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マッチ率100%の二人だが、君は彼女で私は彼だった  作者: naomikoryo


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22/29

第22話:5月1日「休みのリズムが、重なってる気がした」

《マッチアプリ画面》


千佳:

こんばんは。

なんとか月曜日、生き延びました…。

明日が唯一の休みなのが救いです。


リョウ:

こんばんは(笑)

お疲れさまでした。

奇跡の一日だけの休み、

自分もです…!


千佳:

えっ、リョウさんも?

え、それ、ちょっと嬉しい(笑)

なんか…変なタイミングで仲間感ありますね。


リョウ:

ですね(笑)

世間は連休でも、百貨店勤務は“平日に休む”ってのが宿命ですからね。

むしろ、空いてるカフェ行けるのが嬉しかったり。


千佳:

分かるー(笑)

平日休みの醍醐味ですよね。

でもここまで休みのタイミング一緒なのって、

けっこう珍しいかも。


リョウ:

たしかに…。

ていうか、よくよく考えたら、

自分たち、

なんか“生活リズム”めちゃくちゃ似てません?(笑)


千佳:

あ、それ思いました(笑)

いつも仕事の終わる時間も似てるし、

LINE来るタイミングも自然に合ってるし。


リョウ:

なんなら、

同じ建物とかで働いててもおかしくないくらい(笑)


千佳:

それ、前にもちょっと話しましたよね(笑)

「どこかですれ違ってたりして」って。


リョウ:

うん。

でも最近、

“すれ違ってる”どころか“同じ場所にいる”可能性を

本気で少しだけ思い始めてます(笑)


千佳:

え、まさか(笑)

……でも、全然ないとは言い切れないかも。

売場の話とか、タイムスケジュールとか、

妙にリアルな共通点多すぎるし。


リョウ:

ちょっと怖くなってきました(笑)

でも、

もし本当に同じ百貨店だったら、

逆にすごくないですか?


千佳:

ほんとに(笑)

“会ってないのに、ちゃんとつながってた”みたいな。

いや、でも考えすぎかもですね。


リョウ:

うん、考えすぎってことで(笑)

でも、ちょっとだけ…

明日の休み、同じ空の下って思うと嬉しいです。


千佳:

それ、ちょっとロマンチックすぎ(笑)

でも、

たしかにそう思うと、

この休みも特別に感じるかも。


リョウ:

お互いにゆっくり休んで、

また戦場(=職場)に戻る準備しましょう(笑)


千佳:

はーい(笑)

明日はスマホ触りながらごろごろします。

LINE、いっぱいしてもいいですか?


リョウ:

もちろん(笑)

むしろ明日は、

“千佳と話す休日”って決めておきます。


千佳:

……それ、

なんかすごく嬉しいです。

じゃあ明日は、

お互いの“休日の過ごし方”を実況し合いましょうね(笑)


リョウ:

了解です(笑)

では今日は、ゆっくり眠ってください。

おやすみなさい、千佳さん。


千佳:

おやすみなさい、リョウさん。

明日、いっぱい話せますように。



◆◇◆


(和人は、スマホを見つめながら思った。

勤務時間、売場のトラブル、休みのタイミング。

“同じ百貨店で働いてる”という仮説が、冗談では済まないくらいリアルに感じはじめていた。

けれど、それを確かめる方法は──まだ、ない)


(真子は、ベッドの中で画面を閉じたあと、

ふと、明日の休みにどこへ行こうか考えた。

いつものカフェ、それとも少し離れた公園。

「もしかして、リョウさんも近くにいたら…?」

そんな想像が浮かんでしまう自分を、

今日はもう、止められなかった)

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