリオンも顔色を変える。
広場にも、路地にも、建物の入り口にも飾られている石像以外の石像がある。
これほどの数を石化させるとなれば、相当な脅威だ。
「この惨状を見れば、何者かに襲われたのは明白じゃが…建物内部には被害がないし金品とかの貴重品が散乱していないことを考えるにおそらく魔物じゃのう」
ゴリオンは険しい表情で顎ひげを撫でる。
「万が一に偶然、霧の洞窟を突破してきたのか…あるいは…」
そこまで言うと新見が言葉を切った。
「けど、俺たちがここまで来る途中で石化なんて使う魔物は見なかったぞ?」
新見が首を傾げる。
「そうじゃな。石化を操る魔物と言えば有名どころでバジリスク辺りじゃが、あれはダンジョンにしか生息しないうえ、町中に出たとしてもここまで広範囲に被害を出せるとも思えぬ。」
先日の巨大毒リスを思い出しながらゴリオンが呟く。
「もしくはあの毒リス見たいな新種の魔物の可能性も捨てきれん。」
「今はここで考えても仕方ない。とにかく先へ進もう。」
「それもそうじゃな」
そして二人は警戒を強めながら、静まり返ったドワーフ国の街中へと足を進めた。
大阪城へ行ってきました。
城のくだりを突如入れてみたのはこれの影響です(笑)。
観光に来た日は平日だったのですがやけに観光客が多かった印象でした。
(結構歩いたのか道中足の裏に違和感があって家に帰って確認したら足にまめができてました…)




