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184.暇人達の憂鬱
勉強はしておきましょう
「……槙」
「なんだ」
「僕達大丈夫かなぁ?」
「さぁ?頭の中はだいぶにお花畑だと思うがな」
「そういう事じゃなくてさ……」
テスト最終日。今日も午前中だけで終わりなのであとは帰るだけ。そんな昼下がり。
「赤点、なければ良いけどなぁ……」
「分かってて言ったんだよね知ってる」
「分からない訳ないだろ」
「だよねぇ……」
槙もなかなかアレだったらしい。来週のテスト返却がすでに憂鬱。帰りたい。
「愀はどうだったんだろうな」
「さぁ……」
「……呼ばれたような気がして」
「おう愀、元気か」
「……もう死にそう」
「そんな訳ないでしょ……」
愀が机の下から参戦。槙は平然と挨拶をする。
死にそうとか言ってるけどピンピンしてる。声のトーンはいつも通り低いけどさ。
「愀はテストどうだったの?」
「…………ふっ」
「ふって……どっちだかよくわからないよ」
「どっちでも良いだろもう。赤点がなければ」
「今それについて言ったんだけど」
分かってて言ってるんだろうなぁ。だって槙だし。
……本当に赤点なければ良いけど。




