104.ぐっちぐち
樂君の愚痴です
「それでさぁ、二人とも酷いんだよ」
「…………」
教室。昼休み。
僕は愀に、幼馴染み二人がボケさせてくれない事を愚痴っていた。槙は係の仕事で職員室に行っている。
「だいたいさ、僕って元々がボケ役じゃん。なのにあの二人はね、自分がボケる事で僕にツッコませて、結果的に僕のボケを封じてるんだよ」
「……“ぼ”多いね」
「いやそれ関係ないよ」
ぼ多いのは僕も少し思ったけど。それでもぼぼぼぼぼぼぼぼ言ってた訳じゃない。
「例えばさ、昨日なんてどんな会話したと思う?」
「……ヘラクレスオ◯ヨロイグモの調理法について」
「何その議題!そんなものル◯イメモ見れば済む話でしょ!」
「他に思い付かない……」
「良いよ無理にボケなくて!……昨日はね、ダ◯グモの調理法について話してたんだよ」
「……あんまり変わらない気が」
「でも別物だよ?」
「……倒せば両方同じ」
「あぁ、うん。粉末だもんね」
いや、材質は違うと思うけど。
「あれ倒すと粉々になるんだからさ、どうやって調理したのかなって」
「……どっちみち鉄臭くて食べられない」
「あの記述ねー……で、どうやって調理したのかなって話で、槙が『脚一本もげば良いんじゃね?』とか言うんだよ!?」
「……死んだら粉々になるなら理は通ってる」
「だけどさ、残されたダマグ◯の事考えてあげてよ!四脚の椅子の脚一本無くした感じだよ?バランス取りづらいよ!」
「……なら反対側も一本むしれば良い」
「僕がツッコんだら槙もそうやって答えたよ!バランスだけが問題じゃないってのに!」
「……食べ物とかどこから食べてるんだろう」
「しかも最終的に脚全部なくなれば解決じゃね?とか言い出すんだよ!?それに歩けないだろ!ってツッコミ入れたら『転がれば良いじゃないか』だよ!?ダマ◯モをなんだと思ってるの!?ていうかなんで死ぬと胴体がくす玉みたいに割れるのっ!?」
「落ち着いて……」
「そもそも◯マグモってなんだ!!」
「もう手遅れ……か……」
こんなテンションで、昼休みの時間が許す間愀に愚痴り続けた。
彼はいつボケに復帰できるのか……




