表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
6/10

第五話 初陣

「カイ、お前は一ヶ月俺との特訓を経て強くなった。俺が保証する。だが実戦で力を発揮できなければ訓練の意味などない。」


「今回のテストの内容を発表する。カイ、お前は1人でオークの群れを討伐しろ。テストは2日後、ギルドには俺から話を通してある。」


「わかった。」


オークの群れは、本来cランクパーティーがパーティーを組んで討伐するレベルだ。


オーク自体は、Dランク冒険者1人でも討伐できるほど弱い。だがオークの群れとなうと話は別だ。


群れのボスであるオークロードは、単独での戦闘力では、オークの5体分に比例する。

だがオークロードの特筆するべき点はそこではない。


オークロードは、配下のオークに指示を出し、それまでただの有象無象だったオーク達が、意思を持って行動するようになる。


これによりオークの群れは、cランク相当の討伐対象となるようだ。


ーーー2日後ーーー


冒険者ギルドから1時間ほど歩いた場所にある森に僕たちは向かった。

そこは、初心者パーティーの経験を積むためよく活用されたりしている。


だが1人で群れに挑む奴などは、そうそういないらしい。


ノーツはあらかじめ見つけていたオークの群れのところに僕を連れて行き、改めて試験内容を説明した。


「今回の試験はオークの群れ及びオークロードの討伐だ。」


「もし試験中続行が不可能と判断したときには、俺がオークロードの対処にあたる。その時は、失敗となり推薦の話は無しだ。わかったか。カイ」


「うん。じゃあ行ってくる。」

ノーツにそう言葉を残して、オークの群れのいる方角へ、僕は足を踏み出した。


ーーー ーーーー ーーーー ーーーー ーーーーー

オークの群れを発見した。


目算では8体ほどそして、ボスであるオークロードは、どうやら家の中にいるようだ。


僕は、瞬時に作戦を組み立てた。


(まず、配下のオークを、オークロードに気づかれぬように排除する。

だからあまり派手な魔法は使えない。そして、万が一オークロードに気づかれた場合は、マジックスモークを使って真っ先にオークロードを始末する。)


この一ヶ月、ノーツは僕にいろいろなことを教えてくれた。


まず彼が教えてくれたのは刃物の扱いだ。


僕は、小柄なうえ膂力もあまりないため彼は剣ではなく、小型のナイフを使ってはどうだ、というアドバイスをくれた。


アドバイスを聞いて僕は、魔法の訓練と並行して刃物の扱いの練習をした。



「さあ、狩りの時間だ!」

僕はまず、オークが集まっている中心部から離れた、二匹を見つけ処理に移った。


その後、水と雷を混ぜた魔術で敵を痺れさせ、瞬く間に、二本のナイフで敵の喉を掻き切った。


(どうやらまだ気づかれていないようだ。)

その後、また群れから離れる個体がいないか観察していたところ、予想外の展開が起きた。



オークロードが表に出てきたのだ。


オークロードは配下たちに何かを伝えているようだった。


そして、オークロードが突然咆哮を始めた。


その声は、森中に轟き、当然僕も耳を塞ぐしかなかった…


どうやらオークロードにより、襲撃を察知されてしまっていたらしい。


オーク達が瞬く間に、自分の周囲へと隊列を組み、突撃してきた。

僕は咄嗟に、

「大地よ、大煙を起こし、迷いを起こせ!!」<第三層 マジックスモーク>と唱え、


オーク達の意識の撹乱を成功させた。


その後風魔法で、三匹始末し、残りはオークロードの周囲を取り囲む三匹のオークとオークロードのみだ。


(なかなか配下達がオークロードの周囲を離れない、やはり不意打ちが警戒されている。どうするべきだ…?)


そして、僕はある一つの作戦を思いついた。


ノーツ戦から獲た着想をもとにし、逆に上に意識を向けさせる作戦で行こうと思った。


一本のナイフに炎属性を付与し、オークロードの頭上にナイフを投擲する。


その後上に意識が向いた一瞬で、配下の二匹を残りのナイフで、始末する。


その後オークロードは、遠距離から火、風、雷の三属性混合魔法で、攻撃し続け疲弊したところを狩ることにした。


(行くぞ…!!)

僕は、オークロードにナイフを投擲するとほぼ同時に、突撃を開始し二匹のオークを狩ることに成功し、一度撤退した。


(配下がいなくなれば、ただの少し強いオークだ!)

配下を失ったオークロードは、僕の魔法を受け続け、疲弊し、そこを僕はマジックスモークからのコンボで刈り取った。


(気づかれた時は、マジで死ぬかと思った…..)


「よくやった!」とノーツは木陰から嬉しそうに飛び出してきた。


「オークロードの強みを潰す作戦、とても良かったよ!!」


「約束どうり、君をギルドに推薦しよう….!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ