041_蛇くんの立ち塞がる障害役が残念。
「なめくじの一党が都を手に入れようとしている、
そういう認識で良いと思うんだよね?
いや、無理筋ではあるけど、
実効支配をその手にというか、
権威を含めてとか、
どの段階までいけるのかは、
その時の環境次第という感じだけども」
蛇くんことナギ少年が、ミカドおじさんに語ります。
「あー、まあ、蛇の天敵という立ち位置で、
先読みとか星読みとか、
予知系の術で、
蛇の皇子とか、若く御し易い?血族が、
都入することは、
かなり前からわかっていたから、
それを種族特性で取り込んで、
力を増そうという発想は、
まあ、祖霊がえりが深いと、
自然な流れなんだろうなぁ」
神様としての本能に近いのですよね、
その力を高めようとするのは。
「基本こちらは誰からの挑戦も受ける立場ではあるし、
ある意味、全うな力べなら、厭う余地も無いのだよね、
切磋琢磨という意味合いであるなら、
むしろ喜ぶべき案件ですし、
神様力を鍛える良い機会ではあるんですよ、
本当に下されてしまっても、
それはそれで、それだけの神格があるなら、
認められるわけでありますが」
これはいけませんよね。
「いけないかね?」
とぼけて尋ねるミカドさんです。
「実力も覚悟も足りていない、ように見えますね、
これが本性を隠すとか、
実力を隠すための演技であるならば、
それはそれで徹底しているとは思いますし、
いつでも退けるように立ち回っていると見れば、
慎重かなとも評価できますが、
どうも自身の力というか、
祖霊の相性を過信している?ように見えますね」
どうにも手応えがない、相手にとって不足がありまくりであります、
と続けるナギくんです。
「強者の余裕めいた振る舞いで、
様子見をしているという感じかな?」
ぱたんと、扇を広げて口元を隠し、
笑みを見せない三角さんです。
「悪の枢軸ごっこを楽しんでいるという、
雰囲気がありますよね、
こう、定期的に敵役というか、
ちょっかいをかける役割の方を、
こちらに向かわせて、
やられているのを楽しむような、
客観的に見て娯楽性の高いやり口なんですよね、
戦力の逐次投入というやつですかね?」
若輩ものであるので、読み間違えている可能性もありますけど、
こちらは別に隠すこともなく、ほのかに笑う少年です。
「問題にもならないと?」
尋ねるミカド。
「問題はありますね」
答えるナギくん。
「?」
「対応していると学校に通いにくです、
意外と楽しみにしてたんですよね、
こう、同年代の方達との交流?」
肩をすくめて言います。
「ああ、それは、残念だったね」
気の毒そうに。
「魅力的というか、
使用に耐える同年代の相手を、
見繕えるかもしれないという、
欲がありまして」
ぬらりと笑います。
「残念じゃないな、
子供を相手にしちゃだめでしょうよ」
呆れます。
「私も子供なんですが?」
無邪気な笑みです。
どこがですかどこがと、
ミカドは視線で指摘して、
のちに、
どうにかなるよね、
とうかどうとでもなるよね、
と流される、なめくじ一党でございました。
蛇くんの立ち塞がる障害役が残念であるというお話でした。




