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続 The Lily 前世の記憶は邪魔である   作者: MAYAKO
第一章 礼羽編
13/95

【第13話】獣人族の姫・出会い     

今晩は。

投稿です。

 学校に戻ると、大変なことになっていた。


 救急車にパトカー、運動場にはドクターヘリ。

 学校周囲の民家が襲われたらしく、機動隊が出動していた。

 その内、自衛隊も?


 呆然として、校門を潜る私。


(一部、情報操作が解除されましたわン)


 携帯、使えるの?


(いえ、個人所有はまだみたいですわン)


 学校は、普段見ない警察官や白衣のお医者名さん、色々は人が入り交じり、映画か、ドラマの撮影セットようになっていた。


 野戦病院?


 勇者小角、勇者朱天童子、私のこと、知っていたよね?

 ホルダーアキって気軽に呼んでいた。


 当然のようにお話ししていた。


 特に勇者朱天童子とは何かあったみたい。

 戦いの記録はないんだけど?


 ナビナナ、その辺は?


(勇者とのバトル記録は、開放しませんでした)


 なんで?


(記録だけでも、共振作用が発生し、マーカー表示されますわン)


 なにそれ?


(勇者サイドにも魔王サイドにも、認知マーカーが表示される恐れがありますわン。バトル記録を再現したい場合は、フルインストールをお勧めしますわン)


 全くわからん!

 危険だってことかな?


(概ねそうですわン)


 ……なら、アイお母さん、大丈夫かな?


 心配だよ。

 心配なんだけど、上手くいきそうな気もする。


 ナビナナ、前世にアイお母さん、いたよね?

 一緒に戦った記録がある。


 それにエノンも、クルミちゃんも、赤間くんもいた。


 アイお母さんは今より若かったし、エノンはぐっ、と大人の女性だった。

 クルミちゃんは角があって、耳がふさふさしていた。


 でも、感情は湧かない。


 まるで、映画を見ているような、分厚いフィルター越しに眺めているような感覚なのだ。


(思う出したくなりましたか?ご主人さまン?)


 ……興味はあるけど、やっぱり怖いよ。


 みんなとは、生まれ変わってもまた、巡り逢っているんだよね?


(はい、そうなりますわン)


 みんなは、思い出すこと、出来るの?


(基本、出来ませんわン。ただし、魂は知ってますわン)


 たましい?


(魂は、記録装置ですわン、あらゆることを記録して蓄積していく装置ですわン)


 感情も?


(はいですわ、ン)


 ?

 何のために?


(推測ですけど、成長のためかとン)


 ……わたし、ろくな記録ないと思うんだけど?


(それも、記録ですわン)


 魂は、記録や感情を集めて何をする気だ?


 ん?なんか臭う?


 うわっ!これ私の匂いだ!汗の臭い!

 うげぇ……どうしよう?


 きょろきょろ。


 周囲は知らない人達ばっかりだ。

 みんな、下校したのかしら?

 いや、帰すのは危険だろう……。


 どうにか辿り着いた学校、汗でドロドロだ。

 自分でも汗臭いとは、昔、獣人族していたからかしら?


 これじゃ、エノンに嫌われちゃうよ!

 プールに飛び込もうかな?


「アッキー!」


「わっ!?」


 クルミちゃんが飛び込んでくる。


 ハグされる私。

 だから汗臭いって!


「ど、ど、どうしたの?あ、さっきは、ごめんね、突き飛ばして、怪我とかしていない?」


「うっうっうっ」


 肩を震わせるクルミちゃん。

 嗚咽が漏れ聞こえる。


「ど、どうしたの?クルミちゃん?」


 やば、怪我させたしまった!?

 どうしよう!?


「ア、アッキー、無事だったんだね……食べられたかと思った!」


 ぽろぽろと涙を零すクルミちゃん。


「あ、ごめん、私、大丈夫だよ、心配ないよ?ごめんね」


 女の子、泣かせてしまった。

 これは反省だ。


 男子として、これはよくない。


 !?


 いや、私、女子だって!


「け、携帯も繋がらないし、どこにも連絡できないし……」


 情報操作。

 世界政府だよね?公表していない組織の、この認識でいい?ナビナナ。


(はい、その認識で正しいですわン)


「く、クルミちゃん、その私、汗の臭いが……えっ!?」


 ふんふん。


 はい?


 ふんふんふん。


「ち、ち、ち、ちょっと!?く、クルミちゃん!?」


 軽くクルミちゃんの両肩に手を置き、引き離す。


 汗の臭いだよっ!

 恥ずかしいよっ!


「私さ、その汗が……?」


 クルミちゃんはさっ、と頬を染めた。


「ご、ごめんなさいっ!なんか、ぽーっとして」


 ?


 クルミちゃん、うっとりしている?


「アッキーの汗、ふんわりする……」


 意味不明!


 ふんわりとは、何ぞや!?


「みんな、怪我とかしていない?」


「赤間くんが、怪我したみたい」


「え!?大丈夫なの?」


「本人は平気って言っているけど……」


「どこ!?」


「体育館……」


 ん?


 歯切れが悪い?

 イヤな予感。


 運動とは違う汗が、背中を流れる。


「クルミちゃん、エノンは?」


 困り顔!?


「……どうしよう?誰に相談したらいいのか……」


 なんか、あったんだ!


「何があったの!?」


「アッキー、こっち、いい?」


 クルミちゃんは私の手を引き、校舎に向う。


 階段を駆け上がり、理科室?

 ひいいいっ!更に汗が、滝のようにっ!


 もう泣きたいっ!


「オトちゃん、私、クルミだよ?アッキー連れてきた!」


「うう、あ、アキくん!」


 エノン!

 涙声!?


 理科室の扉を荒々しく開け放つ!


「エノン!?」


 え!?


 エノンは、真っ裸の女の子に抱きつかれていた。


 なんで真っ裸!?


「あ、アキくん!どうしよう!?」


 どうするって!?


 ビクッ、と女の子が振り向く。


「あ!?」


 耳が頭部に?猫耳?いや、犬かな?

 それにこの子、ふさふさの尻尾がある!?


 獣人!?


 挿絵(By みてみん)

次回投稿は 2023/08/19 22時から23時の予定です。

サブタイトルは 【第14話】獣人族の姫・どうする? です。

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