181.初日だけど帰りたい
そんな始業式。
「ぴゃーーーーー」
「なんの音だよ」
「えっと、子猫の鳴き声?」
「聞いてない」
「いや今聞いたよね!?」
今日は始業式。
つまり、再び絶望の日々が始まるという事。
全校集会は終ったから、あとは授業受けて帰るだけ。なんで授業あるんだ。もう帰りたい。
「今日下校何時だっけ」
「普段通り。3時半まで授業」
「面倒だなぁ……」
こんな日くらい半日で良いじゃん!
「ていうか冬休み短すぎでしょ。なんなのあれ、10日間なかったよね」
「この辺は特に短い地域だしな」
「……そしてその半分が行事で」
「潰れるな。愀おはよう」
「おはよー」
「……汝らは、壮健であったか」
「何そのキャラ」
「冬休みの間に頭でもぶつけたか?」
「…………」
あ、明らかに不満げな顔した。たぶんノって欲しかったんだろうなぁ。
「それでも僕達はノりません。暇人だからです」
「暇人なら普通はノるだろ」
「暇人は忙しいのです」
「暇人にあるまじき醜態だな」
「暇人にアルマジロ……」
「アルマジロの醜態とかどうでもいいわ」
ていうか、アルマジロってどんなやつだっけ。
「厨二っぽい会話とかな。理解できりゃ楽しそうではあるが」
「その場の全員のテンションが思いっきり高くないと悲しい結末を迎えそうだけどね」
「そして伝説へ……」
「三人以上いるなら誰か一人ツッコミに回っても良いとは思う」
「槙、あからさまにスルーしないであげて」
「……導かれしものたち」
「藻で出来た刀とか弱そう」
「藻の太刀かよ」
敵に不快感しか与えないね。
「……天空の」
「そろそろやめとこうぜ?」
「せめて言わせてあげなよ」
「……」
「…………」
「…………」
「そういやこの後授業なんだっけか?」
「ええっ!? 結局流すの!?」
4秒くらいの謎の間は何!?
「いや、ツッコんでやっても良いけどさ。ツッコむのはたぶん“なんで?からなんだよ”だと思うぞ?」
「いや、まぁ、うん」
「…………まぼろ」
「うるせぇ破◯の鉄球投げつけんぞ」
「食い気味に!? ていうかそれ投げるものじゃないから!」
どっちかっていえば振り回すものだから!
「ひさしぶりに合ったんだからボケさせてあげれば良いのに」
「樂、ひさしぶりだからって殺人させるのは良くないのと同じだぞ」
「ボケは犯罪じゃないよ!?」
「そんな事言ってるから戦争がなくならないんだ!!」
「逆ギレ!? 無茶苦茶だよ槙! ていうかたぶんボケと戦争に相補性はないよ!」
たぶんっていうか絶対ないから!!
「まぁ樂、そろそろ予鈴鳴るし落ち着けよ」
「予鈴関係ないし先に取り乱したのは槙だよ」
「…………ほし」
「まだ続けるのか」
「ていうかなんでいきなり?に飛んだの?」
……愀が楽しそうに見える。ツッコミ待ちだったのかな?




