046_蛙ちゃんの悪党、すでに悪口でしかない。
「ひどい風評被害を受けた気がする?」
朝食前の軽い食事をいただいていた蛙姫ことナダ姫が、
上手く変身したので今日は存在する、
首を傾げながら、
言います。
朝食の後には朝食後の軽い食事があります、
昼食と、夕食も、似たような流れで摂取しまして、
午前と午後には軽食をがっつり重く取りまして、
お夜食もあったりします、
食べ過ぎではありますが。
「南極なめくじを取り込む為に、
栄養がかなり必要になるとは、
この李白の目を持ってしても、
見抜けなかったわ、かかかか」
誰ですか?
「どこの殿下が食事風景かと思いましたが、
なるほど理由があったのですね、
納得です」
お付きの兎娘さんが手を叩きながら、
納得の表情で言います。
「騙されてはいけません、
たまによく姫様は、
食欲が暴走爆走爆発することがありますので、
爆喰いは珍しくありません、
飢えると近くにある生き物を、
見境なく口に入れるので、
いや、まあ、生き物だけではありませんが、
手に届くところにある食糧を、
切らしてはいけません」
大真面目な表情で、語る、
姫様付きの侍女さん、
いつもの顔に傷があって、色眼鏡の女性です。
「本当ですか?」
驚愕兎娘。
「ええ、過去に食糧を切らしたばかりに、
その身で代わりになった、
おつきやら、ご友人、かっこ非常食かっことじ、
がいましたね、
あれは痛ましい事件でした」
どこからか出した懐紙で、涙をふく侍女さんです。
「そういえば、昔いた、可愛らしい、
犬娘さんが、いつの間にかいなくなっている」
驚愕の表情である兎娘さんです。
「冗談はそのくらいにしておいてください、
本気にされたらどうするのですか?」
呆れた顔で侍女の暴露話を止める蛙姫です。
「そうですね、
無駄に怯えさせることもないでしょう、
何も知らないまま、
姫様の栄養になる方が、
未練が少なくなるというわけですし」
しれっと。
「え?えっえ?」
私もしかしていらないことを知ってしまった?
という驚愕の表情です。
「やめなさい、
そこまで食に見境がないわけではなくてよ」
うんざりと。
「そうですよね?」
安心させて。
「まあ、兎肉は好きな方ですけど、
犬はあまり美味しくなかったですので、
もうおかわりは要りませんわよ?」
げこりと蛙笑。
「ひい」
冗談ですよね?という顔をする兎さんです。
「大丈夫ですよ、
残された家族も、
同じところに送ってあげますから、
安心して食べられてください」
口封じは必要ですからねぇ、
と、人を喰ったような笑みを浮かべる、
侍女さんと、
頷く蛙姫です。
「い、妹は勘弁してください」
ちょっと本気で涙目です。
もちろん冗談ではあります、
そういうことになっています。
笑いの絶えない素敵な職場です。
かえるちゃんはまあ、普通に悪党ですよねというお話でした。




