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1600  作者: 火村虎太郎
決死真剣勝負編
20/25

道を極める者に涙はあふれ出る。


「ふぅ~・・五助はもう死んだかな・・」大谷


歴史は変わらない・・

小さなことは今まで変えて来たけど・・


「史実に書かれてるような大きな事は変わらない・・」大谷


すべて後付けで、うまく当てはまって行く。


「俺は確か関ケ原で切腹って書かれてるけど・・」大谷


どんなシナリオだったっけ?

敦賀に戻って電波がある所で確認してみよう。


さて・・俺はこの後・・


「弟になり替わっても・・」大谷


やはり夏の陣までの命か?

それが歴史通りなはず。

真田ちゃんは多分噂通り若君様と、

鹿児島に落ちの延びるのだろう。


左近は関ケ原の後、

京都での目撃情報も、その後噂にも出なくなる。

きっと亡くなるのだろう。


「・・・急ごう敦賀へ。」大谷


そろそろ関ケ原も終わるはず。


そして敗戦・撤退中の西軍は悲劇しかない。

ここぞとばかりに増える落ち武者狩り・・


「待てぇ!三成!」

「三成が居たぞ!!」


伊吹山に落ち向かう三成の手勢に・・


「なっ!お主、見た事あるではないか!」家臣

「西軍の者だろうが!」家臣


「ふぅ・・・先ほどまで一緒に・・」三成


逃げていたではないか・・



増える東軍・・

もう逃げきれないと思えば寝返ればいい・・

そうすれば三成の首は誰よりも近くて・・


「はっはは。今ここでワシを救えば・・」家康


将に・・いや、大名に取り立てようぞ。


くく・・


ワシはこんなところでくたばる器ではないわ。

ひっくり返してやるわ三成ごとき・・


「殺しましょう!家康を三成様!」

「今からでも首を上げれば西軍の勝利です!」


「・・・ならぬ。」三成

「くく・・」家康


無駄な正義感・・

これが戦に弱い三成の理由の一つだ。


「くく・・その仁義とは腹の足しにでもなるのか?」家康

「・・なりますとも。」三成


たとえ自分が損をしても・・


「弱気を助け、強気をくじく・・」三成


その義の道を極めて行く事が・・


「極道とでも言いましょうか・・」三成

「はっはっは!」家康


なるほど・・揺さぶるではないか・・

さすが知の三成・・


そして・・


「三成殿ぉ!!島左近参上でござる!!」左近


「うっ!うわぁ!さっ左近!島左近だ!」

「にっ!逃げろ!」


武の左近・・


「ちっ・・」家康


ここまでか・・


「よく生き延びてくれた左近」三成

「なぜ殺さなかったでござるかぁ!」左近


この家康を・・

そうすれば西軍は勝っていた。


「ふふ・・」三成

「ぐっ・・」左近


ただやさしく笑う三成。

これだけで十分意味は分かる。


三成の熱き義・・人柄・・

この男を大将に・・そして勝たせたかった・・


だが結果は変わらず、大谷軍の敗走から西軍は総崩れ。


「左近よ・・」三成

「はっ」左近


すぐに上田に向かうのじゃ・・

lineとやらは後でワシが代わりにしておく。

この家康を連れて・・未来へと・・


「このワシの男前を未来に伝えてくれ申すよ・・」三成

「くっ・・」左近


三成は意思を変えない。

良くも悪くも頑固者だ。


未来への切符家康は左近の手に。

後は穴のある上田で歴史を変えれば・・


「・・・大谷殿にもよろしくでござるよ」三成

「くっ!」左近


大谷さんは噂じゃ関ケ原で切腹と聞いたぞ。

首は関ケ原で打ち取られた家臣の湯浅殿が埋めたと・・


生きてるのか?だがlineを三成殿に託せば連絡が・・


「一月ほど上田で待ってやれ左近」三成

「・・・・はっ。」左近


「くく・・」家康


ということは、ワシの命はまだ一月はある・・

逆転可能・・圧倒的に・・ざわつかせてやるわっお主らの心を!


だが上田は固い。

真田のプリウスもまだ万全だ。


「・・・・・・みっ、三成様も一緒に!」左近

「・・無理じゃ・・・・」三成


この踏ん切りの付かぬ左近を無事この地から脱出させるには・・


「ふぅ・・」三成


秀頼様申し訳ありませぬ・・

まずはこの三成の首で時間稼ぎしてください。


「・・三成が居たぞぉおおおおおおおおおお!!」三成

「なっ!!!!?」左近


さあ、これでお別れじゃ左近。

今までワシを助けてくれてありがとう・・


「早く行け・・もう追手が来とるぞ」三成

「うぐっ!うう・・」左近


義・・・

その熱き義に涙する。


これが武士・・漢・・極道だと。


「三成を捕らえたぞぉ!」

「集まれぇ!三成捕縛!三成捕縛ぅ!」


伊吹山山中にて西軍大将石田三成捕縛。

そして配下の者が左近のスマホを持って電波圏へ行き・・


「line♪」


「うう・・・うう・・・五助ぇ・・」大谷


まだメッセージを開けずにいる。

ウィキペディアで見た五助の最期・・


急にやってきた殿様で短い間だったけど、

こんな俺に忠義を貫き・・


侍の鏡・・

主君の為に命を捨て・・


「五助ぇええ!!!!うわぁあああん!ごめん!」大谷


「ポチ・・」


スマホに触れる1600のグループメッセージには・・


左近『家康捕縛!上田に向かう大谷殿も来られよ一月待つ』既読2

真田『大谷生きてんだろ!はよ来いボケ!』既読2


行こう・・・

五助の仇・・家康をこの手で・・


「・・いや・・・・違う・・・・・・」大谷


あれ?俺の・・

人生設計ってどんなんだったっけ?

武将になって、いい飯食っていい女抱いてじゃなかったっけ?


でも・・

なによりやっぱ・・


会いたい・・真田ちゃんに。

多分・・・それが最後になると思うから・・

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