168.こうせつ!
雪が降ります
「わあああぁぁぁ雪だあああぁぁぁ!!」
「やかましい静かにしろ」
怒られた。
なんと今日は! この辺りでの初雪! ……いや、舞ってる事はあったみたいだけど。今日初めてまともに降っている。
「いやぁ胸が踊りますねぇ!」
「いや」
「否定!?」
「樂、分かってるか? もしこれが積もったら雪掻きせにゃならんのだぞ?」
「あー……」
「めんどいだろ」
「……それを差し引いても!」
「どんだけ楽しみだったんだよ……」
雪だ雪だあああぁぁぁ!!いぇぇぇぇぇい!!
「まぁ、この程度の降りなら積もって10センチだろうし。雪掻きの心配はないか」
「えー? それしか降らないの?」
「俺に文句言われてもな」
「もっと降らせてよー」
「自分でやれ」
「僕はできないから!」
「奇遇だな、俺にもできん」
それが普通だもの。何も奇遇じゃないよ。
「というか樂、積もったら困る事があるだろ」
「んー?」
「チャリ」
「…………あっ」
忘れてた。確かに僕達はチャリ通。雪が積もると帰れない!
「雪よ! 止むのだ!」
「なんて現金な奴だ」
「人間なんてだいたいそうだよ!」
「何言ってんのやら」
「さぁ早く止むのだあああぁぁぁ!!」
「この奇行さえなければな……」
気候? 雪がなければ良いって事かな。別に無くならなくても良いよ! むしろ休日に降って!
「止めえええぇぇぇ……降るなあああぁぁぁ……」
「何を念じてるんだよ……」
「えーと……雨乞い?」
「逆だろうよ。降らせてどうすんだ」
あぁ、逆か。
ん? じゃあなんて言うんだ?
「まぁ、俺は家に帰れればそれで良い」
「そだね」
帰れれば良いよ。帰れれば。
雪って交通の邪魔ですよねぇ




