リナ、「今日の体調ひとこと」を言ってみる
**20xx年6月4日(木曜日) 高校1年生**
**朝**
目が覚めた瞬間、まずは体チェック。
(今日は……“なんとか寄りだけど、ぎりぎり元気デーかな”)
・ふくらはぎ → 歩くのは問題ないけど、階段ダッシュはやめときたい感じ
・下腹部 → 先週の「地面に引っ張られてます」レベルは終わったけど、
まだ中からじわ〜って重さが残ってる
・頭 → 眠い。二度寝の誘惑が強め。でも完全にアウトな頭痛じゃない
(これは、“元気少なめのなんとかデー候補”だな)
ベッドの横の壁に貼ってある体調メモを見る。
『6/1 元気少なめの元気デー』
『6/2 なんとかデー』
『6/3 なんとか寄りおやすみデー(ほぼ宿題だけ)』
(昨日かなり「おやすみ寄り」に振ったから、
今日は“なんとかデーから元気デーへの復帰途中”って感じか)
小さい声で、
「今日は、“なんとか寄り元気デー”ってことで」
と、自分にラベルをつける。
布団から起き上がって、洗面所へ。
顔を洗って、タオルで水分を押さえる。
化粧水を手に出して、頬にぱしゃぱしゃ。
(おはよう、本日の肌)
乳液を伸ばして、最後に日焼け止めを顔と首と腕に。
ここから、いつもの「3秒自分チェック」。
鏡の前で自分の顔を真正面から見つめる。
(3秒自分チェック、スタート)
一、二、三。
(うん、クマは……まぁ、月曜よりちょい復活?
完璧じゃないけど、「徹夜明け」みたいな顔ではない)
頬のあたりをじっと見る。
(今日は肌より、これかな)
前髪を軽く梳かして、左右のバランスを確認する。
(よし、今日の“まあまあ好きポイント”は、
「前髪の分け目が自然」ってことにしよう)
声に出さないガッツポーズを一つ。
「全体としては、“まあまあ」+“寝不足感ちょい残り”の日、ってことで」
洗面所を出る前に、ふっと思い出す。
(あ、そうだ。
“今日の体調ひとことを、一人にだけ言ってみる”って
日記に書いたんだった)
お腹の中で、じわっと緊張が広がる。
(うーん……正直、言いたくない。
けど、今日みたいな“なんとか寄り”の日こそ、
練習するにはちょうどいいのかも)
制服のスカートをはきながら、
心の中に、小さく「今日のお題」を書き込んだ。
(ターゲットは……いつも一緒にいるあの子にしよう)
---
**午前**
電車の中。
つり革につかまりながら、カバンから文庫本を取り出す。
『雨上がりの家族図鑑』。
しおりを挟んでおいたページを開くと、
今日はお母さんと息子が、台所でちょっと言い合いしているシーンだった。
> 「なんでいちいち聞くの。信じてくれてないみたいでイヤだ」
> 「心配してるから聞いてるんでしょ。
> あんたがちゃんと食べてない顔して帰ってくるから」
(あ〜〜〜、これも“心配ズレ会話”だ)
スマホを片手に、本を持つ角度を調整して、
メモアプリを開く。
(ライト版メモでいいから、今日は一行だけ書いとこ)
『雨上がりの家族図鑑 一行メモ
→「心配」と「疑ってる」は、受け取る側の気分で変わる。』
(うん、とりあえず今日はこれでよし)
アプリを閉じて、また本に目を戻す。
(ちゃんと「一行だけ版」使えたの、ちょっと進歩かも)
電車が大きく揺れて、窓の外が少しだけにじむ。
(十年後の私も、
こんな感じで電車の中で本読んで、
メモちょこちょこ書いてるのかな)
頭の中に浮かんだのは、
黒いパンツスーツを着てる未来の自分。
朝、駅のホームでコーヒーを飲みながら、
「今日はちょっとお腹重いから、会議の後に一回休憩いれよ」
って普通に予定を調整してる大人の自分。
(“体調ひとこと”を、
仕事のスケジュールに混ぜ込める大人になりたい)
現実の自分は、
まだ「今日ちょっとお腹重いんだよね〜」って友達に言うだけで
ドキドキしてる高校生。
(ギャップえぐいな)
でもそのギャップをちょっとだけ埋めるために、
たぶん今日は、“その一言”の練習デーなんだと思う。
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**昼**
三時間目までなんとか乗り切って、
お昼休み。
今日のお弁当は、
昨夜の残りのサバのほぐし身を混ぜた混ぜごはんと、
鶏むね肉とブロッコリーの蒸し煮、
にんじんのきんぴら、ミニトマト。
「リナんち、今日も健康そう〜」
向かいの子が、
自分の冷凍グラタン入り弁当を見下ろしながら笑う。
「最近、“魚期+蒸し野菜期”だからね。
たまにポテト食べたくなるけど」
「それはコンビニで補うしかない」
そんな他愛もない会話をしながら、
頭のどこかでずっとさっきからぐるぐるしている。
(今だよね? 今なんだよね?)
一緒に机をくっつけてる子の一人――
この前プリクラ一緒に撮ったメンバーの中で、
一番話しやすい子が、
箸を止めて「あ〜ねむ」って伸びをした瞬間。
「てかさ」
気づいたら、口が勝手に動いていた。
「今日さ、ちょっとお腹重いんだよね〜。
先週からの、その……あれの名残?」
一瞬、空気がピタッと止まった気がして、
心臓がドクンと大きく跳ねる。
(やば、言った。今の、普通だった? 重かった?)
でも、その子は
「あ〜〜わかる」と妙に納得した顔をした。
「私もさ、二日目の次の日とか、
“もう終わったっしょ”って油断したら、
いきなりお腹ズーンってなることある」
「それ、それ。
なんかさ、“そっちはもう退場したはずでは?”って思うのに、
お腹だけずっと残業してる感じ」
「残業は草」
二人で笑った瞬間、
さっきまで喉の辺りにひっかかっていた緊張が、
ちょっとだけほどけた。
「今日さ、体育あるじゃん?」
「うん、一時間目と六時間目に分かれて入ってるやつね。
まじで時間割考えた人に問い詰めたい」
「もし走る系ガチでやるってなったら、
ちょっとペース一緒に落としてくれると助かるかも」
言いながら、
(今のは“お願いしすぎ”じゃない? 大袈裟って思われない?)
って不安がまた顔を出す。
でも、その子は普通のテンションで、
「全然いいよ。
てか私も今日眠いから、マジで“ゆるジョグ”希望だし」
と返してきた。
「よかった……」
思わず本音が漏れると、
「てかさ、リナっていつも元気だからさ。
“今日はあんま調子よくない”とか言ってもらったほうが
安心するかも」
「安心する?」
「うん。なんか、
“みんな人間だよね”って感じするというか。
あ、ちゃんとしんどいときあるんだ、って」
「それな?」
隣の子が、唐突に会話に混ざってきた。
「わかる。
ずっと元気キャラだと、
“こっちはしんどいって言っちゃダメなのかな”って
ちょっと思うもん」
「え、そんな風に思ってたの?」
「まぁ、ちょっとね。
だから今の“お腹重いんだよね〜”って普通に言ってくれたの、
わりと好き」
「好きってなに」
お弁当のサバ混ぜごはんを噛みしめながら、
胃のあたりで違う種類の温かさがじわっと広がる。
(“体調ひとこと”出すの、
思ってたより全然、
空気壊すことじゃなかったんだ)
それどころか、
ちょっと距離が近くなったような気さえした。
(これ、たぶん“今日の一ミリ”だな)
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**午後**
五時間目は体育。
グラウンドに出る前、更衣室で体操服に着替える。
「今日、日差し強くない?」
誰かの一言で、
一気に「日焼けどうするか会議」が始まる。
「私、顔だけは日焼け止め塗り直した」
「わかる。腕は最悪どうにかなるけど、顔はマジで守りたい」
「でも汗で落ちそうなんだよね〜」
里奈も、
朝塗った日焼け止めの上から、
パウダータイプの日焼け止めをささっと重ねる。
(“未来の私のシミと戦う今の私”)
ふと、隣で同じ列に並んでいたさっきの子が、
小声で話しかけてきた。
「さっきのやつさ、
先生にも“今日ちょっとお腹重いんで、ガチダッシュはキツいです”
って言っとく?」
「え、それは……」
一瞬、迷いがよぎる。
(友達に言うのと、先生に言うのって、
なんか重さが全然違う気がする)
「一応、最初だけ伝えといて、
“様子見ながらやります”くらいならアリじゃない?」
(“全部免除してください”じゃなくて、
“無理そうならペース落とします”ってやつか)
手の甲を見下ろす。
前に書いたキーワードは、もう消えている。
でもそのとき決めた「グレーな一言」のルールだけは、
今もなんとなく残っている。
(白黒はっきりさせずに、
“今日はちょっとグレー寄りです〜”って伝える感じなら、
言ってもいいのかも)
体育教師が点呼を取り始めたタイミングで、
思い切って一歩前に出る。
「あの、先生」
「ん?」
「今日、
先週からの……その……アレの名残で、
お腹ちょっと重めなので」
一気に言ったせいで、
自分でも何を口走ったか少し分からなくなる。
(アレってなんだよアレって)
でも先生は別に気にした様子もなく、
「お、そうか。じゃあ、
全力疾走は無理すんなよ。
ジョギングペースで、しんどかったら言え」
と、ごく普通に返してきた。
「はい」
それだけで終わったことに、
拍子抜けしそうになる。
(もっと、
すごく気まずい空気になるかと思ってた)
実際の授業は、
基礎体力づくりのランニングと、
軽いリレー形式のゲーム。
走りながら、
隣の子がヒソヒソ声で言ってくる。
「ね、ちゃんと言えたじゃん」
「うん……
言ったあと、ちょっと足軽くなった気がした」
「気のせいでも、それで走りやすくなるなら勝ち」
夕方、疲れてダルダルになるだろうと思っていたけど、
体は思っていたよりちゃんと動いてくれた。
(“体調ひとこと”+“グレーモード申告”で、
今日の体育はなんとか乗り切れました、って感じ)
---
**夕方〜夜**
家に帰ると、
リビングからテレビの音が聞こえてくる。
「おかえり〜。今日は鶏と野菜の蒸しものだよ」
キッチンにいるお母さんが、
フライパンから湯気のたつ蒸し料理をお皿に移している。
「今日は魚じゃないんだ」
「さすがにね。
“魚期”ばっかりだと家族からクレーム来そうだったから。
今日は鶏むね肉とブロッコリーとじゃがいもで勘弁してください」
「勘弁も何も、普通に好き」
テーブルには、
鶏とブロッコリーとじゃがいもの蒸しもの、
わかめと豆腐の味噌汁、
冷ややっこ、キムチ。
(たんぱく質と野菜と発酵食品、
ちゃんとバランスおばけなおかずたち)
太一が「また緑のやつだ〜」とぼやいている横で、
お父さんが鶏むね肉を一口食べて、
「これ、パサパサしてないな。うまい」
と素直に褒めている。
「下味しっかりつけて、
水分逃げないように蒸したからね〜」
お母さんの得意げな顔を見ながら、
里奈は頭の中で昼間の一行メモを思い出す。
(“心配”と“疑ってる”は、
受け取る側の気分で変わる)
「ね、お母さん」
「ん?」
「前にさ、
“ちゃんと食べてる?”ってよく言ってきてたのって、
疑ってたわけじゃなくて、
心配してたってことだよね?」
「え、今?」
お母さんがちょっと目を丸くする。
「いや、なんか……今日読んだ本に似た会話出てきて。
そのとき“うちもこんな感じだったな〜”って思ったから」
「まあ、そうね。
“ちゃんと食べてる?”って聞くの、
こっちも怖いんだよ。
“うるさい”って言われたらどうしようって思いながら聞いてる」
「え、怖いの?」
「怖いよ。
心配って、けっこう勇気いるんだからね」
(あ、これ、今日の“教訓延長戦”だ)
「前よりはさ、
自分でちゃんと食べるようにしてるから、
そこは安心してもらって大丈夫なんだけど」
と前置きしてから、
「たまに“今日ちょっとお腹重い〜”とか言いながら
ゆっくりご飯食べる日あっても許して」
と言ってみる。
「それは全然OK。
むしろそう言ってくれたほうが、
“あ、今日はそういう日ね”って分かるから助かる」
「そっか」
(友達にも言って、
先生にも言って、
家族にも言った。
“今日の体調ひとこと”フルコンボかも)
ご飯のあとは、お風呂。
湯船にゆっくり浸かって、
下腹部のあたりを両手で軽くさする。
(お疲れさま、今日の子宮)
湯船から出て、
タオルで水分を拭き取ったら、
すぐにボディミルクを足と腕に塗る。
鏡の前に立って、
今日二回目の3秒自分チェック。
一、二、三。
(今日は……目のクマはまだ残ってるけど、
肌の赤みは少なめ。
体育で走った割には、
変なテカリもなくていい感じ)
「じゃあ、今日の“まあまあ好きポイント”は、
“体育後なのに肌が落ち着いてる”で」
小さくつぶやいて、部屋に戻る。
机の前に座って、
壁の紙を見上げる。
『元気デー:35分×3セット(台本・進路・英語)
なんとかデー:30分×2〜3セット(台本+どれか一つ)
おやすみデー:日記+ストレッチだけ』
(今日は、“なんとか寄り元気デー”だから……
30分×2セット+余力があれば“おまけ5分”くらいにしとこう)
一セット目は、『二人の季節』。
ノートを開いて、
今日は主人公の女の子が、
友達に「ちょっとお腹重いんだよね〜」って言うシーンを書くことにした。
> 「今日さ、ちょっとお腹重いんだよね」
> 彼女が言うと、
> 友達は“え、そうなんだ”って顔をしたあと、
> 特別な顔ではなく、いつもの顔で笑った。
> 「じゃあ、今日は“全力ダッシュ禁止デー”だね」
(この子たち、
やっぱり私よりほんのちょっとだけ、
“言葉を外に出す勇気”多め)
タイマーが鳴るまで、
その続きを書き続ける。
二セット目は英語。
今日は、同じ曲の別の行を一行だけ調べることにした。
『今日の英語:take it slow
→「ゆっくりやろう」「急がなくていいよ」みたいなニュアンス。』
(“体調ひとこと”出した今日に、
「take it slow」って単語調べるの、
ちょっとタイミング良すぎでは)
思わず笑いながらノートを閉じる。
ベッドに移動して、
日記ノートを開いた。
## 後書き
**日記**
**20xx年6月4日(木曜日) 高校1年生 田中里奈**
今日は、
「“今日の体調ひとこと”を、
友達と先生と家族に試してみた日」だった。
---
### 今日できたこと
1. **「今日ちょっとお腹重いんだよね〜」を、友達にちゃんと言えた。**
お昼のお弁当タイムで、
思い切っていつもの子にだけ体調の話をした。
空気が重くなるどころか、
「わかる」「残業してる感じ」って一緒に笑ってくれて、
むしろ距離が近くなった気がした。
「元気キャラのまま黙ってる」以外の選択肢を
実際に使えたのは大きい。
2. **体育の先生に、「今日は全力ダッシュは無理かも」とグレー申告できた。**
全部免除してほしい、じゃなくて、
「お腹重いから、様子見ながらジョギングペースでやります」
みたいな伝え方ができた。
先生も普通に「無理すんなよ」で終わって、
こっちが勝手にビビりすぎてただけなんだな、
ってちょっと実感した。
3. **読書メモの「一行だけ版」をちゃんと使えた。**
『雨上がりの家族図鑑』の中で出てきた、
「心配」と「疑ってる」がズレる会話を読んで、
一行だけメモに残した。
それが夜のご飯のときに、
お母さんとの会話につながったのが嬉しかった。
「ちゃんと食べてる?」って聞かれるのも、
勇気使ってるほうなんだって知れたの、地味に大発見。
---
### 今日できなかったこと
1. **「本と映画をセットで楽しむ計画」を進めるところまで行けなかった。**
映画版も観たいな〜とは思ったけど、
具体的に「いつ観る」「誰と観る」までは決められなかった。
気づいたらスマホショート動画をつい見続けてしまって、
そっちに時間を持っていかれた感じ。
2. **英語の歌詞の他の部分に、もう一歩踏み込むこと。**
今日は「take it slow」を一行だけ調べて終わり。
サビ以外のところの文も気になってるのに、
「テスト勉強みたいになっちゃうのイヤだな〜」って思って
止まってしまった。
もう一行くらいは頑張れたかもしれない。
3. **“習慣=ノルマゲーム”にしない、って感覚を完全に保つこと。**
体育終わりくらいから、
「あ、今日も生活ログ書いて、英語やって、本読んで……」って
頭の中がタスク表っぽくなってきて、
一瞬「なんか全部やらなきゃいけない宿題では?」ってなった。
途中で「いや、これは将来の自分へのプレゼント的なやつ」と
言い聞かせたけど、
ノルマ感ゼロにはできなかった。
---
### 障害とその分析
1. **「体調の話=重い話」って思い込み。**
自分の中で、
生理とかお腹の重さの話は、
すごくデリケートで空気を変えちゃうもの、
ってイメージが強かった。
でも実際やってみたら、
友達も普通に「わかるよ」って返してくれたし、
先生もさらっと受け止めてくれた。
「自分が思っているほど、世界は私の一言で崩れない」
っていう当たり前を、まだ体感できてなかったのかも。
2. **“ちゃんとやるか、やらないか”の二択癖。**
読書メモも、英語も、
「しっかりノートにまとめる」か「何もしない」かで
極端になりがち。
今日は一応「一行版」を使えたけど、
それでもまだ心のどこかで
「本当はもっとちゃんと書けたはず」とか
文句を言ってくる自分がいる。
その声をもうちょい静かにさせたい。
3. **将来の自分とのギャップの大きさに、ちょっとビビるところ。**
電車の中で妄想した、
「体調もスケジュールもいい感じに調整しながら働く大人の私」と、
今の「“お腹重い”って言うだけでドキドキしまくる私」の差がデカくて、
一瞬「無理ない?」ってなった。
でも、そこで諦めずに、
とりあえず“今日の一言”だけをやってみた自分は
褒めていい気もする。
---
### 明日以降の具体的な対策(小さな実験)
#### 1. 「今日の体調ひとこと」レベルを決めておく
* 毎回全部は言わなくていいけど、
「なんとかデー寄り」の日は
せめて誰か一人にだけ、
“天気の話レベル”の一言を出す。
例)
「今日は元気デー寄り」→特に言わなくてもOK。
「なんとか寄り」→友達か家族どちらかに一人だけ。
「おやすみ寄り」→家族には必ず、できればLINEで友達に一言。
→ 「全部共有しなきゃ」じゃなくて、
“最低ライン”をゆるく決めておくことで、
自分で自分の体調をスルーしすぎないようにする。
#### 2. 読書メモの「固定フォーマット一行」を作る
* 毎回、
『タイトル+今日の一言』
だけを書くようにして、ハードルを下げる。
例)
『雨上がりの家族図鑑:
→ 今日の一言:心配って、言う側も怖い。』
→ 余裕がある日はそこから広げてもいいし、
余裕がない日は一行で止めてOK、ってルールにする。
#### 3. 『二人の季節』で、今日の実験をちょっとだけ先に進める
* 今日書いた「体調ひとこと」シーンを、
次は相手視点でもう少し掘ってみる。
(彼女がそう言われたとき、
実はどんなことを感じていたか、など)
→ 里奈自身がまだ言葉にできていない気持ちを、
物語の中で少し先回りして整理させる。
その結果が、数日後の自分に返ってくる感じを狙う。
---
### 中期目標のメモ(内容はそのまま)
① 理科・国語・英語を「土台科目」として、
週のうち三日はどれか一つに必ず触れる。
② 進路や将来の話題が出たとき、
「翻訳した一言」+「自分の本音一言」を返す。
今日は、
* ① → 英語の歌詞で「take it slow」を調べて、
一行メモにできたので、
とりあえず土台科目ルールは続行中。
* ② → 直接「進路トーク」はなかったけど、
電車の中で「未来の働き方妄想」をして、
そこから“今日できる一歩=体調ひとこと”につなげられたのは、
目標②の予行演習っぽい動きだった気がする。
まだ全然、“ちゃんとした大人”からは遠いけど、
遠くの将来から細い糸が一本だけ、
今日の自分の足元に繋がった感じはある。
---
### 繰り返しの意識
魚を食べたり、
鶏と野菜の蒸しものを食べたり、
お風呂上がりに保湿したり、
日焼け止めを塗り直したり、
本から一行だけ言葉をもらったり、
『二人の季節』の中でちょっとだけ勇気多めの子たちにしゃべってもらったり。
そういう「生活の結果」が、
鏡の中の顔に少しずつ出てくるなら、
今日の「お腹重いんだよね〜」も、
その一部に含めていい気がする。
写真の中の自分がどう写っているかも大事だけど、
体育終わりの更衣室で、
友達と「残業してる感じ〜」って笑い合ってる瞬間の私を、
ちゃんと守れるようになりたい。
自己採点は、
“なんとか寄り元気デー”。
(“体力はフルじゃなかったけど、
体調の話をちょっとだけ外に出して、
それでもちゃんとみんなと笑っていられた日”)
完璧にうまくいったわけじゃないし、
途中でノルマ感に飲まれそうになったりもした。
でも、
今日の私はちゃんと、
「take it slow」
って、
自分の体にも心にも言いながら一日を終えられたから——
とりあえず今夜は、
コンビニで買った小さめアイスを一本だけ食べて、
「これはこれでアリ」として寝ようと思う。




