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1600  作者: 火村虎太郎
戦国大名大谷編
14/25

頭いいんだよな・・そういうとこは・・


「止めろ猿っ」真田

「ごっ、五助止めなさいっ」大谷


両殿がいさめるが・・


「抜けっぇええ!抜けっおらぁ!」五助

「くっ!」猿飛


この時代に刀を抜けば、それが意思だ・・

戦う意思・・切られてもいい意志・・

敵とみなした意思・・


だがこの場合、先に抜いた方に当然非は有る。


「抜けば我が刃は信州ごと真っ二つに切り裂くぞ!」五助

「くっ!」猿飛


コイツの自信は何だ!?

何流だ?かなりの使い手か・・

敦賀四天王だ?こっちだって信州一の使い手ぞ!


「抜けえぇええ!先に抜けっおらぁ!」五助


五助が自らの鞘に手を当て・・


(くっ!くそぉ!先に抜けば非を咎められる・・)猿飛


だがこの私が愚弄されたままでいいのだろうか?


「スッ・・」


ゆっくりと猿飛も自らの鞘に手を当て・・


(うっ!うお!やっやば!抜かれる!やばぁあ!)五助


「ビタっ」「ビタっ」


お互いの動きが止まり・・


「・・・・・・・・・・」五助

「・・・・・・・・・っ」猿飛


「うおっ!・・一瞬で決まるぞ!」

「居合か!?敦賀は!?」

「くっ!猿飛様が押されてるぞ!」

「先に動いた方の負けか!?」


「抜けよ・・咎めないから」真田

「えっと・・両名動けないけど・・」大谷


猿飛さんのと五助のは内容が違うんだよな・・

五助はただハッタリでビビッて動けないだけ。


「くぅ!息も瞬きも出来ぬぞ!」

「まるで時が止まった!」

「なんたる使い手の戦いだ!」



「・・・ほっとこうか?」真田

「そうだね・・視察視察。」大谷


帰るまでやってて・・


そして、視察したかった・・


「ここ?」大谷

「そう。」真田


真田ちゃんの『穴』


「えっ?後から城作ったの?」大谷

「そう。守るために」真田


真田ちゃんの穴は、城の中庭だ。

それを取り囲むように作られた城や城壁。


この上田城を見渡せば真田ちゃんの力がよく分かる。

難攻不落だ・・ここは・・

上手くプリウスで戦えるように作られてる・・


「出世したねぇ・・」大谷


よく考えたら大名になるまで、

相当な苦労があった事だろう。こんな田舎に急に現れて。


「大変だったよ・・」真田


生きていくには・・


まずは農民だろうが武士だろうが・・


「片っ端からひき殺してぇ」真田

「う・・うん・・」大谷


恐かった・・急に戦国時代に落ちて・・


「んで盗賊の棟梁になってぇ」真田

「・・・才能っすね」大谷


生きていくために奪った・・

そして自然と集まった弾かれ者達。

その時の家臣が猿飛率いる真田十勇士だ・・


・・・だけど真田ちゃんのような少女に、

猿飛さんのような悪で腕の立つ方が味方するだろうか?

まず奪わないだろうか?プリウスを・・


「・・・まっ、父ちゃんヤクザだったし」真田

「えっ!?」大谷


は?それで?

色々ツッコミたい所あるけどまずは・・


「その・・暴力団でプリウス?」大谷

「最近多いんだぜプリウスとアルファード」真田


えっと・・整理するか。

真田ちゃんと一緒に来た父親はヤクザ。

そのヤクザが本領発揮大暴れ。

猿飛さん達も傘下に収め、

あらかた地位を確保したところで真田ちゃんが、

父親を殺しトップに?


「まず逆本能寺の変だよ。こっち来てすぐな」真田

「・・・逆じゃないっす・・」大谷


そのぅ・・きっと本能寺の変でも間違いっす・・

てか真田ちゃんの自力っすか出世は。

もうぅ・・どうして行き成り殺すのよぅ・・

もう、マジキチガイ・・。


「はっ!」大谷

「どうした?」真田


暴力団・・

もしかしたら・・


現代の日本でアレを持ってるのは・・

自衛隊・・警察・・ヤクザ・・


「バッ!」


「どうした?急にプリウス調べだして・・」真田


もしかしたら車に隠してるかも・・

拳銃を・・


(頼むっ粗悪品のトカレフでもいいっ)大谷


それでもこの時代じゃ超ド級に輝くぞ!


(もし可能性があるならガソリンタンクか!?)大谷


「パカッ!」


後部座席のシートをはぐれば・・


「・・・・・なんだその白い錠剤?」真田

「・・何か予定と違うの出てきちゃった・・」大谷


もうぅやだぁ・・絶対違法薬物ぅ・・


・・いや・・使えるか?


(毒を盛るって訳じゃないけど・・)大谷


「なんだ?ドラッグか?飲んでみるか?」真田

「ははっ・・ダメダメ~・・・」大谷


いや・・行けるか?

せめて二人きりになれば・・


「ん?何でござるかそれ?」五助

「ほう・・未来の薬でござるか?」猿飛


あ・・も~・・喧嘩してろよずっと・・

なんで肩抱き合って現れるんだよ・・

戦友・・みたいな感出すなよ・・戦ってもないくせに・・


だってこうなると絶対・・


「・・・猿っ飲めっ。そのポンコツのカリスマも」真田

「よ・・よいでござるか?」猿飛

「未来の薬でござるか!?是非っ」五助


ほらぁ・・


そして・・


「ゴクっ!」「ゴックン!」


「・・・・どう?」大谷

「刀置いとけよ。お前等。」真田


そうだね。暴れられたら困るね。

そして数秒後には・・


「・・・・シェシェシェーーー!」猿飛

「ご・・ご・・ござるっで、ござるぅうう!」五助


「うわぁ・・速攻キターっやっぱ違法薬物だ!」大谷

「・・・・・・」真田


ん?


「・・・真田ちゃん?」大谷

「・・・・・黙ってろ」真田


何か真田ちゃんが真剣に見つめ・・


「スチャ・・・」

「えっ?何?刀持って?」大谷


真田ちゃんが刀を持ち・・


「ござるで、ござるぅーー!わーーーい!」五助

「イェーイっパリピナイ♪」猿飛


ここで斬り殺すべきか・・・

いや・・まだ泳がすべきか・・


「えっ!?パリピ!?」大谷

「・・・黙ってろよ大谷」真田


なっ!?まさか・・


この戦国は騙し合い・・裏切り合い・・


「それがしっ敦賀のぅ~あははは~」五助

「五助ぇ次六本木のクラブ行っちゃうかぁ~?」猿飛


なっ!?


真田ちゃんがボソっと俺に・・

ずっと怪しんでた事・・


「・・・猿飛は間者だ(スパイ)・・」真田

「まさか!?」大谷


德川の?初期から!?

だとしたら・・だとしたら・・


「トンっ・・」っと

覚醒してタガの外れた猿飛が大谷に近づき肩を抱き・・


「イェーイ♪大谷もキメれる奴ぶっこんじゃうぅ?」猿飛

「・・・そうでござるな・・」


大義名分は出来た・・


「スチャ・・」


大谷は自分の刀を奪われぬようにか、

刀に手を当て・・


「ズバッ!!!!」

「がはぁ!!!」猿飛


「大谷っ!・・・いや・・・・・・ありがと。」真田

「わっ!殿っ!どうしたでござるか!?」五助

「猿飛様ぁ!」

「くっ!・・さすがに大谷殿にその無礼は・・」

「早い!居合でござるか敦賀城主殿は!?」


ふふ・・ありがと・・か。

てかよく耐えたな今まで・・いつ寝首を掻かれるかも分からずに


「拙者への無礼、斬り捨てるっ!」大谷



元凶討つべし・・・


德川方の未来人など・・

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