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財産目当てで結婚
「勇気、あなたお父さんに酷い事言ったんだって?」
弓子は一人息子の勇気をたしなめるが、勇気は悪態を付いた。
「僕は何も言ってないよ。あいつの作り話だよ。」
「噓付いても分かるのよ。」
「僕よりあいつの言う事を信用するの?あいつの方が大事なの?」
「勇気・・・・・。二人とも大事。ただ、今回の事はどう考えても、あなたの方が悪いでしょ。」
「何も言ってないって。」
「・・・・・・じゃあ、なんでお父さんの事をあいつ呼ばわりするの?それがあなたが嘘を付いてる証拠。」
「・・・・・・・。」
勇気はまだ小学5年生である。弓子に簡単に詰められ、言葉も無い。
「なんで、お父さんに国帰れなんて言うの?」
「お母さんは騙されてるよ!」
「騙されてる?」
「あいつはうちの財産目当てでお母さんと結婚したんだ。このまま、あいつと一緒に居たら家族全員、殺されるんだよ。」
「・・・・・勇気、私たちの生活費はお父さんが働いたお金から出ているんだよ。お父さんから金の無心をされた事なんて一度も無い。」
「・・・・・お祖母ちゃんも曾お祖母ちゃんも、あの男を嫌ってるよ。」
「いい加減にしなさい。あなたがSNSを見せて、悪口を吹き込んだんでしょ。」
「・・・・・・・。」
弓子は堪忍袋を切らして、勇気を一喝する。




