182.三学期!中間考査!
はい、 中 間 です
「テストなんてええええええぇぇぇぇぇ!!!!」
「テストなんてー」
「合いの手とかいらない!」
「だろうな」
分かってるならやめよう! ツッコミの手間が増えるだけだから!
朝。教室。
今日から三学期中間考査。絶対おかしい。
だって昨日三学期始まったばっかりだよ!? まだ二日目だよ!? 中間って何!!
「いや、僕が言いたいのはそこじゃないんだ」
「合いの手ではない、と?」
「そこは心読むところでしょ!?」
槙いつもこの辺りで心読むじゃん! それとも何? 読んだ上でわざとやったの?
「あぁ、ダメだどんどんド壺にはまる」
「樂は少し思考を止めてみようか」
「槙はいつでも思考停止してるね! 知ってる!」
「何言ってんだ。俺は常に“どう発言すればツッコミが入るか”と考えてるぞ?」
「漫才の事しか頭にないのか!? このダメ人間!!」
「そこまで言われる筋合いはないわ」
「うん」
ちょっと落ち着くために言っただけだから。これで落ち着くってのも変な話だけど。
「僕が言いたいのはね、なんで初っ端からのテストなのに“中間”って名前…………いやこれ違う!」
「落ち着けよ」
「落ち着こうと頑張った結果がこれだよ!?」
「ならもう諦めろ」
「なげやりだ!」
槙がケラケラと笑う。絶対に僕の反応を見て楽しんでる。……いや、いつもの事だけどもさ。
「……ねぇ槙」
「なんぞや」
「僕は何を言おうとしてたんだろうね?」
「『誰だよ僕の水筒に寒天入れたの!!』かな」
「違うと思うよ!? 第一まだ水筒の中身とか見てないし!」
「……………………」
「……や、何その哀れなモノを見るような目」
え? 本当に寒天な訳ないよね? ねぇ?
「嘘だと言ってよ槙ぃ!!」
「……朝からにぎやか」
「あ、愀おはよう」
「はよー」
「……おはよう」
愀の参戦だ。またいつもの如くボケまくるんだろうな。
「愀聞いてくれよ、こいつの水筒には寒天入ってんだぜ」
「……………………」
「愀その哀れなモノを見るような目やめて! っていうか槙それは嘘なの!? ホントなの!?」
「ほら聞かれてんぞ愀。答えたれ」
「いや槙に聞いてるんだよ!」
「……もう水筒開ければ」
「はっ! そうじゃん! 開ければ一発じゃん!」
「チッ、せっかく気付いてなかったのに」
槙が何か言ってるが無視。カバンから水筒を取り出し、いざオープン!
………………………………。
「寒天じゃないじゃん」
「当たり前だろ何言ってんだ」
「槙さぁ…………!」
「ん?」
うーん。そのニヤニヤしてる顔を殴りたい。
「で、何話そうとしてたんだ?」
「もう知らないよ!」
「……思い出せ」
「そんな無茶な!」




