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123.晴天、突風、砂嵐
視界を執拗に奪いにきます
「痛い痛い痛い痛い!」
「目がぁ、目があああぁ!」
「うるさいぞバ○ス大佐!」
「明らかに違う!」
今日は風が強い。
本当に強い。
無駄に強い。
ふざけるなってくらい強い。
つまり。
「砂がああああぁぁぁぁああ」
「目が砂に入った?」
「大惨事だよね!逆だよね!」
「目洗えよ」
「水道ないよ!」
「お茶」
「大丈夫なのそれ!大丈夫じゃないよね!」
お茶で目洗うってどういう事情!? ただ事じゃないよ!
「ていうか自転車酷い事になってるな……全体的に砂まみれだ」
「変な表現だねぇ」
駐輪場の自転車、確かに砂まみれになっている。これは処理が大変だ。
「こんなに風強くなくて良いよ……ったく」
「とりあえず砂巻き上げるのやめて欲しいよね」
「汗かいてるとひっつくしなー」
砂を落としながら会話。
「髪とか砂まみれになるし」
「服も砂まみれになる」
「砂まみれにならない物ほとんど無いね」
「ふざけてんな」
「駐輪場がグラウンドの隣ってのも問題だよね」
思いっきり砂が飛んでくる。今僕達はグラウンドに背中向けてるから顔は無事だけど。今は。今は。
今から家に向かう訳だけど。
「てか向かい風じゃーん……」
「そういえばそうじゃーん……」
「帰るのだるっ」
「場合によっては砂嵐に突っ込む事になりそうだね」
「やめてくれ……」




