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マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった  作者: naomikoryo


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25/31

第25話:5月4日「タイミングがずれても、ちゃんと繋がってる」

《マッチアプリ画面》


(18:12)

千佳:

ただいま…今日、マジで疲れました。

休憩もまともに取れなかったかも…


(19:03)

リョウ:

千佳さん、おつかれさまです…!

返信遅れてごめんなさい。

そっちも忙しかったんですね。

こっちも夕方までずーっとレジ対応してて、

やっと座れました。


(19:07)

千佳:

いえいえ、全然!

むしろこんな日に話せるだけでも、ちょっと救われてます。

座れました?水分とってくださいね。


(19:45)

リョウ:

ありがとう、優しい…(笑)

ペットボトルのお茶が沁みてます。

ていうか今日はほんとに、足が棒ってこういうことかって思いました。


(20:10)

千佳:

うん、それ分かります(笑)

座った瞬間、全身が「もう立つな」って言ってくる。

しかも明日もまた出勤って思うと…


(既読のみ、返信なし)


(21:22)

千佳:

……ごめんなさい、なんか重かったですね。

疲れてるとちょっと弱音多めになっちゃって。


(21:45)

リョウ:

違うんです、ごめんなさい。

ちょっと電話対応してて、バタバタしてました。

弱音でもなんでも、全然OKですよ。

むしろ、そういうのも聞けるのが嬉しいです。


(21:48)

千佳:

ありがとう。

……なんか今、涙出そうになりました。

リョウさん、ほんとに優しい。


(22:03)

リョウ:

そう言ってもらえると、

こっちも今日がんばった甲斐があります(笑)

疲れてる時こそ、

“誰かがいる”って感じられるのが一番の救いですよね。


(22:06)

千佳:

うん。

……タイミングがずれても、

リョウさんと話してると、ちゃんと繋がってる気がする。


(22:10)

リョウ:

自分も、同じこと思ってました。

今日はちょっとだけ、

「この会話、大切にしたいな」って思いました。


(22:13)

千佳:

それ、スクショして保存したいぐらい(笑)


(22:14)

リョウ:

やめてください、照れます(笑)

でも、ほんとにそう思ってますよ。


(22:18)

千佳:

明日もまたきっと忙しいけど、

今日このやりとりがあったから、乗り切れそうです。

ありがとう、リョウさん。


(22:20)

リョウ:

こちらこそ。

お互い、明日も一歩ずつですね。

おやすみなさい、千佳さん。


(22:21)

千佳:

おやすみなさい、リョウさん。

また明日、話せますように。



◆◇◆


(和人は、既読がつかないほんの十数分の間、

「もし返ってこなかったらどうしよう」と、

自分でも驚くくらい不安になっていた。

“この関係”がどれだけ心の支えになっていたか、

あらためて思い知る時間だった)


(真子は、返信を返せなかった時間に、

胸の奥に焦りに似たものが生まれていた。

「千佳さんに心配されたくない」

──それは、もう“ただの会話”ではなく、

ちゃんとした“信頼”を得たいという気持ちに変わっていた)

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