第八話 ヴォルテクス・レイ
宿舎に戻ると、そこには先客が床の上で、大の字になって寝ていた。
(なかなか癖が強い子だな….)
すると僕の足音に気づいたのか、彼は目を覚ました。
彼は眠そうに目をこすりながら、
「ごめんねぇ〜、疲れちゃってぇ〜床で寝ちゃってたの〜』
「全然いいよ!君なんていう名前か教えてくれる?」
「僕は、マーゼンっていうの〜」
「マーゼン、よろしく!僕はカイ!」
「じゃあぼくは寝るねぇ〜カイ、おやすみぃ〜」
(なかなか不思議な子だな、まぁ眠かったら誰でもあんな感じになるか。)
(明日も早いし、ぼくもそろそろ寝よう….)
そうしてぼくは、1日を振り返りながら夢の中へと入っていった。
ーーーーー2日目 ーーーーー
朝、ぼくが目を覚ますと、マーゼンはどうやらまだ目を覚ましていない様子だった。
その後、なかなか起きないマーゼンと20分ほど戦いを繰り広げたぼくは、ギリギリ集合時間へと間に合った。
「今から2日目の内容を詳しく説明するぅ。よく聞いておくんだぞぉ…」
どうやらノーツも眠いらしい。
その後、ノーツは自身の頬に張り手を喰らわすという、謎の奇行を行った後、いつものように元気に話し始めた。
「2日目の授業は、みんなの魔法力やその他の身体能力について測らせてもらうぞ!」
「昨日も言ったと思うがここで優秀な成績を残した生徒には、高ランクの待遇が待っているかも知れないぞ!」
「頑張ってくれ!」
『『はい!!』』
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身体能力の試験を受けた結果、ぼくは10〜12歳基準におけるBランクだった。
8歳という年齢だけで見れば、かなり上出来な結果だろう。
その後、魔法の試験が始まった。ここでは、それぞれ五属性の自身が発動できる最大層の魔法を放ち、適性を検査する。
混成魔法や、治癒魔法が使えるものは、ノーツに直接申請をしてから、審査するそうだ。
審査は進み、ついにぼくの時がやってきた。
「次!カイロス!」
「はい!!」
「ノーツさん!ぼくは、三属性の混成魔法のが使えます!!」
「わかった!」
ぼくは、この数ヶ月の鍛錬でかなりの速度で成長することができていた。
全ての属性で構築級が発動できるようになっていた。
そして風、水、雷の三属性混成魔法は威力だけで見れば第四層一歩手前のところまで来ていた。
五属性の魔術の発動が終わり、ぼくは混成魔法の詠唱を始めた。
「疾風よ、奔れ。流水よ、巡れ。万雷よ、一つとなれ。」
<第三層 ヴォルテクス・レイ>
詠唱を終え、一筋の光のなった雷鳴は、寸分の狂いもなく的に直撃する。
周囲は驚いた様子だったが、ノーツだけは、またもや少し自慢げな顔をしていた。
(ノーツは、よく顔にででいて、面白いな….)
そんなこんなで試験は終わったが、それまでに僕の気になる人間が四人いた。




