173.暇人達の暇潰し
ええ、暇人ですよ。
「えー……餅」
「ちらし寿司」
「シメサバ」
「ば……馬刺」
「塩辛」
「落花生」
「なんで食べ物関連ばっかりなの?」
放課後。例の場所。例によってする事のない僕達はしりとりで暇を潰していた。僕、槙、柚の順で回ってる。
「しかもなんか和食っぽいし」
「落花生って和食?」
「さぁ?」
「それは置いといて。ていうか食べ物縛りじゃないよね?」
「ないな」
「ないね」
「じゃあ食べ物ばっかりやめようよ」
「そこは自由だろ」
確かにそうだけどさぁ。でもなんか食べ物関連から離れられなくなるじゃん。
「ほら樂の番だぞ」
「えーっと? “い”だっけ。イグアナ」
「そこは食べ物関連で続けようぜ?」
「まったく空気が読めないなキミは」
「え?これ僕が悪いの?」
「鍋敷き」
「きのこ」
「普通に進めるんだ……」
なんか食べ物関連に戻ってるし。なんなの一体。
「こ、昆布」
「ブルーベリー」
「林檎」
「胡麻!」
「マカロニ」
「にんにく」
「燻製肉っ!」
「栗」
「林檎パイ」
「それアリなの!?」
「アリだろ」
アリなんだ! まぁ別物だしね!
「い……い……イグア……ナはさっき言ったし……」
「なんでもう詰んでんだよ」
「まだ手は残ってるだろう」
「い、イクラ丼!」
「…………」
「…………」
「……あっ」
なんで僕“丼”まで付けたの!? 普通にイクラだけで良かったじゃん! バーカ!
「樂の負けな訳だが」
「どう処分しようか」
「しょ、処分!?」
「ああごめん。罰ゲームだね」
「本心が先に来ちゃってるよ!?」
「一日ボケツッコミ禁止とかどうだろう」
「おお、それ良いな」
「やめて! 僕死んじゃう!」
無理! 絶対に無理!
「ていうかそれ、二人とも全力で僕にツッコませようとするでしょ!?」
「さぁ、なんの事やら」
「わからないね」
「ほらやっぱりー!!」
「諦めろ。負けたお前の運命だ」
「キミにはこの道しか残されていないんだよ」
「いやあああぁぁぁ!!!!」
そんな運命嫌だあああぁぁぁ……。
しりとりにも色々ルールありますよね




