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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
一月、睦月、january…
187/240

187.他愛もない話

いつもの事ですけどね



「おはよう柚!」

「うんおはよう」


 放課後。例の場所。

 柚が来たからボケたのに、いつもの微笑とともにスルーされて撃沈した。


「あのさぁ……」

「ん? 何かな?」

「ボケたらちゃんとツッコんでよ」

「い・や♪」

「ひどい」


 そんな嬉しそうに言わなくても良いじゃん。僕泣くよ?  それでも良いの?


「うん、良いよ」

「読心!?」

「キミはそろそろ声に出してる事を自覚すべき」

「え? 出てるの?」

「出てないよ」

「どっちなんだよぅ!!」

「ふふっ♪」

「せめて何か言って!?」


 笑ってるだけじゃ何も伝わらないよ!


「まぁ良いじゃないか」

「良くない!」

「ボクは別に良いと思ってる」

「僕が良くないんだよ!」

「知ってるよ?」

「質悪いなぁ!」

「今太刀は関係ないだろう!」

「ええええ!?」


 なんで身を乗り出してキレるの!? 訳が分からない!


「……ふん。まぁ良い」

「良いんだ……いや僕としてはあんまり良くないんだけど」

「そこは気にしない方向で」

「えぇー……」

「ういーっす」


 槙が猫をかかえて歩いてきた。袖をまくっていて、腕に赤い筋が数本。


「やあ槙、よく来たね。待ってたよ弾き語りしながら」

「弾いてなかったろ」

「待って槙語ってもないから」

「で、その腕は何があったのさ?」

「これか?」

「そうそれ。絶賛流血中のそれ」

「止血しなよ……」


 せめて水で洗うくらいしなよ。ていうか見た感じグロい。


「まぁお察しの通りだ。コイツ捕獲しようとして思いっきりひっかかれた」

「なんか夏頃にもそんな事なかった?」

「あったな。これ結構頻繁にあるぞ」

「あるんだ……」

「そりゃあるだら。コイツもいつでも懐いてくる訳じゃねえだし」

「あぁ……」


 おとなしく抱えられてる猫を撫でつつそんな事を言う槙。まったく説得力がない。


「でも槙はそうそうひっかかれる事なんてないでしょ?」

「そうでもねえぞ。遊んでやってると脛やら腿やら手の甲やらにどんどん生傷できる」

「そうなの?」

「最近だと……これか」


 槙が右手の親指を見せてくる。親指だけで三本かさぶたがあった。……多くない? しかもまだ赤っぽいよ。


「エノコログサで遊んでたら指を狩られた」

「狩られたって……」

「右手全体で見ると11ヶ所怪我してんな」

「多いね」

「おう」

「にゃー」


 ……猫の相手って大変なんだなぁ。



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