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家庭内別居
「えっ、子供がそんなこと言うの?」
廉の兄、修二(仮名)は憤りの声を上げる。
「SNSでさ、志那人が迷惑行為ばかりしているのが、拡散されてて。勇気は台湾人と志那人を同一視してるんだよ。」
「何か、気悪いな。」
「まあな。」
廉は生ビールをグイっと飲み干した。ここは居酒屋。久しぶりに兄の修二との食事。酒足も進む。
「確か、弓子さんの祖母や曾祖母も台湾人に偏見があるとか言ってなかったっけ?」
「あるんだ。結婚する時も猛反対された。」
「なんで・・・・?日本人は親台湾だと思ってた。」
「これも志那人が関わってるんだ?」
「どういう事?」
「弓子の祖母の知り合いが京都市内で旅館やってるんだって。そこで志那人が旅館の空気清浄機を盗んで帰ったり、洗面所や風呂場で糞をしたそうなんだ。」
「嘘だろ?滅茶苦茶じゃないか。」
「テレビを盗んで帰った奴もいるそうだ。」
「・・・・・・あいつら、本当にクズだな。」
「志那が台湾は志那の一部とか言ってやがるから・・・・。ろくな奴じゃないと。」
「マジかよ・・・・・。」
修二は頭を抱えて、ビールを飲み干した。
「それは辛いな。針の筵だ。」
「ああ。」
「そんなんで、一緒に暮らしていけるのかよ?」
「俺と弓子は離れで暮らしてるんだ。だから家庭内別居?って奴だな。」




