↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
78/204

第76話 対岸に着いたけど・・・

「シュゴー!!」


片側の脚を折られたハッサミーはバランスを崩して川の中に沈んでいく。しかしそのままやられるつもりはないようで、鋏でセリの胴を思いっきり挟んだ。

そのままセリを真っ二つにするつもりのようだ。


多分・・・無理だな。

セリの防御力は凄い。どれくらい凄いかは知らないが今までダメージを受けたところを見たことない。


「ちょっと!、何のんびりしてるの!。セリがやられそうよ!!」

「いや、多分大丈夫」


だってセリが『何やってんねや?』みたいな顔してるし、痛くも何ともないのだろう。ハッサミーも効かないと悟ったのか、疲れたのか知らないがセリを挟むのをやめた。


そのまま川に沈んでいく。


『何や?、もう終わりかいな』


多分死んでは居ないと思うが、片側の脚を全て折られたのだ。

歩くことすらできないだろう。

自己再生出来ない限りは放っといても死ぬんじゃないかな。


「セリ!もういーー」

『終わりや』


いいぞと言おうとした時、セリにが鎌風を放ったのだろう。川のを含めてハッサミーの胴体が真っ二つになった。顕現状態の為か鎌風の威力と大きさが全然違う。

その気になればモーゼの十戒とかやれるんじゃないかな。


『たいしたことなかったな。』


どれくらい深くまで割れるのかな?とか考えてると元の大きさに戻ったセリがカイマンの背中に戻ってきた。どうやらさっきの戦闘で少し怒りは収まったようでちょっと顔がスッキリしている。

このまま忘れてくれると助か


『で?、ウチのどら焼きを食べた件やけど』


ったんだがなぁ・・・。どうやら覚えてたみたいだ。

自分にどうでもいいことはすぐ忘れるのに、おやつが関わると無駄に記憶力がいい。


『ウチのどら焼き!』


セリが寄越せと言わんばかりに寄ってくる。そんなこと言われても今はもう無い。取りに帰るにも門を開けないので帰れないし。


「今は無理!。岸に着かないと家に帰れないから」

『後何分や?』

「それはカイマン次第かな・・」


多分後1時間くらいで対岸に着きそうだけど、変に時間を言うと遅れた時に面倒くさい。

適当に言って濁す。


『ちっ!、しゃぁないなぁ!。カイマン、はよ進むんや!』


すぐ食べれないからか若干苛ついているようだ。

ごめん、とばっちりを受けているカイマンに心の中で謝っておく。


「でも、セリもどら焼き食べたじゃない?。誤解を解かなくてもいいの?」

「解いてもいいんだが、絶対納得しないぞ。証拠があれば別だが」


起きた時は口の周りに食べかすが付いていたのだが、川に落ちた際、洗い流されてしまったようで今は何も付いていない。

今から言っても『嘘やな』と言われるだけだろう。


「まぁ、ハッサミーも倒してくれたしご褒美ということであげたらいいんじゃないかな」


いちいち誤解を解くより、そう割り切ってあげといた方が楽だし。

チョコは何か不服そうだけど・・・。



◇ ◇ ◇ ◇ ◇



「やっとついたな・・・」


日が西に傾き始めた頃、ようやく対岸に着いた。周りを見た限りでは反対側と変わらない。

前にはパルチ山もよく見えてるが、麓に森が見える。山を登るにはあの森を抜けなければならないようだ。

まぁその辺りは一旦帰ってからみんなと話をしよう


それにしても近くに見えていた筈なのになかなか着かなかったな。


『す、すみません。途中で少し疲れて・・・』

「ああ、ごめん。カイマンのせいと言うつもりじゃないんだ。なかなか着かないから変だと思っただけで」


運んでくれたカイマンには労いとお礼を言っておく。チョコも川を渡れて嬉しいのかカイマンに抱きついて喜んでいる。

ちなみにセリは待ちくたびれたのか寝てしまっていた。


「さて・・・」


このまま家に帰りたいところなんだけど・・・、そう思いつつ後ろを見る。

後ろにはギガント・ランプリーが何故か居る。ハッサミー討伐の後からずっと着いてきていた。


特に何かをするわけでもなく大人しいが、チョコがずっとビクビクしてるし理由を知りたいんだが・・・、こいつは念話持ってないし相手の言いたいことがわからない。

向こうはこっちの言葉を理解してくれてはいるみたいだけどさ。


『ボス。これでいいですか!』


ん?、今の誰?。

カイマン?


『?、だ、旦那どうかしましたか?』


違う?・・・というか聞こえてないっぽい。

じゃあセリ?、・・・は寝てるし。


じゃあ・・・

前にいるギガント・ランプリーを見る。


「もしかして今のアンタか?」

『そうですボス!。俺です!』


ギガント・ランプリーは頷きながら念話を飛ばしてくる。


「ススム?、どうかした?」


俺の様子にチョコが聞いてくる。チョコにも聞こえていないのか?。


「?」


どうやら聞こえてないらしい、俺だけのようだ。俺には聞こえてるが、他のみんなには聞こえていないらしい。

てことは念話じゃないのか?。


(ついでなので使い魔にしておきました)


・・・・・

変な声が聞こえた。


え?、使い魔にした?


『はい!。そう見たいですね!』


ああ、だから念話が聞こえるのか・・・。


・・・・・

ええ~、どうしよう・・。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。