096_蛙ちゃんの嘘私友達いなさすぎ!?
「そ、そんなことないもん、
いつも出会うと、挨拶をしてくれる子たちいっぱいいるもん」
ちょっと動揺しながら話す蛙姫ことナダ姫様です。
「いますね、どうか許してください、なんでもしますから、
家族には手を出さないでくださいとかいいながら、
土下座をして、震えながら謝り倒す方々」
顔に傷のあるメガネの侍女さんが、冷静に客観的に、
お友達との会話を描写します。
「あー、まあ、姫様、職業柄しかないですよ、
属性とも言えるかもしれないですが、
ちょっと裏に足を踏み入れている、
金融業の元じめで、
怖そうな従業員の上に、
恐怖で持ってして君臨している、女帝とかなんとか、
そんな感じでみんな認識しちゃいましたからね?」
幼馴染の兎娘が擁護とも言えない擁護的な発言をいたします。
慰めているというか、むしろとどめを指しているなぁと言う、
自分でもそう思っている感想を持ちながらです。
「法には触れてないわよ!」
「掻い潜ってはいますね」
打てば響くような言葉のやりとりではありますが、
基本致命傷を違いに狙っているところが、
軽妙ではあるかと言えなくもありません。
洒落は聞いているのかもしれませんが。
「洒落にならないのだよなぁ」
遠い目をしながら誰とはなしに指摘する兎娘です。
「どうしてこうなったのかしら、
学園では結構上手に蛙を被っていたのに」
不思議そうに首を傾げる姫様です、今日の変身もうまくできているので、
首があるのです。
「嬉々としてなめくじを大量に平らげてしまいましたからねぇ」
あれは、本性を知っている私でも怖かったです、と、
兎娘がしみじみといいます。
「だって、あれはそうしないと、被害が大きくなりそうだったから、
山津波くらいの勢いで、迫ってきたのですよ?」
課外活動で市街に出ていた級友達を守るためには仕方なかったのよと、
拳を握って力説する蛙姫です。
「嘘をつきなさい、食欲に負けて、本能のままに、
喰らい尽くしたくせに、と言うか、
何人か級友も飲み込んでいたでしょう?」
「ちゃんと後で吐き出したわよ!」
「半ば溶けている身体を慌てて、兎の秘薬やら、真言術やらで、
治療したのですよ、人死が出なくて幸いではありましたけど、
被害者はしばらく学園に来れなくなったのですよ」
兎娘が当時の状況を思い浮かべながら疲れた顔をします。
「ええと、ま、まぁ、ちゃんと学園には復帰できたわけですし」
「退学者を出すと自分の評判に関わるから、
きっちりと追い詰めて、洗脳して、
無理やりに復帰させたんでしたっけ?
神術の無駄遣いじゃないかなぁ、と言う指摘がありましたが」
傷眼鏡侍女が冷徹に指摘します。
「本人が幸せそうなので良いのよ」
目を逸らして言う姫様。
「狂気の中で暮らしている方が幸せとか、
なんという地獄なのでしょうかね?」
致命傷的な指摘を繰り出す侍女と、
乾いた笑いをあげるしかない兎娘です。
かえるちゃんの友達はそう書いて下僕とか贄とか読むと言うお話でした。




