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アンチジャスティス -魔王戦隊ダークトリニティ-  作者: DD22
第4部:断罪と贖罪編

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第4部 第15話『もう一度立つために』

【前回のあらすじ】

ライガの呼びかけに、カイの身体がレヴェリオの意思に逆らうような動きを見せた。レヴェリオは二日後の正午、タワー跡で命令者たちを公開の場に立たせると宣告する。カイを救うため、ライガたちは治療と白炎の検証を始めた。


※本作品の執筆にはAIを活用しています。


 日が落ちても、広場の明かりは消えなかった。


 配給に使っていた机には、今は命令書の写しが並んでいた。元兵士が一枚ずつ読み上げ、別の兵士が命令者と実行した部隊を書き取っている。

 レヴェリオはその前に立ち、各地から届く返答を聞いていた。


 救護所の入口では、レクスが椅子に座って紙に名前を書いていた。

 自分が命令を出した部隊。命令の内容。覚えている場所。

 手が止まるたび、窓の外を見た。


「分からねえところまで埋めるなよ」


 アシュレイが水を置いた。


「分かっている」


「あとで違ったら、その名前の奴が殺されるかもしれねえ」


 レクスは頷き、曖昧だった一行を消した。

 代わりに、確認が必要だと書き添える。


「お前の分は」


「書いてる。逃げる気はねえよ」


 アシュレイは奥の治療室を見た。


「ただ、あいつに誰を殺すか選ばせるために、書いてるわけじゃねえ」


 机の隅には、別の紙束があった。

 救護所へ相談に来た家族の名前と、帰っていない者の名前。エルザが移送記録と照らし合わせるために集めたものだった。


 アシュレイは、自分の供述とは分けてその紙束を揃えた。


         *


 三基のカプセルが動いていた。


 入口に近い一基にはグリム、中央にはライガ、窓側にはヴェルミリオンが入っていた。点検を終えた残りの二基も使い、三人を同時に治療している。

 ポルクは表示を順に確かめ、時刻と数値を書き留めた。


 ライガの右手を覆っていた包帯は外されていた。

 傷口はまだ赤い。だが、寝台にいた時のように、指を少し動かしただけで血がにじむことはなくなっていた。


「脇腹の処置が終わるまでは、そのままです」


 蓋の向こうでライガが頷く。

 ポルクは、固定した画面を見やすい位置へ動かした。


 ライガのサングは、カプセルへ入る前に腕から外されていた。ポルクは机の上の装置から記録を読み出し、端末へ保存していた。


「サングに残っていた動作記録です。映像ではないので、何を考えていたかまでは分かりません」


 画面には、タワーで変身した時の出力の変化が表示されていた。

 それまで低い位置にあった線が、ある時点から急に上がっている。


「ここからです。外の供給が戻ったんじゃありません。ライガさんの側から、装置に力が入っています」


 ライガは、白炎が腕を伝ってサングへ入った感覚を思い出した。

 機械が先に炎を出したのではない。

 自分に生じた炎が、変身を可能にした。


 ポルクは次の記録へ切り替えた。

 タワーのコアを破壊する前後で、出力は大きく落ちていた。その先の記録は途切れている。


「通信が使えるからといって、変身にも使える状態とは言えません。まず、こちらから流し込む力が必要です」


「サングを直すだけでは、戻らないんだな」


 カプセルの通話口から、ライガが言った。


「はい」


 ポルクは画面を消さなかった。

 できないことだけを伝えて、終わりにしたくなかった。


「でも、一度は動いています。この記録は残っています」


 ライガは小さく頷いた。


「グリムが起きたら、話したい」


「起きたら伝えます。今は、もう少し寝てもらいます」


         *


 ネビュロスとセイジが救護所へ着いたのは、夜が更けてからだった。


 セイジは入口で足を止め、広場を見渡した。

 レヴェリオは演台の脇で、端末から流れる報告を聞いている。

 こちらに気づくと、声をかけた。


「戻ったんだね」


「二日後の話は聞いた」


 セイジが答える。


「君たちが見つけたことも、その時に聞かせて」


 ネビュロスは答えず、救護所へ入った。

 セイジも続く。追ってくる足音はなかったが、入口に立つ兵士は二人の荷物と顔を見ていた。


 エルザが二人を迎えた。


「右腕を見せて」


「先に、ライガの様子を」


「奥にいるわ。腕は歩きながらでも見られるでしょう」


 ネビュロスは短く息を吐き、上着を緩めた。

 セイジが荷物を預かる。その中には、途中まで照合した記録とネビュロスの魔導書もあった。


「生徒たちは?」


 エルザが尋ねた。


「封印に変化はなかった。戻る前に確かめてきた」


 ネビュロスは治療室へ入り、カプセルの中のライガを見た。

 しばらく、その前から動かなかった。


「……顔を見られて、安心した」


 ライガが目を開ける。


「戻ったんだな」


「ああ。君もね」


 セイジはライガの顔を見てから、装置の表示へ目を移した。


「治療は続けろ。こちらの話は、出てからでいい」


 ライガは何か言いかけたが、頷いて目を閉じた。


 ヴェルミリオンの治療が一区切りつくと、エルザは窓側のカプセルを開けた。脚の動きを確かめてから、ポルクと二人で支え、壁際の寝台へ移す。

「右腕の治療を先に始めるわ。次が空いたら、あなたの処置も再開する」


 エルザの説明にヴェルミリオンは頷き、いったん寝台で休むことにした。


 エルザは、彼が出た窓側のカプセルを整え、ネビュロスを入れた。入口側のグリムと中央のライガは、そのまま治療を続けている。


「戻った早々、寝かされるとはねぇ」


 隣の寝台から、ヴェルミリオンが声をかけた。


「君も、立って出迎えるつもりだったのか」


「そのつもりだったよ。止められたけれど」


 ネビュロスはわずかに笑い、右腕を固定具へ預けた。


         *


 深夜、入口側のカプセルでグリムの集中治療が一区切りついた。

 エルザが蓋を開ける。中央のライガと窓側のネビュロスは、まだ中で治療を受けていた。


 エルザが先に上体を支え、ポルクが呼吸を確かめる。

 グリムは眩しそうに目を細めた後、すぐに入口を見た。


「あの親父は」


「今夜は家へ帰ったわ。息子さんの名前は控えてある」


「……そうか」


「立つ前に、足を下ろして。めまいがしないか確かめる」


 グリムは言われた通りに身体を起こした。

 以前より息は深く吸えた。胸の痛みも弱まっている。だが、床へ足を下ろすと、脚に自分の重さがずしりとかかった。


 ポルクが肩を支えた。


「それと、グリムさん」


「なんや」


「ライガさんが、帰ってきました」


 グリムはポルクを見た。

 聞き違いを確かめるように口を開き、それから隣のカプセルへ顔を向けた。


 中から、ライガが見ていた。


「……お前」


 グリムは立ちかけた。

 エルザが腕を押さえるより早く、自分で腰を戻した。


「ポルク。椅子、あっちへ寄せてくれ」


 移してもらった椅子に座り、ライガのカプセルへ近づく。

 蓋越しに顔を見る。額の傷も、眠そうな目も、見間違えるはずがなかった。


「生きとったんか」


「ああ」


「……遅いわ」


「すまない」


 グリムは首を横に振った。


「戻ったんやったら、ええ」


 左手を蓋へ置く。

 ライガも内側から、左手を同じ位置へ重ねた。


 ポルクは二人の間に置こうとした記録用の端末を、いったん机へ戻した。


 その間に、エルザはグリムが出た入口側のカプセルを整えた。ポルクと二人でヴェルミリオンを寝台から移し、中断していた処置を再開する。


「今度は、途中で出迎えに行かなくていいのかい」


「全員帰ってきたわ。あなたは治療に専念して」


 蓋が閉まり、再び三基が動き始めた。

 入口側にヴェルミリオン、中央にライガ、窓側にネビュロス。グリムだけが外の椅子に座り、ライガのそばにいた。


         *


 しばらくして、ライガが尋ねた。


「白炎のことを、聞かせてくれ」


 グリムは椅子に座り直した。

 ポルクが先ほどの記録を出す。セイジも机から顔を上げた。


「タワーで出た炎が、今は出ない。傷が治れば戻るのか、それも分からない」


「俺の炎を、もう一遍受けたらええと思っとるか」


 ライガは少し考えた。


「それで戻るなら、頼むつもりだった」


 グリムは蓋から手を離した。


「俺がお前に撃ったんは、お前を縛っとるもんを焼くためや。変身させるために、燃料を入れたんとちゃう」


 アシュレイが、入口から入ってきた。


「俺も、あれで戻った。だが、白炎を出せるようにはなってねえ」


 ライガは頷いた。


「俺の中に、別の条件があったんだな」


「そこまでは分からん。ただ、タワーでお前から出た炎は、俺のをそのまま借りとるようには見えんかった」


 グリムは、自分の右手を見た。


「同じことをもう一遍やったら戻る、とは言えん」


 ポルクはその言葉を書き留めた。

 セイジが、記録の変身時刻を指す。


「この時、君は何をしようとしていた」


 ライガは目を閉じた。

 倒れた床の冷たさを思い出す。三魔王の攻撃を受けても立っていたカイ。次に腕を振り下ろされたら、もう誰も防げなかった。


「止めたかった。あいつを」


「殺すために?」


「違う」


 答えはすぐに出た。


「戻ってきてほしかった」


 セイジは頷いたが、記録に結論は書かなかった。


「今も同じ願いはある。それだけで再現できるとは限らないな。疲弊の影響も、まだ切り分けられない」


「せやから、今晩中に出そうとすんな」


 グリムがライガへ言った。


「焦ってまた身体を壊したら、出るもんも出んようになる」


 ライガは右手を握りかけ、開いた。


「分かった」


         *


 セイジは、昼の映像を再生した。


 ライガの襟をつかんだ右手を、左手が止める。

 レヴェリオは自分の腕を見ていた。

 映像を止めると、治療室の全員が画面へ目を向けた。


「一つの身体で、違う動きがぶつかっている」


 セイジが言った。


「カイの意識が残っていると仮定するなら、身体ごと倒して終わりにはできない」


 窓側のカプセルで右腕の処置を受けているネビュロスが、通話口から答えた。


「分けて救う必要がある、ということだね」


「可能か」


「今の映像だけでは分からない。彼女がどうやってカイの身体を使っているのか、そこから確かめなければ」


 アシュレイはグリムを見た。


「俺たちの時みたいに、白炎で切れねえのか」


「考えとる。けど、同じやとは言えん」


 グリムは画面の顔を見た。


「お前らを縛っとった仕組みと違うて、あいつは自分で考えて動いとる。まとめて焼いたら、カイに何が起こるか分からん」


「それに、撃つ前に止められるよ」


 入口側のカプセルから、ヴェルミリオンが通話口を通して言った。


「僕もネビュロスも、彼女と戦っている。こちらの準備が終わるまで待ってはくれない。一度近づいて殴れば済む相手ではないねぇ」


 ライガは、画面に映る自分の身体を見た。

 左手が止めたのは一瞬だった。その後は椅子ごと押し戻されている。


「白炎を使えても、当てるまでが問題になる」


「当ててからもや」


 グリムが続けた。


「俺が一発撃って、それで分かれる保証はない。途中で止まったら、何が残るかも分からん」


 ライガは、サングを外した手首を見た。


「神聖バーニングなら、白炎をまとったまま戦えた。攻撃されても、炎を保てた」


 ポルクがタワーの記録へ戻す。

 変身後の出力は、一撃で途切れていない。


「この状態を、もう一度作れれば……」


「試す土台にはなる。だが、分離できると決まったわけではない」


 セイジが釘を刺した。


「まず彼女の仕組みを調べる。君は治療を受けて、白炎を使える状態を取り戻す。順番を飛ばすな」


 ライガは全員を見た。


「戻せなかった時は」


「今ここで、お前抜きの勝ち方まで決めようとすんな」


 グリムが遮った。


「俺らも治す。お前が変身できた時、そこまで連れていけるようにな」


 ヴェルミリオンはカプセルの中からグリムへ目を向けた。


「そのためにも、今夜は休もうか。四人揃って立てないままでは、相談の続きもできない」


 ネビュロスも頷いた。


「調べることは残っている。セイジ、魔導書と放送記録は机に。私の処置が終わったら、もう一度確かめよう」


「その前に、君も眠れ」


 セイジは映像の再生を止めた。


 エルザが、机の上のサングを手に取った。


「変身装置の方は、作り直したい」


 ライガが顔を向ける。


「新しいものを?」


「ええ。この装置は、奪った魔族の力を使う仕組みにつながっていた。タワーでは白炎で動かせたけれど、その成功だけで、これからも使い続けていいとは思わない」


 エルザはサングを机へ戻した。


「誰かから力を奪うための接続も、組織が使用者を縛る仕組みも、引き継がない。あなた自身の白炎を受けて、装甲を作る装置にする」


「明日までに、作れるのか」


「全部を最初から発明する時間はないわ。変身時の記録と、これまで装甲を調整してきた技術は使う。手元の部材でどこまで組めるか、今から確かめる」


 エルザはまだ、完成すると言わなかった。


「ただし、装置ができても白炎は生まれない。それを使えるようにするのは、別の課題よ」


 ライガは頷いた。


「分かった。新しいものを頼む」


 ポルクが、保存した記録を確認した。


「必要なデータは回収できています。サング本体は、もう使わないんですね」


「ああ。通信には、別の端末を借りる」


 ライガは机の上の装置を見た。


「ただ、処分は俺にやらせてくれ」


 ポルクの手が止まった。


「タワーへ向かう時、みんなに言ったんだ。この戦いが終わったら、スーツは自分の手で壊すと」


 入口にいたアシュレイが頷いた。


「覚えてる。俺たちも賛成した」


「まだ、戦いは終わっていない。だが、これを使い続けるのは終わりにする」


 ライガはカプセルの外に座るグリムへ顔を向けた。


「俺を止めた時、お前は呪いを焼いてくれた。これを捨てられるところまで、戻してくれたんだ」


「せやな。お前は、戻ってきた」


 グリムは、机の上のサングを見た。


「その前は、スーツごと因縁を焼き尽くしたると思っとった。お前を動かす、あの力が許せんかった」


「地下の隠れ家で、話してくれたわね」


 エルザも覚えていた。

 魔族の血が燃料にされていると知った夜。グリムが、奪われた炎について語った時のことを。


「けど、お前まで焼き尽くしてええわけやなかった」


 グリムはライガへ視線を戻した。


「俺が焼いたんは、お前を縛っとったもんや。そこから先、何を使ってどう生きるかは、お前が決めることやろ」


「ああ。だから、今度は俺がやる」


 エルザは治療の表示を確かめた。


「傷を確認するために、一度開けるわ。起き上がらず、左手だけで。済んだら治療を続ける」


 中央の一基だけが止まり、蓋が開いた。

 エルザが脇腹の処置箇所を確認する間に、ポルクはサングの電源を切り、机の上で外装を外した。

 取り出した制御基板を浅い作業皿に固定し、小型の切断工具と一緒にライガの左手のそばへ置く。


「ここを切れば、この装置は使えなくなります」


 ポルクが基板の中央を指した。

 ライガは工具を左手で握り、刃をその位置へ当てた。


 これを使って人を傷つけた。

 壊しても、その事実はなくならない。


 グリムが、そばで見ていた。

 エルザもポルクも、手を出さなかった。


 ライガが工具の柄を握る。

 基板が割れ、配線ごと二つに切れた。


 ライガは工具を皿へ戻した。


「残りも、使えないようにしてくれ」


「はい」


 ポルクが皿を引き取った。

 エルザはライガの左腕を中へ戻し、蓋を閉じる。治療が再開され、三基の表示が再び揃った。


「……次は、自分の力で立つ」


 ライガが言った。


「一人で立つとは、言うなよ」


 グリムが返した。

 ライガは彼を見て、頷いた。


「言わない。新しい装置も、みんなに頼んだところだ」


 エルザは新しい紙を広げた。

 まず、白炎を受け入れる部分と、装甲を形成する部分を分けて描く。セイジが隣へ座り、記録の必要な箇所を表示した。


「目指すのは、タワーで変身した姿よ。旧型の装甲を経由せず、最初から白炎を使う形にする」


「神聖バーニングを、最初からか」


 ライガが尋ねた。


「ええ。あの時は強化された姿だったけれど、新しい装置では、それを標準にする」


 ライガは頷いた。

 ただし、白炎が戻らなければ変身はできない。そこまで装置が代わってくれるわけではなかった。


 エルザは設計図の上に「ゾーエ」と書いた。


「命を意味する言葉よ。この装置の名前にしたい」


 ライガはその文字を見た。


「ゾーエ……」


「誰かの命を燃料にするためのものには、もうしない」


「それで頼む」


 ライガの返事を聞いて、エルザは名前の下へ「変身ブレス」と書き添えた。

 ゾーエ(変身ブレス)。まだ設計図にしかない装置だった。


「回復装置の監視は止められない。ポルク、交代しながら進めるわよ」


「はい。先に三人の数値を確認してきます」


 ポルクは三基のカプセルを順に回り、表示と中の三人の様子を確かめた。

 グリムはアシュレイに支えられて、ヴェルミリオンが使っていた壁際の寝台へ移った。


         *


 明け方、広場へ最初の荷車が入ってきた。


 積まれていたのは、隣の地区から運ばれた書類箱だった。付き添いの男は荷台から降りると、レヴェリオへ深く頭を下げた。


「命令書を持ってきました。責任者は、その……所在が分からず」


「最後に見た場所を教えて」


 レヴェリオは箱の蓋を開けた。

 束の一番上にある命令書には、カイの名が記されていた。


 運んできた男は、その名と彼女の顔を見比べた。


「カイ様。これは、あなたの――」


「その命令で、何人を連れていったの?」


 男の言葉は途中で止まった。

 レヴェリオは紙を返さず、答えを待った。


 救護所の窓から、レクスがその様子を見ていた。

 自分の書いた供述を手元へ引き寄せ、最後の一行を読み直す。


 命令は、自分も出した。

 だが、上から受け取った命令もあった。

 両方を話さなければ、何が起きたのかは残らない。


 治療室では、中央のカプセルでライガが眠っていた。窓側では、ネビュロスの右腕の処置が続いている。

 入口側のカプセルでは、ヴェルミリオンが追加の治療を受けながら眠っていた。三基とも動いており、グリムは壁際の寝台で休んでいた。


 机には、新しい変身装置の設計図と、使えるか調べるために並べた部材があった。まだ組み立てには入れていない。


 ポルクは壁の日時を見て、記録に新しい日付を書いた。

 公開断罪は、明日の正午になっていた。


(16話へ続く)

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。


帰ってきたライガと、ようやく目を覚ましたグリム。今度は無理に立ち上がる前に、仲間と話し、治療を受ける時間を置きました。


白炎を受けたことと、自分で白炎を使えることは同じではありません。グリムがすでに焼き払った呪いと、ライガが自分の手で終わらせると誓った装置。それぞれの決意を受けて、新たな変身ブレス「ゾーエ」の開発が始まります。


各地から断罪の記録が集まる中、治療と開発が並行して進み始めます。


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