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帰れるまではラーメンの屋台引こうとする元勇者  作者: 白湯のお湯割り
3.営業開始!

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12/22

3-3 明日の営業の準備

製麺時のエピソードは作者の実体験をもとにしてます(笑)

明日の営業の準備のため、新見は屋台の置いてあるゴリオンの工房へむかう。


その道中、あの第一王子のことが気になり出した新見。


というのも異世界に来たばかりの新見を勇者として迎え入れたのがこの国の王家だったが、

これがうさんくさいのなんの。特に国王と王子。


王様は明らかなつくり笑顔での歓迎ムード、甘い言葉、褒賞に糸目はつけぬとか言ってきたが

実際はケチって金はほとんど出さない。


特に第一王子は金に関しては口うるさかったなぁ…

自分は贅沢三昧のくせにこっちが経費について言うと二言目には「国庫がー、」とか「血税がー、」とか言ってくる。おかげで勇者稼業は常に赤字で冒険者も兼業しないといけなくなった…そのおかげでS級にまで上り詰めましたよ。こんちくしょうめ。


見た目が似ていない第二王子は…ごめん、特に絡みとかなかったから印象はないな。ウン。


一番上は王女らしいけどとっくに嫁いで別の国にいったんだっけな…


会ったことはないがあちこちで聞いた噂をまとめるとあの王様に似ず容姿端麗でしっかり者な淑女らしい。

跡目争いから早々に身を引いてどこかの他の王家と婚約したとか。

あれ?一番賢くね?


とはいえそんな王家だけど当時異世界に来たばかりの新見にとって後ろ盾になったのは確かだった、

今思うと勇者の力だけが目当てだったのかもしれない。


(どこからか俺が魔王を退治して元の世界に帰るということを暗部か密偵か何かを使って知ったんだろうな。もし戻ってきたとしても何かしらの手段でいいように政の道具として使おうという魂胆だったのかもな。本当にありがとう神様…。)心の中で一心に神様に拝む新見。


(俺がいなくなったことを誰かが魔王城に確認に行って、そいつが報告がてら俺が置いた装備をパクって無能王子に売りつけるなどで譲渡、この装備をもって勇者としてでっち上げて無能の汚名返上と他国にも武力アピールしたってところか。盗人猛々しいとはこのことか。)


そんな予想を立てていると気が付けば工房の前までたどり着いていた。

工房内は盛況のようで金属音や話声で賑やかになっている。


新見は邪魔にならないよう以前使った裏口から工房に入り厨房に置いてある屋台のところへ、


早速屋台で明日の販売へ向けてしばらく仕込みをしていると


「おぅ、戻ってたのか。」

一段落したのかゴリオンが休憩がてら声をかけてくる


「悪いな、おっさん。戻った時忙しそうだったんでな。」


「気にせんでよい、ワシとお前の仲じゃろ?そんなことより、その様子だと明日から本格的に営業するようじゃの。」


察しのいいゴリオン。


「そうなんだ!でさ、ギルドについて受付に…」

新見は先ほどの商業ギルドの出来事を簡潔にゴリオンに話した。


「あ~、あの受付嬢かぁ、確か入って間もない新人じゃったかの。結構別嬪さんじゃったろ…?」と茶々を入れつつ明日の営業の書類を貰ったことを聞くと

「それで?どれぐらい量をいくらの値段で売るつもりかの?」とふとした疑問を新見へ投げかける。


「とりあえず今までのドワーフ達の反応がいいからかなりの数用意するつもりではあるよ。ん~だいたいいままでの倍くらい?値段はとりあえず500ゴルドで。」


「なるほど、軽く見積もってもそれくらいじゃな。じゃが量は用意できても人手は足りてるのか?」

( ´ ཀ ` )←新見はこんな顔をしながら吐血して遠くを見つめた。


「やはりのぅ、お前さんはそういうとこがあるからほっとけないわい。ちょっと待っとれ。」


そういうとゴリオンは誰かを呼びに行くと若そうな調理担当のドワーフを数人つれてくると

「なら明日はこやつらを連れて行け、丁度経験を積ませたいところじゃったんじゃ。好きに使うと良い」

そういうと若いドワーフは新見に一礼し、「「「よろしくおねがいします!」」」と礼儀正しく元気良く挨拶した。

「調理に携わることはないじゃろうが店の”回転”には必須じゃろうて」


(いやいや、店の”回転”って…ここだと専門用語じゃないのか?)

新見は専門用語らしきワードに微妙に反応する。


「じゃ、じゃぁ明日はよろしく頼むよ。」

とぎこちない挨拶をすると引き続き新見は明日への仕込みを再開する。


コカトリスと大量の煮干しでだしを取る工程をメインに仕込みを進める。


量に関しては、工房のドワーフ達で営業の練習をしたところ、ドワーフたちはかなりの大食漢だったのだが、

これと同じ量を用意しても営業の途中で切れてしまう恐れがある。というか断言しよう。絶対スープが切れる。ので、自前の寸胴鍋に加えてドワーフたちの好意で厨房の大釜も借りてスープを作成する。

(借りた時に調理担当曰く、そもそも大釜はほとんど使っていないらしいので好きに使ってても問題ないという。)


一段落したところで製麺機で作り、切り出した麺を一人前をまとめたのち、アイテムボックスへ。

手打ち時代と比べて何倍も楽に製麺ができる。


(圧延とか複合圧延『麺を伸ばしたのち折りたたんでもう一度伸ばす工程。結構力がいる。』がマジで鬼門だったんだけど文明の利器様様ですわぁ…)

一度横着して切り終えた麺を全部入れて必要な分だけ取り出せないかなと試したところ表示が”麺×1”となった。

まさかなと思い取り出してみると案の定、入れる前と同じ量の麺が出てきた。

逆に丁寧に一人前ずつ入れるとカウントが増えていって、なおかつ、複数取り出すこともできた。

(アイテムボックスの時点で便利だとおもったけど、下位互換らしく絶妙なところで融通利かないんだな…)

勇者時代では気づかなかった仕様に戸惑いつつも刻々と営業に向けての準備が整える新見。


気が付けば明日の営業の準備が完了するころには夜もかなり更けていた。


調理器具は屋台へ、食材をアイテムボックスに収納を終え、明日に向けて宿屋のベッドに沈むのであった。

次回から本格的に営業です!営業が終わったらいろいろ進展しますのでお楽しみに!

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