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マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった  作者: naomikoryo


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23/29

第23話:5月2日「同じ場所にいたことを、まだ知らない」

《マッチアプリ画面》


千佳:

おはようございます。

ちゃんと寝坊して、ちゃんと朝からダラダラしてます(笑)

リョウさんはもう起きてました?


リョウ:

おはようございます(笑)

自分も9時に起きて、

とりあえずベランダでぼーっとしてました。


千佳:

いいですね、それ。

なんか、

“何もしないことをする日”って感じで。


リョウ:

名言すぎます(笑)

今日はもう、ダラダラするために呼吸してますからね。


千佳:

あはは、それ最高(笑)

これからちょっとカフェに行こうかと思って。

歩いて15分くらいのとこにある、

川沿いのテラス席があるカフェなんですけど。


リョウ:

え…?

自分もさっき、

“川沿いのテラスカフェ”行こうかなって思ってたとこだったんですけど(笑)

あれ、偶然すぎる?


千佳:

ちょっとびっくり(笑)

でもまあ、

こういう日は自然と同じ行動になっちゃうのかもですね。


リョウ:

そうかも(笑)

ちなみに今日の飲み物、何にしますか?


千佳:

うーん…

気分的には、カフェラテだけど、

アイスハーブティーも気になる。

どうしよう(笑)


リョウ:

悩み方、完全に同じです(笑)

自分、今メニュー見てて

カフェラテとハーブティーで迷ってました。


千佳:

ちょっと怖いんですけど(笑)

もしかして、今日わたしたち…どこかでニアミスしてそう?


リョウ:

それはもう、

テラスで隣の席だったとか、あってもおかしくないレベル(笑)


千佳:

あはは、さすがにそれは(笑)

でも、

それぐらい近くにいる気がするって、

ちょっと嬉しいですね。


リョウ:

うん。

どこにいても、

“今日もこの人も同じ空見てる”って思えるのって、

すごく穏やかです。


千佳:

……

リョウさん、

たまに言葉が染みすぎます(笑)


リョウ:

すみません(笑)

職業病ですかね。

言葉、売ってますし(笑)


千佳:

あ、たしかに(笑)

わたしは逆に、

お客様に“言葉をかけられる側”だから、

たまにリョウさんみたいに言葉をくれる人、

すごくありがたく感じます。


リョウ:

じゃあ今日ぐらいは、

千佳さんの“お客さん”になります(笑)

心の栄養、補給されました。


千佳:

それはお互い様です(笑)

今ちょうどラテ飲んでるんですけど、

カップの底にシロップがたまってて、最後めちゃ甘かったです。


リョウ:

あ、それ自分も今日それでした(笑)

カップの底って、なんでいつも急に“濃厚ゾーン”になるんですかね(笑)


千佳:

それめっちゃ分かります(笑)

でも、最後甘いってなんか幸せ。

“オチがいい”って感じ。


リョウ:

今日一日がそんなふうになったらいいですね。

最後まで“おいしい日”。


千佳:

それ、

明日からまた仕事でも頑張れそうな言葉です(笑)

ありがとう、リョウさん。


リョウ:

こちらこそ。

こんなふうに“ただの休日”の話で笑えるの、

なんだか貴重ですね。


千佳:

うん、ほんとに。

こういうのがあるから、

また日常に戻れるのかも。


リョウ:

……じゃあまた夜にでも、

今日の“オチ”報告し合いましょうか(笑)


千佳:

しましょう(笑)

その時に「実はすれ違ってました」とかあったら面白いのに。


リョウ:

本当にあったら、

ちょっと運命信じます(笑)


千佳:

その時は、

お互いに「ニアミス記念ドリンク」でも飲みましょう(笑)


リョウ:

決まりですね(笑)

では、後ほど。


千佳:

うん。

楽しい午後を。



◆◇◆


(和人は、テラス席から川を眺めていた。

すぐ隣のテーブルには、

ラテを飲みながらスマホを見て笑っていた女性がいた。

その時は気にも留めなかったけれど、

あとでふと、その笑い声がどこかで聞いたような気がした)


(真子は、帰り道の川沿いでふと振り返った。

さっき、あの隣のテーブルにいた男性、

カフェラテを持って、スマホを静かに見つめていた。

その横顔、なぜか心に引っかかる──けれど、まさかね、と思って歩き出した)

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