122.とりあえず練習をば
さぁ走りましょう!
「もう良いんだよ強歩の練習はああああぁぁぁぁああ!」
「寝ろ」
「なんで!?」
本日の体育の授業は強歩大会の練習。しにたい。
現在走ってる真っ最中。だるい。
3km。長いのか短いのか分からないけど、とりあえず走りたくない。走っちゃってるけど。
「強歩大会っていつだっけ……」
「明明後日だ」
「金曜日かぁ……まだマシ……いやダメだ!遊びに支障が出る!」
「一日布団で潰れてろよ」
「槙の布団で?」
「蹴り落とす」
「酷い!」
「酷くない」
「それが柚だったらどうするのさ!?女の子だよ!?」
「ジリジリ押し出す」
「落とすのは変わらないんだね!」
「だって邪魔だし」
言われてますよ柚さん。
「でもやろうとしたらしがみついてくるだろうなぁ」
「もしくは逆に落とされるね」
「ていうかそもそも柚強歩ないらしいし」
「呪ってやる……!」
「どんだけ嫌なんだよ」
だって30kmだよ!?今走ってる距離の10倍だよ!?
「でも柚なら僕達が筋肉痛で動けないって知ってて布団入って来そう」
「ありそうで怖いわ」
「何されるか分からないし」
「看病とかされてもむしろ怖いしな……」
「見てて危なっかしいよね……」
「もう俺の方がよっぽどうまく対処できるだろって」
いや槙は普通に看病うまいから。親と姉に仕込まれたらしいけど。
「風邪ひいてるのに包帯とサージカルテープ持ってきた時は流石にビビった」
「あー……あれは流石に僕も止めに入ったけどさ」
「樂いなかったら風邪ひいたミイラになるところだったわ」
「柚は慌てると収集つかなくなるよね……」
「どんだけ属性重ねる気だよと」
本当にもう現実にこんな多属性持ちがいるのかって言いたいくらい重ねてる。普段はあんまり気にしてないけど。
「まぁ何が言いたいかってーと」
「柚の世話にはなるべくなりたくないねって事だよね」
「少し落ち着いたら良いのにな……」
「筋肉痛に水枕持ってきそうだよ……」
強歩大会の事は柚には知らせないでおこう……。




