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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
一月、睦月、january…
186/240

186.ねこもふ欲求

※対象は猫だけに限りません



「うーん……猫もふもふしたい……」

「拾ってくれば良いんじゃないかな」


 そんな無茶な。


 放課後。例の場所。

 する事のない僕達は、いつも通りここで暇を潰して……いや、潰せてない。暇していた。


「槙が猫くれれば全部解決するのに」

「絶対にくれないだろうね」

「それはそうだけど」


 夢がないよ柚。


「そういえば、槙は?」

「ちょっと家帰るとか言ってたよ。そのうち来るんじゃない?」

「来たらとりあえず殴ろう」

「なんで!?」


 ひどいよ! なんかとりあえずひどいよ!


「良いじゃないか。ボクらに猫をくれない罰だ」

「それはいくらなんでも横暴じゃないかな……」

「良いんだよ。だって槙だよ?」

「その“槙だよ?”の基準がよくわからないよ」

「槙だったら槙だよ」

「そりゃ当たり前……あれ?」


 こんがらがってきたぞ? えーっと。


「……いや、それ槙は槙だって事じゃん」

「だからそう言ってるんだよ? 何を言ってるんだキミは」

「その爽やかな微笑でそんな事言われても困る」

「ふふっ」


 いや、ふふっじゃなくて。


「うーん……やっぱり僕はツッコミ少し苦手だなぁ……」

「その程度だから槙にツッコミやらされるんだよ」

「意味がわからない」

「わかろうよ。わかるように努力しよう」

「わかりたくないし……」

「そんな事だから槙にツッコミやらされるんだよ」

「あれ? 無限ループ入る感じ?」

「もちろん」


 もちろんって柚ね……。その微笑崩したいよまったく。柚もわりとアレだから一度崩せば簡単なんだろうけどなぁ。


「……まぁ、こんな防戦一方の状態じゃ無理だよなぁ」

「なんの話?」

「あれ、読心しないの」

「いつから読心できると錯覚していた?」

「13年から16年ほど前あたりだよ」

「バカな……! そんなに幼い頃から……!」

「バカじゃないし柚相手ならそれが普通だと思うし」

「普通だやな」

「……槙、いたんだ」

「いたよ」


 いつの間にか槙が2メートルくらいの距離に。全然気づかなかった。どこからワープしてきた。


「柚、気づいてた?」

「いや、まったく」

「だよね」

「おかしいな。円使ってたのに」

「お前念とか使えないだら」

「うん」


 柚が返事と同時にすばやく距離を詰めて槙の胸あたりに殴りかかる。槙は横に身体をずらして回避、柚の肩を下に押して姿勢を低くさせてそのまま小脇に抱えこむ。


 ……なんだ今の。


「わぁー!」

「円どころか練もできねーろ」

「ちょっ、槙この体勢つら」

「やかましーわ。いきなり殴りかかられる身にもなってみゃーがれ」

「ぬっ……抜けれないぃ……」

「抜けれないようにしてるだでな」

「今のは柚が悪いなぁ」


 殴りかかるって宣言はしてたけども。実行するとは思ってなかったよ。


「ねぇ槙」

「なんだ」

「離して♪」

「やだ」

「ひ、ひどい……」

「俺が俺だってだけで殴られる方がひでぇわ」

「…………ん?」

「なんだ」

「いつから聞いてたの?」

「んー、お前が『石畳割りたい』って言ってたあたり」

「それ30分くらい前だよ!?」

「そだな」


 そんなに前からいたのか……。



樂「槙さ、どうでもいいけど気緩むと方言出るクセ直さなくて良いの?」


槙「別に良いずら。なんか問題ある訳でもねーだし」


柚「たまに分からない単語出てくるのが問題だね……」

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