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高校生達のかなりどうでもいい日常  作者: はんぺん
十二月、師走、December…
176/240

176.半殺しか、皆殺しか

普通は皆殺しです

おはぎじゃないので



「餅つきだぜイェーイ!!」

「「フゥーーーーーー!!!!」」

「テンション高ぇな……」

「もう諦めたら良いんじゃないかな」


 昼前。柚の家の前。

 今日は僕達三人の家族、つまり大鷺家、天城家、神和家で集まって餅つきをする。柚の家の前が割と広いから毎年ここでやっている。ちなみにさっきのは菖さんのセリフに僕と葵ちゃんがノったもの。


「ていうか菖姉と葵姉、騒いでないで中の手伝いに行けよ」

「もう終わったよ」

「見え透いた嘘吐くなよ! 集まって2分経ってねぇよ!」

「あははははははは」

「いやぁ女性陣も大変だね」

「いや柚、お前もだろ」

「ふふ」


 女子三人が台所へ向かった。僕達二人は米が炊けるまでここで待機。父親達? 今日は仕事。


「あのさ、槙」

「なんぞ?」

「みず◯たシティがどうしてもうまくいかないんだけど」

「話吹っ飛ばしやがったな」

「あれってやっぱりツルハシスキル使わなきゃダメ?」

「俺は使わないとできないな」

「うーんやっぱりそうか……」


 ワンダフルフェスタでフィーバーしたかったのに。


「餅つき、ツルハシでやったらどうなるかな」

「臼が抉れる」

「ずいぶん強く降り下ろしたね!?」

「いや、頭上から重力に任せるだけでもなるだろ」


 重力こわい。


「まかり間違ってスキル発動したら大惨事だよね」

「俺達に掘パワーがあるとでも?」

「……ないか」

「ねぇだろ」


 あったら逆にこわいか。


「つかツルハシなんて使えるのか?」

「20kg分銅を片手でみっつくらいまとめて投擲できる槙なら余裕だよ」

「お前はどこの世界の俺を見てるんだ?」

「よっつ向こうの」

「人間じゃないなお前」


 失礼な。僕は立派な人間だよ。


「20kg分銅みっつとか俺の体重より重いじゃねぇか」

「槙はもう少し太っても良いと思うよ」

「運動しない限り無理だな」

「運動しようよ」

「ふっ、この俺が運動なぞ始めても」

「ち◯わ大明神」

「長続きする訳がないだろう」

「誰だ今の」

「柚だ」

「柚だったのか」


 なんだこの流れ。

 玄関から覗いてた柚が出てくる。


「柚暇なのか」

「うん」

「手伝いは?」

「なんとなく壁殴ってたら追い出されたんだ」

「何してんだお前」

「まぁ嘘だけど」

「だろうよ」


 まぁ殴ってる音とか聞こえなかったしね。それに柚は壁を殴るような性格じゃな……あり得る気もする。


「つか今日寒くね」

「運動しなよ」

「壊れたボイスレコーダーか」

「運動すると暖かくなるよ」

「俺には向いてないな」



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