185.ほっかほか槙君
サービスシーン(?)ですね
視点 槙
「…………はぁ」
夕食後。 特にする事のなかった俺は風呂に入っていた。……いや、する事あっても風呂には入るけども。
風呂は良いものだ。一日の疲れをだいたい癒してくれる。長風呂するとむしろ疲れるが。過ぎたるはなお及ばざるが如しとはよく言ったものだ。
……なんかもう、湯槽浸かってると考え事しかする事なくなるような気がする。他にできる事もないしな。
考えるっつっても、特に大層なもんじゃないが……。でもまぁ、暇潰しくらいにはなる。
さて、何を――
「やっほ」
――考えようかと思った矢先。風呂の入り口が開いて何かが顔を出した。
「何か用か?」
「九日十日?」
「やるとは思ったけどな?」
何か、というのは柚。コイツは俺や樂が風呂にいると顔を出す事がある。なんなんだ一体。
「特に用はないさ」
「ないのかよ」
「キミと話したかった。それで良いじゃないか」
「もうそれで良いから換気扇つけてくれ」
「ふふ……これかな?これが良いのかな?」
「そういうのいいから」
開けっぱなしにしておくと洗面所に湯気流れ込むから。
「さて、何を話そうか」
「話す気があるなら話題持ってこいよ……」
「良いじゃないか別に。ただ暇潰しに来ただけなんだから話題なくても」
「本音吐きやがった」
「ボクの行動理念なんて“暇潰し”か“いじり”くらいだろう」
「ただのダメ人間だろそれ」
マトモな理由が見当たらないぞ。……いや、笑ってんじゃねえよ。
「槙だって似たようなものだろうに」
「まぁそうだけどよ……」
「槙ー! あ、柚もいたの」
「いたよ」
お一人様追加。樂の参戦だ。
てめーら人が風呂へぇってんのに良くもまぁズケズケと…………まぁ今に始まった事でもないし良いか……。
「ねぇ槙、亜種の弱点ってどこ?」
「何の亜種だよ。何の弱点だよ」
「え? あれ? なんだっけ」
……樂の相手してると和むなぁ。
柚さん暇なんですねえ




