リナ、「土曜日のプリクラ」をもう一度見る
**20xx年6月1日(月曜日) 高校1年生**
**朝**
目が覚めた瞬間、体の重さチェック。
(今日は……“元気寄りのなんとかデー”かな)
・ふくらはぎ → ちゃんと歩けるし、階段も「ゆっくりなら全然OK」レベル
・下腹部 → 先週みたいなズンッていう重さはほぼない。存在感はあるけど「いるね〜」くらい
・頭 → ちょっと眠いけど、机に倒れ込むほどじゃない
(先週の月曜が“おやすみデー一歩手前のなんとかデー”だったから、
それに比べたらだいぶマシ。今日は、“元気少なめの元気デー候補”)
ベッドから起きて、壁の体調メモの表を見る。
先週の土日は、それぞれ「なんとかデー/元気デー」って書いてあって、
土曜日の欄には小さく『プリクラ』、日曜日には『本①』とメモがある。
(そうだ、土曜日のプリクラ、
三枚セットルールでちゃんと残したんだった)
机の上の小さいノート——生活ログ用——を開いて、
昨日までのページをパラパラとめくる。
『睡眠:6時間半
魚:サーモン(夜)、ヨーグルト、味噌汁
運動:階段3往復+駅から早歩き
スマホ:夜1時間(動画見すぎ注意)』
(悪口書かないって決めてから、
ノートがちょっとすっきりした感じするな。
“今日もダメでした〜”って自分で自分に言わなくていいの、楽)
新しいページの上に、今日の日付とラベルを書く。
『20xx/6/1 元気少なめの元気デー』
洗面所に行って、顔を洗う。
タオルで水分を押さえてから、化粧水を手にとって頬にぱしゃぱしゃ。
(おはよう、今日の肌)
乳液を首までのばして、
日焼け止めを顔と首と腕にささっと広げる。
(ここからが、いつもの“3秒自分チェック+好きポイント一個探し”タイム)
鏡の前で、じっと自分の顔を見る。
(3秒自分チェックいきます)
一、二、三。
(うん、クマはだいぶ薄くなってる。
先週みたいな“うわ、夜更かしました〜”感はない。
肌も、ここ何日かサーモンとか鯖とかちゃんと食べたおかげなのか、
ニキビ予備軍みたいなポツポツもあんまり目立たない)
(で、今日の“まあまあ好きポイント”は……)
前髪を指で整えてみる。
(うん、今日は前髪のラインがわりといい。
変に割れてないし、横の毛もちゃんと頬のとこに落ちてる)
「よし、今日は“前髪いい感じの日”。
全体としては“ふつう〜ちょい良い”ってことで」
誰もいない洗面所で、
小さくガッツポーズをしてから、制服に着替えた。
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**午前**
電車の中。
つり革につかまりながら、昨日の夜読んでいた文庫本をカバンから出す。
タイトルは、『雨上がりの家族図鑑』。
図書室でなんとなく借りた、ふつうの家族の話が続く小説。
(今月は本三冊と映画三本、って自分で決めたんだった。
一冊目、わりと順調に進んでる)
昨日の夜、付箋をはさんでおいたページを開く。
そこには、
お父さんが娘にちょっと不器用な言い方で心配してるシーンがあった。
> 「ちゃんと食べてるのか?
> お前、顔色はいいけど、なんか前より細くなった気がするぞ」
> 「ちゃんと食べてるよ。
> 前より、ちゃんと食べるようになったから、変な疲れ方しなくなっただけ」
(この会話、なんか好きだったんだよな)
スマホのメモアプリを開いて、
昨夜書いた「読書メモ」を確認する。
『本①:雨上がりの家族図鑑
タイトル:
・“図鑑”ってついてるけど、完璧な家族じゃなくて
ちょっと歪んでて、それでも一緒にご飯食べる家族の話。
今日の教訓:
・心配って、つい言葉がズレる。
でも、「ちゃんと食べてる?」って聞かれるのは、
「あなたが大事だよ」って意味のときもある。
日常への応用:
・“またお母さんに体調のこと言われた〜”って
ムカつく前に、一回“この人なりの心配かも”って思ってみる。』
(昨日の夜、ちょっとがんばって書いたやつ。
今日は、どこかで使えるかな)
電車が揺れて、
窓の外を見やると、スーツ姿の人たちが駅のホームに並んでいる。
(十年後の私も、この時間に電車乗ってるのかな)
ノートパソコンを開いて、
自分のペースで台本を書いて、
合間に歯医者の定期検診に行って、
夕方にスーパーで鮭とかサーモンを買って、
夜はゆっくりお風呂に入る大人の自分。
(“がんばって生き延びる”っていうより、
“自分の体と時間をちゃんと守りながら働いてる”大人になりたい)
電車のアナウンスが流れて、
現実の高校生モードに戻る。
(今日の一ミリは……
“将来の自分の体にも怒られない生活”をちょっとだけ意識する、かな)
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**昼**
お昼休み。
先週と同じように、机を寄せてお弁当タイム。
今日の里奈のお弁当は、
鮭の塩麹焼き、ブロッコリーとにんじんの蒸し野菜、
しいたけのバター醤油、端っこに小さい卵焼き。
「リナんちの鮭、今日もめっちゃきれいな色〜」
向かいの子がのぞき込んでくる。
「なんか最近、お母さんが“魚強化期間”らしい。
“女子はたんぱく質と鉄分とオメガなんとかだよ!”って」
「オメガなんとか強そう」
笑いながら箸を動かしていると、
隣の子が思い出したようにスマホを取り出した。
「あ、そうだそうだ。土曜日のプリクラさ、
グループに送ったやつ、ちゃんと見た?」
「あの“盛れない人いない”やつ?」
「そう、それ!」
LINEのアルバムを開いて、画面をみんなの真ん中に出す。
派手な照明の中、目が一段階大きくなって、
肌がつるんとなった自分たちが笑っている。
(うわ、やっぱ盛れてるな……)
でも同時に、
自分のスマホの中にある、
フィルター薄めバージョンとほぼノー加工バージョンのことも思い出す。
「どれをアイコンにしようかな〜」
「やっぱ一枚目じゃない?一番盛れてるし」
「でもさ〜、
盛れすぎててちょっと“誰?”って感じしない?」
その言葉に乗っかるみたいに、
里奈は自分のスマホも取り出して、
三枚セットを見せる。
「ほら、私さ、三枚セットで残してんの」
「え、なにその真面目な感じ」
画面には、
・プリクラ機フルフィルター
・フィルター弱めのアプリ
・ほぼ普通カメラ
で撮った土曜日の自分たちが並んでいる。
「一枚目は、“広告に使われてそうな自分”って感じで好きなんだけど、
二枚目とか三枚目のほうが、“一緒に昼ごはん食べてる私ら”って感じしない?」
「たしかに。三枚目とか、
教室の窓際で見たまんまって感じする」
「だからさ、
みんなに見せる用は一枚目でもいいけど、
自分用のアルバムには二枚目と三枚目も残しとこうかなって。
“この頃の私、実際こんな感じで生きてたな〜”って分かるように」
「なんかリナ、そういうとこ大人っぽいよね」
「大人っぽいっていうか、
“未来の自分が爆笑できる材料集めてる高校生”って感じ」
「それはそれで強い」
みんなで笑いながら、
それぞれ自分のスマホのアルバムを見返す。
(先週の私が決めた“三枚セットルール”、
こういうとき頼もしいな)
一瞬、
「盛れてないほういらなくない?」って思いかけたけど、
二秒くらいで踏みとどまれた。
(“全部盛れって世界”に流されそうになったとき、
“いや、実物の私も悪くないから”って、小さい声で言ってあげたい)
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**午後**
五時間目は現代文。
教科書には、
人の見た目と中身について書いてあるエッセイが載っている。
「じゃあ、この段落読める人〜」
指名された子が読み上げていく。
> 『鏡の中の自分を見て、
> 目の下のクマや、肌の小さなトラブルを数え上げるのは簡単だ。
> けれど、そこに写っているのは、
> 昨日まで生きてきた“生活の結果”でもある。』
(うわ、今日の私に刺さるやつ)
先生が、
黒板に「生活」と大きく書きながら話す。
「“今の見た目”って、
もちろん生まれつきの部分もあるけど、
食べ物とか、運動とか、睡眠とか、
積み重ねてきたものがけっこう出ます。
だから、
“自分の顔が気に入らないから全部ダメ”ってより、
“今日からできること一個足してみようか”っていう発想が大事かもしれませんね」
(先生、それ、
魚とブロッコリーと日焼け止めと生活ログの話をしてますか)
ちょっとだけ胸を張りたくなる。
(少なくとも最近の私は、
“何もしてないのに肌きれいな人”じゃなくて、
“めんどくさがりながらも最低限守ってる人”にはなってるはず)
授業の最後のほうで、
先生が質問を投げてくる。
「“自分の見た目をどう扱いたいか”について、
簡単に一言ずつ書いてみましょう」
プリントにシャーペンを走らせる。
(“全部好きになろうとするのは、今は無理だけど、
“ここはまあアリかな”って思えるところを一個ずつ増やしたい”)
書き終わった自分の一文を見て、
(今日の“前髪いい感じ”も、その一個だよな)と少しだけうなずいた。
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**夕方〜夜**
部活終わりの時間。
今日は部活が早めに終わったので、
駅前の本屋に少しだけ寄ることにした。
新刊コーナーを眺めていると、
映画化された本の帯が目に入る。
『大ヒット映画原作!
“生き方”を見つけたい人に読んでほしい一冊』
(今月の映画三本のうち、一本はこれにしようかな)
スマホの「6月プラン」メモを開く。
『本:
1冊目→雨上がりの家族図鑑(読書中)
2冊目→未定
3冊目→未定
映画:
1本目→雨上がり映画版(候補)
2本目→配信でなにか
3本目→家族で観れそうなやつ』
(本と映画で同じ作品をセットにしたら、
感想も書きやすいかも)
家に帰ると、
台所から焼き魚の匂い。
「おかえり。今日はサバだよ〜」
キッチンで、お母さんがフライパンをあおいでいる。
「やった、サバだ。
なんか最近、魚率高くない?」
「うちは“魚期”に入っております。
人間として、たんぱく質と脂質とカルシウムをしっかり取る時期」
「人間として、ね」
食卓には、
サバの塩焼き、大根おろし、
ブロッコリーとにんじんの蒸し野菜、
しいたけの味噌汁、納豆。
(これ、多分美容系アカウントに載せたら“意識高〜”って言われるやつだな)
でも実際には、
お父さんが「サバうめ〜」ってご飯をかきこみながら、
太一がスマホのゲームの話をして、
さくらが「明日体育めんどい〜」って言ってる、
いつものにぎやかな夕ご飯。
(さっき本で読んだ「ちゃんと食べてる?」会話と、
ちょっとだけつながった気がする)
ご飯のあと、お風呂に入って湯船で体を温める。
お風呂上がりは、
タオルで水分をふき取った瞬間にボディミルク。
(未来の私のための“今やっとく仕事”、って感じ)
鏡の前で、
今日二回目の3秒自分チェック。
(朝より、血色はいい。
お風呂で温まったからか、頬がちょっとだけピンク。
今日は、“前髪いい感じ+血色まあまあ”の日、ってことで)
部屋に戻って、机に向かう。
壁の紙を見る。
『元気デー:35分×3セット(台本・進路・英語)
なんとかデー:30分×2〜3セット(台本+どれか一つ)
おやすみデー:日記+ストレッチだけ』
(今日は元気少なめの元気デーだから、
30分×2セットで様子見かな)
一セット目は、『二人の季節』。
ノートを開いて、
土曜日のプリクラの続きを書く。
> 「ねえ、これさ」
> 彼女は、フィルター弱めの一枚を指さした。
> 「今日の私たちって感じがするの、こっちかも」
> 「盛れてるのは一枚目なんだけどね」
> 「うん。でもさ、
> “盛れてないほうもちゃんと今の私たち”って残しときたい」
> 「未来の私たちが見たとき、
> “あー、この頃の私たち、ちゃんと笑って生きてたんだな”って分かるように」
(この子たち、
ほんとちょっとだけ私より勇気多めなんだよな)
タイマーが鳴るまで書いて、
二セット目は「土台科目」の英語。
今日は、
この前聞いた洋楽のサビの「stay」の一行だけ、
ちゃんと意味を調べてノートにメモする。
『今日の英語:stay with me
→「そばにいて」のお願いでもあり、
「ここにいるよ」っていう宣言でもある気がする。』
(“自分の体のそばにいてあげる”って、
なんか変な日本語だけど、ちょっとわかる)
タイマーが鳴ったところで、
ベッドに移動して日記ノートを開いた。
## 後書き
**日記**
**20xx年6月1日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**
今日は、
「土曜日のプリクラを、
“盛れ写りコンテスト”じゃなくて“生活の記録”として見直した日」だった。
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### 今日できたこと
1. **朝と夜の「3秒自分チェック+好きポイント一個探し」ができた。**
朝は前髪、夜は血色。
どっちも「ここはまあアリ」と思えるところを一個ずつ見つけられた。
そのおかげで、
“今日の顔全部ダメ認定”にはならずに一日を終われた。
2. **お昼のプリクラトークで、「三枚セットルール」をちゃんと説明できた。**
「盛れてる一枚」だけじゃなくて、
「自分っぽい一枚」も残しときたいって話をしたら、
みんな「それはそれでアリ」と笑ってくれた。
自分でも、「盛れてない=黒歴史」じゃなくて
「そのときの私の記録」って思える時間が増えた気がする。
3. **現代文の授業で、“見た目=生活の結果”って話を、 自分の生活とちゃんと結びつけて考えられた。**
魚強化期間とか、
お風呂上がりの保湿とか、
生活ログとか、
やってること全部が「未来の見た目」につながるって意識できた。
「何もしてないのにキレイな人」じゃなくて、
「めんどくさがりながらも最低限守ってる人」ってセルフ認定できたの、
地味に嬉しい。
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### 今日できなかったこと
1. **友達に「実は今日、朝ちょっとお腹まだ重かった」と素直に言うこと。**
だいぶマシにはなってたけど、
階段のときに微妙にしんどかった。
それでも、
「まだちょっと生理の名残なんだよね〜」って
さらっと言う勇気は出なかった。
いつも通り元気キャラで通してしまった。
2. **読んでいる本の感想メモを、今日のうちに一つ増やすこと。**
電車で少し読んだだけで、
「感想はまた今度でいいか」と後回しにした。
あと一行だけでもメモできたはずなのに、
スマホをいじるほうを優先してしまった。
3. **英語の歌詞で、サビ以外の部分にも一歩踏み込むこと。**
サビの「stay」の行はちゃんと調べたけど、
他のところは聞き流しで終わった。
体力的に今日はそれで限界だったのかもしれないけど、
「一行だけでも他の部分も見てみようかな」という発想まではいかなかった。
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### 障害とその分析
1. **体調のしんどさを“いつものテンション”で隠したくなるクセ。**
「今日は元気少なめなんだよね」と言った瞬間に、
空気が気を遣うモードになるんじゃないか、
っていう怖さがある。
「大袈裟って思われたらどうしよう」っていう心配もまだ強い。
そのせいで、
結局「黙ってるほうが安全」って選びがち。
2. **読書メモを“ちゃんと書くか、ほぼ書かないか”の二択にしがちなところ。**
昨日みたいに、
タイトル・教訓・日常での使い方までノートにまとめたときは達成感ある。
でも、それが基準になると、
「そこまで書けないなら今日はいいや」ってなってしまう。
「一行だけ」とか「印象に残った台詞だけ」の
ライト版メモを、まだ上手く使えていない。
3. **“がんばってる自分”と“楽したい自分”のバランス。**
魚食べたり、保湿したり、英語やったり、本を読んだり、
あれこれ生活工夫を増やしていくと、
ふとした瞬間に「なんか全部が宿題みたい」って感じてしまう。
“人生を豊かにするための習慣”のはずなのに、
「ノルマクリアゲーム」みたいになりそうで、
そこがちょっと怖い。
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### 明日以降の具体的な対策(小さな実験)
#### 1. 読書メモの「一行だけ版」を導入する
* 「タイトル+教訓+日常への応用」フルセットがしんどいときは、
最低ラインを「印象に残った一文+一言コメント」に下げる。
例)
『雨上がりの家族図鑑』
・一文:「ちゃんと食べてるのか?」
・一言:この言い方、うちのお母さんもよくする。
→ 「ちゃんと書く or 書かない」じゃなくて、
「ちょっとだけ書く」選択肢を増やす。
#### 2. 「今日の体調ひとこと」を一人にだけ伝えてみる
* 明日、もしまたなんとかデー寄りの日になったら、
いつも一緒にいる友達一人にだけ、
「今日ちょっとお腹重いんだよね〜」くらいの軽いノリで言ってみる。
→ 「体調の話=重い話」じゃなくて、
「今日の天気の話」みたいな感覚で出す練習。
#### 3. 本と映画をセットで楽しむ準備
* 今月の本①『雨上がりの家族図鑑』を読み終わったら、
映画版を一つ目の映画にする。
* そのとき、
「本と映画で違ったところ一個だけ」を日記に書くつもりで観る。
→ 読書+映画を「勉強」じゃなくて、
「比べて遊ぶ」感じにしたい。
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### 中期目標のメモ(変化なし)
① 理科・国語・英語を「土台科目」として、
週のうち三日はどれか一つに必ず触れる。
② 進路や将来の話題が出たとき、
「翻訳した一言」+「自分の本音一言」を返す。
今日は、
* ① → 英語の歌詞+一行メモができたので、
土台科目ルールはギリギリ守れた。
* ② → 進路トークはなかったけど、
現代文の「見た目は生活の結果」って話を、
自分の生活に翻訳して考えられたのは近い動きかもしれない。
どっちも「大きな達成!」ではないけど、
じわじわ継続中って感じ。
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### 繰り返しの意識
月に本三冊と映画三本、
って自分で決めたけど、
これは「ちゃんとした大人への修行」っていうより、
「人生の背景をちょっとカラフルにしたいな」くらいの気持ちで続けたい。
魚を食べたり、
蒸し野菜を食べたり、
お風呂上がりに保湿したり、
日焼け止めを塗ったり、
本と映画でちょっとだけ世界を増やしたり、
『二人の季節』に今日のモヤモヤを薄めて混ぜたり。
そうやって少しずつ積み重ねた結果、
写真の中の自分より、
鏡の前に立ってる今日の自分のほうが、
「なんか好きかも」って思えたらいい。
今日は、
土曜日のプリクラを見直して、
「盛れてる一枚」だけじゃなくて、
「生活の結果としての私」が写ってる一枚も、
ちゃんと残そうって思えた日だった。
自己採点は、
“元気少なめの元気デー”。
(“体力はフルじゃなかったけど、
プリクラの中の私たちと現実の私を、
ちょっと優しく見れた日”)
完璧な一日でもないし、
また「うわ、これ無理」って思った瞬間もあった。
でも、
鮭を食べて、サバを食べて、
本を読んで、歌を聞いて、
お風呂上がりに保湿して、
プリクラを消さずに残して、
『二人の季節』の子たちに勇気多めのセリフを言わせた自分がいるから——
今日はとりあえず、
「まあ、これはこれでアリ」ってことで、よし。




