103.暇人逹の放課後
だいたいが放課後の話だろうって?
まぁそう言わずに……
「うあ〜……暇ぁ……」
「我慢しなさい。男の子だろう?」
「関係ないよね!?」
例の場所。暇人な僕達は暇だからという理由でここに来ていた。……いつもの事だけど。
「暇ーーーっ!!」
「静かになさいよ。槙が起きるだろう?」
「叫ばずにはいられないよ……何この暇さ加減」
「いつもの事だろうに……」
槙はすぐそばの木にうつかって寝ている。日頃の疲れがたまっているのだろう。
「……槙ってさ、器用に寝るよね」
「そうだね。逆に疲れるんじゃないかなって寝方してるよね」
今もそうだ。木にうつかって寝てる。ここまでは良い。この槙、なんと立ったまま寝ているのだ。腕を組んで、右足を重心にして左膝を少し曲げている。普通なら頭は下を向くのだろうが、槙は顔が前を向いている。どうでもいいが今日は猫はいない。
「……素直に座れば良いのにね」
「ツンデレなんだよきっと」
「ツンデレかそうじゃないかは関係ないよね!?」
「……はぁ。君はワンパターンなツッコミしかできないのかい?」
「仕方ないじゃん!僕は元々ボケる側だし、そもそも他の返し方しようとすると微妙になるよ!?」
「諦めたらそこで」
「試合終了で良いよ!僕はボケに生きるよ!」
「僕はボケに生きる……ボケすらも微妙だね」
「それだじゃれじゃ無いから!柚がボケるから僕はツッコミに回るしかないんじゃん!」
ああああダメだ、喋れば喋るほどドツボに嵌まっていく!どうすれば僕はボケの地位を取り戻せるの!?
「しりとりしようか」
「それこのタイミングで言う!?」
「りんご」
「押し通された……誤解」
「稲刈り」
「り……理想」
「瓜」
「……立体」
「猪狩り」
「………………旅行」
――――――――――
「ぶどう狩り」
「もう良いよ!」
「……?」
「何心底不思議そうな顔してるの!?いつまで“り”攻めするのさ!そろそろネタ切れだよ!柚は逆引き辞典内蔵なの!?」
「ダメだな……そこでボケ返さないと」
「柚に勝てると思うの!?」
「コンテニューの50円があれば」
「まさかのアーケードゲームっ!?」
「静かに。槙起きちゃったよ?」
「…………………。…………まだ寝てるよ!」
これだけ騒いでるにも関わらず眠り続ける槙がすごい。よく寝るなぁ……。
「それではここで槙を起こしてみようと思います♪」
「いややめてあげて!?」
なんかもう色々台無しだよ!!
そろそろツッコミに戻りたい樂君。




