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第14話:王都襲撃――魔導兵器暴走事件と“辺境の発明家”

事件は、学会最終日の前夜に起きた。


 突如、王都外れの研究機関から、黒煙が立ちのぼる。

 次いで、魔力が暴走したような衝撃と、雷鳴のような音が鳴り響いた。


「これは……!」


 


 俺は走った。


 向かった先には、砕けた研究棟と、暴走する魔導兵器“自律戦傀儡オートマタ”。

 しかもそれは、軍が“極秘裏に開発していた”未完成品だった。


 


「魔力供給が暴走してる!? 出力が制御不能に……!」


「逃げろ! 近寄るな!」


 


 俺は迷わず飛び出した。


 腰に下げていた“共鳴安定装置”を取り出し、傀儡の中心部――魔力炉に向かって投げ込む。


 轟音とともに爆発……は起こらなかった。


 


 代わりに、音が――消えた。

 安定装置が、暴走魔力の流れを吸収・拡散したのだ。


 


 自律傀儡はその場に崩れ落ち、静寂が訪れた。


 


「い、今のは……セイル・アーヴの……装置だ……」


「彼が、暴走を止めた……」


「魔導具が、王都を救った……!」


 


 その噂は瞬く間に広がり、翌日の学会総会は異様な空気に包まれていた。


 壇上で発言した元反対派の学者が、こう述べた。


「本日未明、セイル・アーヴ殿が王都を救った件により――私は、自らの不明を恥じる」


「魔導具は、魔法の末端などではない。未来の礎である」


 


 かくして、セイルの名は、世界魔導学会の永久認定技術者として登録されたのだった。

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