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リナの冒険ノート2  作者: リナ


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64/93

リナ、「将来カード」を“仮”で埋めてみる

**20xx年6月10日(水曜日) 高校1年生**

**朝**


アラームが鳴る一秒前くらいのタイミングで目が覚めた。


(今日は……“元気寄りなんとかデー”かな)


・ふくらはぎ → 歩くの余裕。階段もいけるけど、全力ダッシュはやめときたい。

・下腹部 → たまに「まだいるよ〜」って軽く主張してくるけど、日曜ほどではない。

・頭 → ちゃんと起きてるけど、「あと5分だけ寝たかったな〜」ってレベルの重さ。


(“完全元気デー”ってほどじゃないけど、

 “おやすみ候補”でもない。真ん中ちょい上くらい)


ベッドの横の壁を見る。


『6/7 元気多めの元気デー(日曜日姉妹アイコン)』

『6/8 元気デー(授業ふつう+小テスト)』

『6/9 なんとかデー(眠い+ちょい頭重)』


(昨日「なんとかデー」って書いたから、

 今日は無理に“元気デー!!”に盛らなくていいや、って思える)


ペンを取って、今日の欄に書き足す。


『6/10 元気寄りなんとかデー(ホームルームで“将来カード”)』


(括弧の中が、今日のメインイベントっぽい)


枕元の棚に、昨日の夜書いた付箋が一枚貼ってある。


『今日のリナへ:

 前髪いい感じだったら、それで勝ち。』


(そうそう、これ貼ったんだった)


布団から出て、洗面所へ。


顔を洗って、タオルで押さえて水分を取る。

化粧水→乳液→日焼け止めまで一気に塗る。


(はい、恒例の3秒自分チェック+好きポイント探しタイム)


鏡の前で、自分の顔をまっすぐ見る。


一、二、三。


(クマ、ちょい残り。

 でも、日曜の夜よりマシ。

 肌の赤みも“いつもの範囲内”って感じ)


前髪をくしで整えて、

少しだけアイロンを通す。


(今日の勝敗は前髪にかかってます)


ぱっつんになりすぎないように、

少しだけ斜めに流してみる。


(……悪くない)


鏡の横に貼った付箋をチラ見する。


「前髪いい感じだったら、それで勝ち」


(うん、今日は“勝ち寄り”ってことにしよう)


「今日の“まあまあ好きポイント”は、

 “前髪と目のバランスがそこそこ良い”で」


小さくつぶやいてから、制服に着替える。


---


**午前**


通学電車の中。

つり革につかまりながら、

スマホで今日の時間割を確認する。


(一時間目:現代文

 二時間目:数学

 三時間目:ホームルーム=“将来カード”配布予定

 四時間目:理科)


(なんで“将来の話”のあとに理科あるんだろ。

 偶然かもしれないけど、なんか意味ありげな並び)


カバンから文庫本を半分出す。

日曜日に映画も観た『雨上がりの家族図鑑』、

まだ本文の後ろのエッセイ部分が残っている。


ページをめくると、

作者さんが「将来の仕事をどうやって決めたか」について書いているところだった。


> 「“安定している仕事だから”という理由で選んだわけではない。

>  “これを続けても自分が嫌いにならなそうだ”という

>  ギリギリのラインを探した結果、

>  今の仕事にたどり着いただけだ。」


(“自分が嫌いにならなそうなライン”って表現、好きかも)


スマホのメモアプリを開いて、一行だけ打つ。


『雨上がりの家族図鑑 一行メモ2

 → 将来の仕事=“自分が嫌いにならなそうなギリギリライン”探し。』


(“天職を一発で当てる”とかじゃなくて、

 “これならギリ自分と仲良くできそう”を探すって考え方、

 けっこう救われる)


電車が揺れて、本のしおりが少しずれる。


(将来カードも、

 “今決めたら一生それ”ってわけじゃないんだろうし。

 とりあえず今日のは“仮”って思っとこ)


---


**昼まで**


一時間目と二時間目は、

いつも通りノートと板書との戦い。


そして三時間目のホームルーム。

担任の先生が、プリントの束を持って教室に入ってきた。


「はい、今日は進路希望調査、第一回目。

 まだ高一だからね、“仮”でいいんだけど――」


(先生自分で“仮”って言った。よかった)


「自分が今、なんとなく興味あるな〜と思っている分野とか、

 “こういう方向いいかも”くらいのイメージを書いてください。

 空欄はなし。必ず何かしら埋めること」


(空欄なし、きた)


プリントが前から順番に回ってきて、

里奈のところにも一枚届く。


『第1回 進路希望調査』


・興味のある分野(複数可)

・文系/理系の希望

・なりたい職業(現時点で思いつくもの)


(なりたい職業、って言われても……)


前の席から、

小声の会話が聞こえてくる。


「とりあえず“保育士”って書いとこ」

「うちは親が“看護師いいよ〜”ってうるさいから、それで」

「公務員って書いとけば怒られないって聞いた」


(“怒られない職業”って何)


シャーペンを手に持ったまま、

紙とにらめっこをする。


(理科好き。国語も好き。英語は……最近、“一行メモ”とセットなら嫌いじゃない。

 でもそれって、仕事にしたいほどなのかはまだ不明)


文系・理系の欄に視線を落とす。


(理科好きだし、実験好きだし、

 どっちかって言ったら理系なんだろうけど、

 国語捨てるのイヤだな……)


とりあえず、

“理系(仮)”と小さく書き込む。


(“仮”って書いちゃったけど、怒られないかな)


興味のある分野の欄には、


『理科(生物寄り)/ことば/本・物語/人のこころ』


と、ちょっと欲張りセットみたいに並べる。


なりたい職業の欄で手が止まる。


(研究者? 理科の先生? 翻訳? 脚本家?

 “全部ちょっと気になるけど、どれもイメージぼんやり”って感じ)


少し考えてから、

三つ並べてみる。


『理科の先生/物語を書く人/翻訳や解説をする仕事(本や映画)』


(“具体的な職業名分からない人枠”)


書き終わったところで、

担任の先生が教壇から言う。


「書いたら一旦しまっておいて。

 これ、あとで一人ずつ軽く話すときの材料にするからね」


(一人ずつ……!)


お腹の下のあたりが、

軽くキュッと縮む。


(“元気寄りなんとかデー”って言ったけど、

 将来トークは普通にお腹にくるやつ)


---


**昼**


お昼休み。

いつものメンバーで机をくっつける。


「将来カード、書いた?」


向かいの子が、

唐揚げ入りの弁当をつつきながら聞いてきた。


「一応、“保育士”って書いたけどさ〜

 “子ども好きだから”以外の理由が薄すぎて、

 これでいいんか?ってなってる」


「いいんじゃない?

 “子ども好き”って理由、普通に大事じゃない?」


「まあね。リナは?」


「私は、“理科の先生/物語を書く人/翻訳や解説する仕事”って

 欲張り三択にしちゃった」


「急に情報盛りだくさん」


隣の子が笑う。


「てか、“翻訳や解説する仕事”ってなに?」


「なんかさ、

 この前読んだ『雨上がりの家族図鑑』の人が書いてたんだけど」


と、里奈はお弁当箱のふたを置いて、

手を軽く動かしながら話す。


「その人、“安定してるから”とかじゃなくて、

 “これなら自分のこと嫌いにならなそう”って仕事を選んだらしくて。

 本とか映画とかを、

 “こういうところが面白いんだよ”って

 人に伝える役目をしてるの」


「へ〜。なんかカッコいい」


「だから、理科も好きだし物語も好きだし、

 “好きなものの“おもしろいところ翻訳係”みたいな人になれたらいいな〜って」


「“翻訳係”って言い方、ちょっと良い」


(あ、今の、多分“翻訳した一言+本音一言”できたかも)


先生がホームルームで言っていた

「将来のために、今から少しずつ考えましょう」というセリフが、

頭の片隅でちらつく。


(あれを自分語にすると、多分

 “今の自分が何が好きなのか、

 ちょっとずつはっきりさせといてね”ってことなんだろうな)


「でも正直、

 “将来のために今が大事です”って言われると、

 “今のテストサボるなよ〜”って脅されてる感じして、

 ちょっと苦手なんだよね」


そう言ってから、

「やば、先生批判っぽかったかな」と一瞬あせる。


けど、向かいの子は、


「わかる。

 “将来”って言われると、一気に説教モード入る感じする」


とあっさり同意してきた。


「なんかさ、

 “将来のために”って言うより、

 “今の自分を未来の自分と仲良くさせるために”って言われたほうが

 ちょっと頑張れるかも」


「それは確かに」


「今日の名言出た」


隣の子が、お箸をぴたっと止めて言う。


「“今の自分を未来の自分と仲良くさせるために”カードね。

 私それ、次のプリントに書こうかな」


「プリントに書くにはちょっとポエムすぎない?」


三人で笑いながら、

里奈はお弁当のブロッコリーを一つ口に入れる。


(でも、自分で言ったくせに、

 わりと気に入ったかも、この言い方)


---


**午後**


四時間目の理科。

教科書は、ちょうど細胞の話のところ。


「ちなみに、

 ここからの内容は、

 将来理系に進みたい人にとっては“基礎の基礎”になります」


理科の先生が、

黒板の前でチョークを持ったまま言う。


「もちろん、今はまだ“理系行くか分かりません”って人も多いだろうけど、

 “理科苦手じゃないな〜”って人は、

 ちょっとだけ“自分寄りの選択肢”として頭の片隅に置いといてね」


(“自分寄りの選択肢”って言い方、先生うまいな)


さっきの将来カードが、

カバンの中でひっそりと存在感を主張している気がする。


(理科の先生に、“理系(仮)”って書いたって言ったら、

 なんて返ってくるんだろ)


授業が終わってチャイムが鳴ったあと、

一瞬、教室の出口と先生の机のほうを、

交互に見てしまう。


(行くか、行かないか。

 今日は“元気寄りなんとかデー”。

 ここで一ミリだけがんばっとく?)


机の中から、

小さく折りたたんだ進路カードを取り出す。


手の甲を一瞬見る。

何も書いていないけど、

前に決めた「グレーな一言ルール」が頭の中に浮かぶ。


(“全部決めました”じゃなくて、

 “なんとなく、今はこう思ってます”って言い方なら、

 言ってもいい)


友達が教室を出ていくのを見送りながら、

意を決して先生のところへ歩いていく。


「あの、先生」


「お、田中。どうした?」


「今日の……その、進路カードなんですけど」


先生がちらっとプリントを見る。


「“理科の先生/物語を書く人/翻訳や解説する仕事”って、

 ずいぶん盛りだくさんだな」


「ですよね」


思わず笑ってしまう。


「“理系(仮)”って書いてあるけど、

 理科は好き?」


「はい。実験とか、

 あと“見えないものをどうやって説明するか”考えるのが好きで。

 でも、国語も好きで……

 だから、今のところは“理系寄りかな〜くらい”です」


(よし、“グレーな一言”出せた)


先生は特に眉をひそめることもなく、

ふつうのテンションでうなずいた。


「いいじゃない。

 高一の今の時点で“寄り”があるだけでも上等。

 理科好きで国語も好きだと、

 将来“理科のことを言葉で分かりやすく伝える人”とか、

 いろいろ道はあるよ」


「理科のことを言葉で伝える人……」


「さっき言ってた“翻訳や解説する仕事”ってやつに、

 理科成分足したバージョンね」


先生がプリントの上をコンコンと指でたたく。


「だから、この“仮”はそのままでいいと思う。

 この先の授業受けながら、

 “あ、やっぱり理科のこういうところ好きだわ〜”って思ったら、

 その都度ここを頭の中で書き換えていきなさい」


「頭の中書き換えOKなんですね」


「何回でもな。

 紙のほうは、たまにアップデートしてくれれば十分」


(“一発で正解書け”じゃないって、

 先生からちゃんと聞けたの、だいぶ安心する)


教室を出ながら、

胸のあたりが少しだけ軽くなっているのに気づく。


(今日の“一ミリ”は、たぶんここ)


---


**夕方〜夜**


家に帰ると、

リビングのテーブルの上に、

学校からのプリントが数枚置いてある。


「リナ、それ」


キッチンから顔を出したお母さんが言う。


「見たよ、“進路希望調査”。

 理科の先生と翻訳と物語って、

 どんだけ盛りだくさんなの」


「バイキング方式で欲しいもの皿に乗せたら、

 こうなりました」


「欲張りプレートね」


お母さんが笑う。


「でも、ちゃんと“理系(仮)”って書いてあるの偉いと思うよ。

 “仮”って言えてるうちは大丈夫」


「“仮”って言えてるうちは大丈夫?」


「うん。

 “絶対こうじゃなきゃダメだ!”って決めちゃうと、

 後から自分で自分を追い詰めるから。

 “今はこう思ってるくらい”って言えるほうが、

 むしろしなやかで良いんじゃない?」


(“しなやか”って言葉、

 進路の話で出てくるの、ちょっと新鮮)


「お母さんは、

 どうやって今の仕事決めたの?」


「うーん……

 “これやったら自分がすごく嫌いになりそう”って仕事を

 ちょっとずつ消していったら、

 今のが残った感じ」


「それ、『雨上がりの家族図鑑』とほぼ一緒のこと言ってるんだけど」


「なにそれ。パクってないよ?」


「先に本のほうが言ってた」


二人で笑う。


(本とお母さんが、

 別ルートで同じこと言ってるの、

 なんか心強いな)


夜ご飯は、

鶏むね肉ときのことキャベツの蒸しもの、

豆腐とわかめの味噌汁、

納豆、きゅうりの浅漬け。


(たんぱく質と野菜と発酵食品、

 相変わらずバランスおばけ)


「今日の体調は?」

お母さんが味噌汁をよそいながら聞いてくる。


「“元気寄りなんとかデー”。

 授業は普通に受けられるけど、

 将来カードでお腹ちょいキュッとなる日って感じ」


「具体的」


「一応、“将来カード”も“仮”って書いたから、

 心の負担は50%オフです」


「半額セールなら十分」


太一が横から


「俺も“プロゲーマー(仮)”って書いとこかな〜」


と言い出して、お父さんに軽くツッコまれていた。


(“(仮)”の便利さに、家族全体が気づき始めてる気がする)


ご飯のあと、お風呂。

湯船にほどほどに浸かってから、

体を拭いて、ボディミルクを足と腕に塗る。


鏡の前で、今日二回目の3秒自分チェック。


一、二、三。


(朝のときより、

 目の下の影はちょい濃くなったけど、

 肌の赤みはそんなに出てない。

 前髪はまだギリギリ合格ライン)


「今日の“まあまあ好きポイント”は、

 “進路プリントのあとでも顔がそんなに曇ってない”で」


(“顔つき=生活の結果”って、

 現代文のプリントに書いた先生の問い、

 ちょっとだけ分かる気がする)


部屋に戻って、

壁の紙を見る。


『元気デー:35分×3セット

 なんとかデー:30分×2〜3セット

 おやすみデー:日記+ストレッチだけ』


(今日は“元気寄りなんとかデー”だから、

 30分×2セットにしとこ)


一セット目は『二人の季節』。


今日は、

主人公の子が「将来カード」みたいな紙を渡されて、

「なりたいもの」の欄を前に固まるシーンを書く。


> 「“これになりたい!”って言えるほど、

>  何かを知っているわけじゃないのに、

>  紙だけは白いままではいけないらしい。」


(完全に今日の私)


続きで、

友達と「(仮)って書いとけば?」って話になる展開を

書き足していく。


(物語の中の子たちは、

 私よりちょっとだけ図太く“仮〜!”って言える感じにしとこ)


二セット目は英語。

今日は、将来トークの日っぽい単語を一個だけ。


『今日の英語:figure it out

 →「なんとか自分で答えを見つける」「そのうち分かるようにする」。』


(“今すぐ正解言え”じゃなくて、

 “そのうち自分なりに分かるようになればOK”ってニュアンス、

 進路カードにも当てはまりそう)


タイマーが鳴って、

ベッドに移動する。


日記ノートと、

新しい付箋を一枚用意する。


## 後書き


**日記**


**20xx年6月10日(水曜日) 高校1年生 田中里奈**


今日は、

「“将来カード”を、とりあえず“仮”で埋めてみた日」だった。


---


### 今日できたこと


1. **「理系(仮)」って、ちゃんと“グレーな一言”で書けた。**

進路カードの文系/理系欄に、

思い切って“理系(仮)”と書いた。

そのまま先生にも、

「今のところは理系寄りかな〜くらいです」って

グレーな言い方で伝えられた。

“全部決めました!”ってカッコつけるんじゃなくて、

“なんとなく今はこう思ってます”って言い方を使えたのは、

前に練習した「グレーな一言」の応用な気がする。


2. **『雨上がりの家族図鑑』の一行メモが、進路への考え方に役立った。**

電車の中で読んだエッセイの

「自分が嫌いにならなさそうなギリギリライン」って表現を、

一行メモに残した。

それのおかげで、

進路カードも「完璧な答えを当てるゲーム」じゃなくて、

「今の自分がギリ許せそうな方向を書く」くらいでいいや、って思えた。

お母さんが似たようなことを言ってたのもあって、

ちょっと考えが固まった。


3. **中期目標②っぽい動きで、友達との進路トークに本音を混ぜられた。**

お昼に友達と「将来カード」の話をしたとき、

先生の「将来のために今が大事です」を自分語に変えて、

「今の自分を未来の自分と仲良くさせるために、だと思いたい」って

本音も一言足せた。

ちゃんと「それいい」って反応ももらえて、

“翻訳+本音一言”の練習になった気がする。


---


### 今日できなかったこと


1. **進路カードを書きながら“腹キュッ”をゼロにすること。**

“仮でいい”って分かってても、

「なりたい職業」の欄を前にすると

お腹のあたりがキュッてなるのは防げなかった。

“今の自分では足りてないところ”とか、

勝手に頭の中で列挙し始めちゃうの、まだどうにもならない。


2. **『二人の季節』の将来シーンを、もっと伸び伸び書くこと。**

進路カードのシーンを主人公にも書かせたけど、

どうしても自分の“リアルなビビり感”が混ざりすぎて、

ちょっと重くなった。

本当はもう少し、

「(仮)って笑い飛ばせる」空気を出したかった。


3. **“日中の体調ひとこと”を誰かにシェアすること。**

今日はずっと“元気寄りなんとかデー”って感じだったけど、

誰にも「今日はちょいなんとか寄り〜」みたいな話をしなかった。

将来の話で頭がいっぱいになって、

体調のほうは後回しにしちゃった感じ。


---


### 障害ハードルとその分析


1. **“将来=一発勝負の正解”みたいなイメージ。**

進路カードを見ると、

どうしても「ここに書いたもの=一生の答え」みたいに感じてしまう。

だから、空欄はダメって言われると余計に固まる。

本当は何回もアップデートしていいはずなのに、

紙に書くって行為だけでハードルが一気に上がる。


2. **“好き”が多いと、逆に絞れない問題。**

理科も国語も好きで、

英語も“歌詞一行メモ”にしたらちょっと楽しくなってきて、

その結果「全部ちょっとやりたい」状態になっている。

「全部やりたい」は良いことでもあるけど、

進路カード的には「で、どれ?」って聞かれるから

一瞬詰む。


3. **“ちゃんとした答えを言わなきゃ”病。**

先生や大人に話すとき、

つい「ちゃんとした答え」を用意しなきゃって思う。

でも今日、理科の先生に“理系寄りかな〜くらい”って言ったら

普通に受け止めてもらえたから、

実は自分が勝手にハードル上げてただけかもしれない。


---


### 明日以降の具体的な対策(小さな実験)


#### 1. 進路カードの「なりたい職業」を“役割”で考えてみる


* 「○○会社の何々」みたいなガチ職業名だけじゃなくて、

「好きなものの“おもしろいところ翻訳係”」とか

「理科の“わからない”を“ちょっとわかる”にする人」みたいに、

役割ベースでもう一回書き出してみる。


→ そうすれば、

 今やってる『二人の季節』とか、

 読書メモとか、

 今の生活とちゃんとつながってる感じがしそう。


#### 2. 明日のホームルームで、“体調ひとこと”もセットで自分管理する


* 朝の体調ラベルを、

進路カードの裏に小さくメモしておく。


例)

 「6/11 なんとかデー(テスト説明)」みたいなやつ。


→ 勉強とか進路とかのプリントにも、

 “そのときの自分の体調”を一緒に残しておくことで、

 後で見返したときに

「このときの自分、よく頑張ってたな」って言いやすくする。


#### 3. 「明日の自分への一行メッセージ」を、進路モード用に一つ追加する


* 今日の付箋は、

「明日のリナへ:

  “理系(仮)”って思い出せばそれでOK」

にする。


→ 起きてすぐそれを見たら、

 「今日も“仮”でいていい日なんだな」って

 最初から肩の力をちょっと抜けそう。


---


### 中期目標のメモ(継続)


① 理科・国語・英語を「土台科目」として、

 週のうち三日はどれか一つに必ず触れる。


② 進路や将来の話題が出たとき、

 「翻訳した一言」+「自分の本音一言」を返す。


今日は、


* ① → 現代文のワークと理科の授業、

   プラス英語の“figure it out”一行メモで、

   土台科目にはちゃんと触れられた。


* ② → お昼の進路トークで、

   「将来のために今が大事」→

   「今の自分を未来の自分と仲良くさせるために」に

   翻訳したうえで、

   「その言い方のほうが頑張れる」って本音も添えられた。

   先生相手にも、“理系寄りかな〜”ってグレーな本音を

   一言出せたので、

   目標②のミニ達成ってことにする。


---


### 繰り返しの意識


サーモンや鶏むね肉を食べて、

野菜や発酵食品をちゃんと並べたごはんを食べて、

お風呂上がりに保湿して、

日焼け止めを塗って、

3秒自分チェックで“まあアリポイント”を一個見つけて、

本から一行メモをもらって、

『二人の季節』の子たちにも

「(仮)でいいから書いてみなよ」って言わせて。


そういう“生活の結果”が、

将来カードの字にも、

鏡の中の顔つきにも、

じわじわにじんでいくんだと思う。


「将来なにになりたい?」って聞かれたときに、

今すぐ完璧な答えを返せるかどうかよりも、

その質問をされた日の自分を

あんまり嫌いにならずにすむかどうかのほうが、

実は大事なのかもしれない。


自己採点は、

“元気寄りなんとかデー”。


(“将来カードにお腹キュッとなりつつも、

 “理系(仮)”ってグレーで書いて、

 それを先生とちゃんと共有できた日”)


まだまだ、

「進路」という言葉だけで身構えてしまうし、

紙に書くときも手汗で若干プリントしわしわになる。


でも、

figure it out(なんとか自分で見つける)の途中として、

今日はとりあえず“仮の答え”を一個外に出せたから——


今夜の「明日の自分への一行メッセージ」は、


『明日のリナへ:

 “今日はまだ分からなくてOK”って、

 先に言っとく。』


にして、

それを枕元に貼って、寝ることにする。


まだ分からないままでも、

“分からないなりにちゃんと生きてた日”として——


今日はこれで、よし。


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