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1600  作者: 火村虎太郎
決死真剣勝負編
18/25

誰よりも秀でている事が誇りであり無双と言う・・


ねぇ・・どうしたらいいの・・

こんなところで一人で・・


「西方か!?何だこの不可解な動く砦は!」

「さっ!真田だ!真田!討ち取ったれ!」


「キュキュキュッ!」


「ドム!ヅドン!」

「おらぁああああ!・・ペっ!」真田


舐めんなよこらぁマジキチを・・


関ヶ原布陣へ向かう長い道中で隊列から崩れた兵に・・


「うう・・見逃してください真田様・・」

「村には小さい子供や病気の女房が・・」


布陣前に戦から逃走していく兵・・

ここがもう関ケ原に近いと感じることが出来る。


真田は関ケ原に来ない・・か。

それが答えなの?大谷ぃ・・


「五助っ!持ちこたえてろよ!」真田


我が上田城を・・


真田は引き返し上田城に向かう。

その上田城では・・


「くっなぜ出てこんっ!ワシの上を行く知恵者か!」バカ息子

「もっと狼藉を広げろ!」

「青田狩りに略奪も始めろ!」


城下の畑や家々を荒らせば奴等も出てくるはず・・

武士の魂。城下の者達の事を思えばすぐにでも。


「・・・何やってんのあの貧乏侍」五助

「そんなつまんない物奪ってどうすんだよ・・」

「あああ・・そんなまだ育っても無い野菜まで」


よっぽど腹減ってるのか?

なんか大変そうだなぁ・・德川も。

戦いに、収穫に、略奪に・・

そのてんやわんやの所に・・


「火・・・放っちゃう?」五助

「・・・よしっ!火を放て!」

「城下ごと火の海にしたれぇ!」


殺せぇ!殺せぇ!町民共もまとめて!


無双・・

五助無双・・


「信州ごと焼き尽くすのじゃ!」五助

「おお!」


「うわぁああ!城から火矢が!味方も居るんだぞ!」兵士

「うわああ!オラの家がぁ!」農民


「なっ!なんたる!」バカ息子


悪行!悪魔のごとき所業!


「ここが関ケ原じゃあ!」五助

「そうでござる!」

「ここが、ど本戦でござる!」


悪鬼・・


「まっ魔王っ織田信長の生まれ変わりか!?」

「敦賀と信州の武士は頭おかしいでござるか!?」

「くっ!町民を助けろ!」バカ息子


なんだ!?これが戦?

なぜ私が信州の民を助けねばならぬ?


さらに・・


「おらぁあああああああ!」真田

「パァーーーン!パンッ!パッパパー!!」


「西からプリウスぅ!!」

「真田だぁ!」

「うわぁああ!逃げろぉ!」


クラクション鳴らしまくって真田が登場


「くっ!」バカ息子


士気が・・

いや、もう攻め手は機能さえせずか・・


「あっ!殿ぉ!」

「門を開けろぉ!殿がお帰りだぁ!」

「さっ!真田殿っ!」五助


わ・・我が殿っ、我が殿は!?


「ふぅ・・・」真田

「我が殿は!?真田殿!」五助


見当たらぬ大谷の姿・・


「大谷は・・・逃げた・・というか・・」真田


えっ?そ・・そんなバカな!


「にっ!逃げたでござるか!?」五助

「いや・・・・生きる為に行動を別にした。」真田


こう言えばカッコが付く?


「そ・・そんな・・」五助


バカな!?

殿が私や関ヶ原へ向かった敦賀兵をも見捨てるなんて・・


「バカ息子が撤退を始めました!」

「よしっ退けたぞ!」


違う・・


「進軍だ・・関ケ原へ・・」真田


そう・・

東方の主力を担う德川秀忠軍は・・


「我が3万の兵で関ケ原の主導を取るぞ」バカ息子

「はっ!急ぎましょう関ケ原へ」

「前哨戦はもう各地で始まっております」


そう。まだ前哨戦なのだ。

歴史に詳しくない左近が、西軍の各将が出陣して、

戦が始まったのを関ケ原開戦と連絡したのだ・・

だが間違ってはいない。各地で戦が始まって、

最終的に関ケ原へ双方が布陣するまで、

1~2か月はかかっているのだ。


この上田の戦いは9月3日で、

関ヶ原本戦は9月15日である。

前哨戦と言われる伏見城の戦いは7月19日と随分も前だ。


「くっ!」五助

「五助殿っどこに行かれる!」

「バカ侍っ待てぇ!」真田


殿は・・殿は・・


「我が敦賀を見殺しにするようなお方ではござらん!」五助


今なら・・


「ん?なんだお主っどこの隊の者だ?」德川兵

「わりぃわりぃ小便してたら置いて行かれた」五助


紛れ込める・・


「先遣隊の者だ。先を急ぐ失礼・・」五助

「うむ。気を付けろよ。」德川兵


この本隊の先頭までも突破し、先遣隊にも追いつこう。

関ヶ原へ・・

我が敦賀兵ももう布陣へ向かっておるはず。


「・・・・・・・・・」真田

「殿っお疲れでしょうからお休みに・・」

「我らは上田を守り切るのが任務でござる」


そう・・ここは落とせない。

関ケ原から撤退する東軍のルートを東海道だけに絞りたい。

これが当初の予定だ。家康を捕縛する為の・・


だけど関ケ原は負ける・・

私も史実通りに参戦してない。


「五助はどうなるの?」真田


私は歴史を知らないし、あまりよく理解出来ない。

待とう・・lineを・・

いや、こちらから先に送っとこう。

既読になれよ・・・二人共。


そして15日の関ケ原では遂に本戦が始まる・・


「左近殿っ御命令を!」

「ガチャ・・ピー・・」

「左が人数余ってます。後ろから3列目までは中央の援護」左近


左近無双・・


高台の本陣から見ている三成は・・


「ふむ・・さすが左近」三成

「僅かな兵を目一杯使い切りますな」


戦が始まっても実際戦ってるのは前の方のごく一部だ。

うまく兵を動かせば、10倍もの戦力にも同等に渡り合える。


「左近様の指示が少なくなってないか?」

「ふむ・・さきほどから徐々に」


戦で大活躍する遠くまで響き渡る拡声器の声・・


始まった関ケ原だが・・・


「ふぅ・・・」左近


充電が減っている・・

急に動き出した針・・もし理由が考えられるなら・・


「・・どちらか死んだか?」左近


真田さんか大谷さんが・・

ここだとlineも出来ないから詳細も分からないが・・


「というより、大谷さんが・・」左近


すでに西方で噂になっている事案・・


「居りませぬな大谷殿は」

「兵だけ出兵させて己は雲隠れか!」

「武士の心も持ち合わせぬ輩よ!大谷は!」

「寝返ったのであろう!東方に!」

「打ち首でそうろう!見つけ次第!」

「敦賀家臣もすべて処分すべきでござる!」


「・・・・・・・・・・・」三成


戦国の世にならえば、さすがに大谷殿でも打ち首ものだ。

死を恐れて不参加など家臣みな連座して打ち首ものだ。


「わぁあ!!!」


「なんじゃ!?大谷隊の士気が盛り返したぞ?」

「ふむ・・」三成


ま・・もうどうでもいいけどな。

正直もうあとは場面だ。


「ごっ!五助様ぁ!」

「五助様が来られたぞ!」

「よしっ私が指揮を取る行くぞ」五助


一人でも多く生きて敦賀に・・


だが・・


くく・・大谷隊が頑張ってもどうせ・・


「くく・・もうすぐ秀秋殿が裏切るぞ」家康

「・・・・黙っててもらえ申すか」三成


ふふ・・

そう・・


「捕らえられた身で、まだ横着な!」

「こうもあっさり捕らえられるとはな」

「ははは!德川家もこれで終わりだ」


ふふ・・早くlineってやつをしてやりたいな。

未来から来た関ヶ原布陣図があれば簡単な事よ。


ひっくり返したでござるよ歴史を。


東軍総大将・・德川家康はすでに我が手中にあり!


後は東方の兵を叩いて戦意を奪い撤退をさせれば完了。

だがこの德川家康不在のままでも東方に押し切られたら・・


「ワシが居らぬとも勝てば勝ちじゃ」家康

「そうですかねぇ・・」三成


そうだとは思う。息子に代を継がせればいいだけの事だ。


「殿っ!家康の首を掲げましょう!」

「そうすれば東方も引きまする!」

「殺しましょう!すぐに!」

「左近の大声でそれを伝えれば!」


そう・・そうすれば戦は終わるだろう・・西軍の勝ち。


だが・・


大谷さんも参戦してくれてるはず・・

左近もずっと最前線で奮闘してくれてる。

真田さんも情報では上田でバカ息子を釘付けにしてくれてる。


「それがしは義に厚き男でござる!!」三成


家康を佐和山か上田へ連れて行くのだ・・


この無双の義を持って・・友を未来へと帰す為に・・

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