リナ、脚本の評価
**20xx年5月27日(月曜日) 高校1年生**
**朝**
今日、脚本の読み合わせ。
胃が痛くて、朝食が喉を通らない。
お母さんが「大丈夫?」と心配そうに聞いた。
「緊張してるだけ」
「きっと上手くいくわ」
「うん...」
でも、不安だった。
「いってきます」
電車の中で、何度も深呼吸した。
咲希ちゃんからメッセージが来た。
「リナ、今日だね。一緒に頑張ろう」
「うん。怖いけど」
「私も。でも、やるしかないね」
「そうだね」
少し、気持ちが楽になった。
**午前**
授業中、集中できなかった。
放課後のことばかり考えていた。
先生の声が遠くに聞こえる。
「田中、答えは?」
「え...」
当てられたことに気づいていなかった。
「すみません」
恥ずかしかった。
隣の咲希ちゃんが、小声で答えを教えてくれた。
「ありがとう」
授業が終わった。
あと数時間で、読み合わせ。
**昼**
お昼休み。
お弁当を開けたけど、食べられない。
咲希ちゃんも同じだった。
「リナ、もし不評だったらどうしよう」
「分からない...でも、受け止めるしかない」
「そうだね」
二人で、不安を共有した。
それだけで、少し楽になった。
教室に、演劇部の先輩が来た。
「リナ、咲希、放課後よろしくね」
山口先輩が笑顔で言った。
「はい」
先輩が去った後、咲希ちゃんが「優しい先輩で良かった」と言った。
「うん」
でも、緊張は消えない。
**午後**
放課後。
演劇部の部室に向かった。
足が重い。
咲希ちゃんと一緒に、ドアを開けた。
部員たちが集まっていた。
「じゃあ、始めましょう」
山口先輩が言った。
「今日は、1年生が書いた4つの脚本を読み合わせます」
「まず、田中リナの『二つの道』から」
私の名前が呼ばれた。
心臓が跳ねた。
「役割分担するので、台本を配ります」
先輩たちに、私の脚本が配られた。
恥ずかしい。
読み合わせが始まった。
先輩たちが、私の書いた台詞を読む。
主人公の悩み。友人との会話。家族との葛藤。
声に出されると、生きているみたいだった。
「すごい」
自分の書いたものが、こうやって形になる。
感動した。
読み合わせが終わった。
沈黙。
怖い。
山口先輩が口を開いた。
「いい脚本だね」
「え...」
「主人公の心理描写が丁寧。共感できる」
他の先輩たちも頷いた。
「でも、いくつか改善点がある」
「はい」
「ラストシーン。もう少し、希望を感じさせる終わり方にした方がいい」
「あと、脇役の台詞がもう少し欲しい」
先輩たちが、具体的にアドバイスをくれた。
批判じゃない。建設的な意見。
「修正して、もう一度提出してくれる?」
「はい!」
嬉しかった。
私の脚本、認めてもらえた。
**夕方**
読み合わせが全部終わった。
咲希ちゃんの脚本も、好評だった。
「リナ、良かったね」
「咲希ちゃんも」
二人で喜び合った。
帰り道、咲希ちゃんが「先輩たちの意見、すごく的確だった」と言った。
「うん。修正、頑張る」
「私も」
駅で別れた。
電車の中で、先輩たちの言葉を思い返した。
「いい脚本」
何度も、心の中で繰り返した。
認めてもらえた。
でも、これで終わりじゃない。
もっと良くする。
完璧にする。
家に着いた。
**夜**
「ただいま」
お母さんが「どうだった?」と聞いた。
「先輩たちに、いい脚本だって言われた」
「本当に? 良かったわね!」
お母さんが抱きしめてくれた。
「でも、修正点もあるから、直さなきゃ」
「頑張ってね」
夕食の時、家族に報告した。
お父さんが「よくやったな」と言った。
太一が「お姉ちゃん、すごい!」と目を輝かせた。
さくらが拍手してくれた。
嬉しかった。
部屋に戻って、脚本を読み返した。
先輩たちの指摘を、メモに書き出した。
ラストシーンの修正。
脇役の台詞追加。
「よし、やろう」
ペンを握った。
でも、その前に勉強。
今日も2時間、ちゃんとやる。
英語の単語を覚えた。
数学の問題を解いた。
集中できた。
脚本が認められて、気持ちが軽くなったからかもしれない。
勉強が終わって、脚本の修正を始めた。
ラストシーン。
主人公が、自分の道を選ぶ。
不安もある。でも、希望もある。
そんな終わり方に変えた。
「これで、いいかな」
満足した。
日記を書こう。
今日の、嬉しかった気持ちを。
## 後書き
**日記**
**20xx年5月27日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**
今日、脚本の読み合わせがあった。
緊張して、朝から胃が痛かった。
でも、読み合わせが始まると、感動した。
自分の書いた台詞が、声に出されて、生きているみたいだった。
山口先輩が「いい脚本」と言ってくれた。
嬉しかった。
涙が出そうになった。
でも、改善点も指摘された。
ラストシーンと、脇役の台詞。
批判じゃなくて、アドバイス。
ありがたかった。
今日、修正した。
ラストシーンを、希望のある終わり方に変えた。
明日、また提出する。
咲希ちゃんの脚本も好評だった。
一緒に頑張れて、良かった。
家族も喜んでくれた。
お母さんが抱きしめてくれた。
太一とさくらが拍手してくれた。
幸せだった。
脚本を書くって、楽しい。
自分の世界を作れる。
もっと上手くなりたい。
勉強も、ちゃんと続けている。
今日も2時間やった。
部活も勉強も、両立できてる。
嬉しい。
今日は、いい日だった。
認めてもらえた日。
この気持ちを、忘れない。
どんな時でも笑顔で。
今日は、本当に笑顔でいられた。
ありがとう、演劇部。
ありがとう、先輩たち。
ありがとう、咲希ちゃん。
ありがとう、家族。
これからも、頑張る。




