↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
79/204

第77話 あの人からのTEL

「あ、お帰りなさい!」

「あ、うん。ただいま・・」


帰ると俺たちをナギが迎えてくれた。


カイマンが疲れていたのでギガント・ランプリー使い魔の件は後回しにして早々に帰宅した。ギガント・ランプリーにはまた今度呼ぶからと言って今日は帰ってもらったよ。


しかし聞いてみると、ギガント・ランプリーも使い魔になった経緯は知らなくて、急に使い魔にしたからと頭に声が届いたらしい。

こんなことできるのはあの人しか居ないので、その声の主は誰が想像できる。

今度会ったら文句を言わないといけないな。


別に使い魔が増えるのはいいのだが、増えたからといって特に意味はない。別にして貰いたいこともないし戦闘もセリがいれば大丈夫(睡眠中を除く)だ。

だからギガント・ランプリーが使い魔になったところで・・・あれ?、そもそもギガント・ランプリーって何が出来るんだろう?。

パッと思いつくのは、カイマンのように川を渡る時に乗せてもらうとか、戦闘して貰うとかくらいだな。

前者はカイマン、後者はセリが担当してるので今特には必要としていない。


でもあの人だからなぁ・・・。

何か別の意味がるのかもしれない。


一度直接聞いた方がいいんだろうけど、あの人への連絡手段はないし、どこにいるかも知らないしこちらからはどうしようも無い。


まぁ別にいいけどね。

普段特に連絡する事もないからさ。


ピリリリリ・・・


不意にスマホから着信音がする。

画面をみると『嫁』からの着信となっていた。スマホに着信の時点で相手が誰だか分かるが見なかった事にして着信を拒否した。


だって嫁なんて居ないから100%詐欺の電話の筈だからな。

するともう一度着信音が鳴る。さっきより音量がデカいんだけど・・・。


今度の画面にはフレイと出ていた。

見なかった事にしてーー


『進さん、出てください。嫁のフレイです』


着信拒否する前に繋げられた。もう何でもありだなあんた。

仕方ないので応じる。


「いつから嫁になったんだよ・・・。それで今回は何の用だ?。まぁ、大体分かるけど」

『ふふふ、ちょっとした予言ですよ。用件は勿論ギガント・ランプリー使い魔の件です。私が使い魔にした理由を聞きたいと思っておられたのでご連絡しました』

「やっぱり・・・」


また見てたのか。

考えてることまで全部・・・。俺のプライバシーってもう無いよな。

というか、予言なの?、ジョークじゃなくて。


「ねぇ?、誰と話してるのよ?」


電話を知らないチョコとナギが、不審な顔で俺を見る。電話中だし、面倒なので後回しだ。後で話すと言って先にリビングに行ってもらう。


「すまない。それで何で使い魔にしたんだ?」

『いえお気になさらず、使い魔の理由ですが・・・・、特に意味は無いです』


・・・・・


「ごめん、何だって?」

『理由は特にないです。ハッサミーを倒したセリにつくみたいなので、ついでに進さんの使い魔にしました。そうすれば進さんも意思疎通出来ますし』

「いや、まぁ、そうだけどさ・・・」


詳しく聞くと、そもそもランプリーたちは自分より強い者につき、その強い者が更に強い者につくことで大人数の集団を作っているそうだ。そしてあのギガント・ランプリーが現在のトップであったのだが、先日セリに負け、更に今日ギガント・ランプリーたちがどうしようもなかったハッサミーをセリが倒したことで、彼らの中でトップがセリに変わったらしい。

ギガント・ランプリーがあの後ずっと着いてきてたのは、セリに自分たちはどうすればいいかの指示が欲しかったらしい。しかしセリが寝てしまったので、フレイが俺の使い魔にする事で俺から指示を出せるようにしたという事だ。


今は俺が「また今度」と指示を出した事で、ランプリー達はそれに従って指示があるまで待機しているようだ。


・・・・・

えぇ~・・、どうすればいいんだ?


『別に特別な指示を出さなくてもいいんですよ?。「今まで通り過ごせ」と言っておけばいいですから』

「でも使い魔だろ?、そんな適当でいいのか?」


それってもう放置じゃないか。


『使い魔とはそんなものです。そもそも“召喚”は助けて欲しい時にだけ呼ぶ為のもので、飼ったりしません。カイマンも普段はあの森に野放しにしていてもいいのです』


そうだったのか。

とはいえカイマンには今からあの森で過ごせと言わないけどね。


じゃあギガント・ランプリーには今まで通り過ごして貰った方がいいな。家に招いても住む場所は池だけだし、居なくなると周りのランプリー達が困るだろう。


「分かった。明日そう指示しておくよ」

『ふふふ、お役に立てたようで何よりです。では私はこれで・・・』

「ああ、じゃあな」

『いえいえ、ではこの後も頑張って下さい。ふふふ』


その言葉と同時に通話が切れた。

久しぶりに電話を使ったので何か懐かしい気分になる。あ、みんなを待たせてるしリビングに行かないと。

しかし何を頑張るのだろうか。もう今日は何もするつもりはーー


「ススムさん。彼女とのお話は楽しかったですか?」


リビングに入ると、目の前に笑顔のナギがいる。顔全体は笑っているが目だけ笑っていない。

俺は頑張れと言われた理由を知った。

ナギのことだ、スマホを使っている時点で相手がフレイだと分かってる。そしてナギはなぜかフレイを敵視している。


「別に楽しくはないぞ?。ちょっと使い魔が増えてさ、その件について連絡を貰っただけだから」

「そうですか?、すごく楽しそうに見えましたが?」


何をどう見たらそう見えたのだろう?。一度も笑わなかった筈だけど。

後、近い!。何でそんなくっついてくるんだ!。


「どうして慌てるのですか?。怪しいですね」

「いや、そんなにくっつかれたらそうなるだろ!?」


ジリジリと寄ってくるナギ。

表情が一向に変わらない。・・・どうしよう。


「ねぇ、さっき誰と話してたの?。後、その板何?」


チョコが助け舟を出してくれた。

よし、チョコの質問に答えて話の流れを変えよう!。


「チョコさん・・・。今は黙ってて貰えますか?」

「はい・・・」


・・・・・

チョコはナギの笑顔を向けられた瞬間、俯いて縮こまる。ちょっと!、もうちょっと頑張ってよ!。


「チョコちゃん。あっちで一緒に遊ぼ!」


危険を察知したフウに連れられてチョコは危険区域から離脱する。

俺も連れてって欲しい。


いや、今ならまだ自力で逃げられるか?


「ススムさん」


そう思った瞬間、ナギに腕を掴まれる。

逃げられない・・・



ナギの機嫌が戻るまで数時間かかった。


フレイ「メール機能もあるのですよ?」

進  「ならアドレス教えてくれ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。