表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/100

042_蛙ちゃんの餌に対する感想。

「餌よね?」

 こてんと首を傾げながら言い放つ蛙姫ことナダ姫です。


「毎回思うのですが、

 よくあの様相で、

 食欲が刺激されますよね?」

 兎娘の友人娘さんが、自分の手元のお弁当を見つつ言います。


「まあ、蛙に引っ張られている面はあるわよ?

 祖霊様ですもの、

 味覚もそれなりになってますし、

 あれは、単純に食欲というよりは、

 神様的な要素の吸収という側面がありますから」

 昆虫食も似たようなものね、

 と続けます。


「佃煮なら、食べられますし、

 いっそ蝗なら好物ではあります、

 蜂の子なんて、ご馳走ですよね?」

 控えているのに、控えていない、

 立場をわきまえない、

 顔に傷がある、色眼鏡の侍女さんが、

 口を挟みます。


「人型に変身してても、ちょとかじってみたいな、

 と思うくらいには、好みなのですよね、

 なめくじ。

 大きくて食べでがありそうじゃない?」

 お目目を綺羅綺羅させて、語る蛙姫です。


「逃げてー、なめくじ君逃げてー、

 というか、仕草が別の意味で艶っぽいんですが、

 そういう趣味がありましたかね?

 ありましたね、そういえば、

 耳年増な感じで」

 からかう兎娘です。


「発情時はかなり凄いことになるというか、

 結構いつでも盛れる兎に言われたくはないわよね、

 あと、私のは、純すいに食欲ですわよ?」

 しれっと返す蛙姫です。


「色欲は制御できるから、姫様付きになれたのです、

 お友達検定は結構な段位で合格しているのですよ、

 私」

 同じく、さらっと返答するわけですが、

 ちょっと頬が赤いです。


「で、どうされます?

 相性を利用して、

 そのお力を増すような動きに出ているわけですが、

 蛙神的にも絡んでみますか?

 なめくじの一党方々に」

 侍女がきらりと色眼鏡を光らせて言います。


「とは言っても、私、神様的な位階を上げるのは、

 消極的なのよね、

 それはまあ、

 稼げる時に稼ぐのは、攻略の基本ではあるけど、

 下手に絡むと、蛇が出るわよね?

 そっちに食べられると、

 収支が合わなくなるわよ?」

 商人としては、あきんど、としては、

 危険を冒したくないですし、

 冒す場面ではないですわよね。


「さようで、

 では、静観ですか?」

 今後の方針をざっくりと尋ねる侍女さんです。


「そうね、

 機会があれば、

 味見するくらいの気持ちで、

 深入りはしない方向ですかね?

 ただ、やんわりと、

 蛇神さんの少年とは、

 繋ぎが取りたいですわね、

 知らないところで、動かれて、

 いつの間にか食べられている展開は、

 できれば、というか、かなり避けたいですし」

 食欲的にも、性欲的にも、狙われる可能性がある、

 という噂ではありますからね。


 ああそうであるならば、

 先手を打ってなめくじを食べてしまうことも、

 ありなのかもしれないですね。


「それとも、対立している均衡を利用して、

 立ち回るべきでしょうか?」

 ちょっと悪い笑顔の姫様です。


 それとも、なめくじを、一口くらい食べてから、

 その影響を調べてから、

 考えるべきかしらね?


 かえるちゃんの餌に対する身も蓋もない感想でございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ