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リナの冒険ノート2  作者: リナ


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57/93

リナ、自分の“だるさ”に名前をつける

**20xx年5月4日(月曜日) 高校1年生**

**朝**


目が覚める前から、なんとなく足が重かった。


(今日は……△寄りかな。ふつうよりちょいだるの日)


布団の中で、いつもの「体の様子チェック」。


・ふくらはぎ → 「ちゃんと歩けるけど、階段はゆっくりでお願いします」くらい

・下腹部 → じんわり。カイロまではいらないけど、ずっと存在アピールしてる感じ

・腰 → ちょっとだけ重い。寝返りサボり度二割

・頭 → 目は開くけど、意識だけ布団に置き忘れてきたみたいなぼんやり


(○/△/□で言うと、今日ははっきり△。

 ○=ふつう、△=だるめ、□=ほぼ電池切れの日ってざっくり決めてる)


ベッドからもそっと起き上がって、カレンダーを見る。


先週の『○−』『○+』と、その下の小さな字たち。

今週分の空白が、まだまっさらだ。


(○とか△とか書くだけで、

 「今日はこういう日ね」ってラベル貼れるの、地味に気が楽なんだよな)


シャープペンで、今日の欄に『△/○−』と書き込む。


(体調は△、行動モードは○−。

 “だるいけど、ちょっとは動ける控えめモード”ってことで)


カレンダーの端には、前に書いた目標がそのまま残っている。


『①理科・国語・英語をサボらず「土台科目」にする

 ②進路や将来の話で、翻訳した一言+本音一言を返す』


(目標二つまでルール、継続中)


ふと、視線が少し上にずれる。


その余白には、数日前に書き足したもう一行。


『将来、夜に台本を書けるくらいの余力のある働き方をしたい』


(先週の“未来妄想メモ”、まだ残ってる)


目を細めて、そこを見つめる。


(……十年後の私は、今日みたいな△の日、

 どうやって仕事して、どうやって帰ってきてるんだろ)


頭の中に、先週も見た“未来の部屋”がふわっと浮かぶ。


仕事帰りの自分が、

少しだけクタクタな足取りで部屋に入ってきて、

荷物を椅子に置いて、ゆっくり息を吐く。


(「今日は△でした」って、自分でわかってる大人になれてたらいいな)


未来の自分は、

たぶん無理してランニングマシンに乗ったりはしない。

代わりに、湯たんぽを膝に乗せて、

台本一ページぶんだけ手を動かして、

「今日はここまでね」って自分で切り上げる。


(“どれだけやれたか”より、

 “どこでやめられたか”を大事にできる大人)


胸の奥が、きゅっとして、すこしあたたかい。


(そのための一段目、今日はどこに置こうかな)


制服に袖を通しながら、

カレンダーの今日の欄に、もう一行書き足した。


『今日の一歩:△の日用の時間割をちゃんと△仕様にする』


(○の日タイムテーブルのまま走って、あとで□になるのはもう嫌だし)


廊下から、お母さんの声が飛んできた。


「里奈ー、今日体育あるでしょ? 替えのタイツちゃんと入れた?」


「あ、うん! 入れてるー!」


返事をしながら、

下腹部の重さが、じんわり存在感を増した気がした。


(……よりによって持久走テストの日に△かぁ)


胃のあたりが小さく縮むのを感じながら、

靴紐を結び直した。


---


**午前**


一時間目の現代文が終わり、

体育館前に集合する。


今日はクラス全員で、グラウンドで持久走テスト。

女子は決められた周回数を、なるべくタイムよく走るやつだ。


(△の日にこれは、なかなかの試練)


足を軽く伸ばしながら、

ふくらはぎの重さをもう一度チェックする。


(うん、走れなくはない。

 でも“本気でベスト更新!”の日じゃない)


隣でストレッチしていた子が、

ひそひそ声で話しかけてきた。


「ねえ、今日さ……正直かなりだるくない?」


「だるい。私は△認定出ました」


「なにそれ」


「○がふつうの日で、△が“ちょいしんど”、□が“ほぼ動きたくない”の日。

 今日は真ん中の△ってことにしてる」


「わかりみが深い」


二人で小さく笑う。


そこへ、体育の先生がやってきて、

声を張った。


「男子は×周、女子はちょっと少なめでいいからな。

 女の子は無理すんなよー」


(“男子はこれだけ、女子はこれだけ”って、

 こういうときだけやたら気を遣われる感じ、なんとも言えない)


隣の子が、

聞こえないくらいの小声でつぶやく。


「“女子は少なめ”って言われると、

 ラクできる感じもするけど、

 “こっちは本気出さなくていい扱い”にも聞こえるんだよね」


(それ、わかる)


里奈の胸の中で、

小さなモヤモヤが渦を巻く。


(こっちはこっちで、足重くてしんどい日もあるし、

 それでも“タイム悪すぎたらどうしよう”ってプレッシャーあるのに)


でも、今はモヤモヤを全部言葉にする元気はない。

その代わり、太ももを軽く叩いて、

自分に向けてだけこっそり言う。


(今日は“△タイム”でいい。

 ○の日の基準で、自分をジャッジしない)


スタートの笛が鳴り、

列がじわじわと動き出す。


走りながら、

腕時計のタイマーをこっそり見た。


(最初から飛ばさない。

 前に“最初だけ全力で、あとバテる”やらかしたから)


息が上がりかけたとき、

手の甲に目をやる。


そこには、

ボールペンで小さく書いた今日のキーワード。


『今のペースで』『一個ずつ』


(“もっと速く”じゃなくて、“今のペースで”。

 一周ずつ、一個ずつ)


言葉をなぞるみたいに心の中で繰り返すと、

少しだけ呼吸が整う。


後ろから、

男子の「うわ、足いてぇ!」という声が聞こえてくる。


(あっちもあっちでしんどいんだろうけどさ)


ふくらはぎのだるさと、

胸の中のモヤモヤと、

両方を抱えたまま、

里奈は自分の“△ペース”を守って走り続けた。


---


**昼**


持久走が終わったあとの昼休み。

教室の空気は、

ちょっと汗とお弁当の匂いが混ざっている。


「タイムどうだった?」


向かいの子が聞いてくる。


「ギリギリ平均ラインって感じ。

 でも今日は△だったから、自分的には○寄り△ってことで」


「何その採点」


「“本気コンディションじゃない日に、

 ○の日基準で落ち込まない採点法”」


「便利そう」


そう言いながら、

友達がスマホを机に伏せるように置いた。


画面が一瞬見えてしまった。

クラスの女子グループチャットの通知だ。


(さっきからポンポン鳴ってるな)


別の子が、

こっそり耳打ちしてきた。


「ねえ、見た? 隣のクラスのあの子、

 体育のときの写真、誰かが撮って上げててさ。

 “あの顔でアイライン濃いのウケる”みたいなコメントついてて」


胃がきゅっとなる。


(またそういうやつ)


「スクショ回ってきてるけど、

 なんかもう、見てるだけでしんどくて」


「……見なくていいやつだね、それ」


口から出た言葉は、

自分でもびっくりするくらい即答だった。


(“どっちでもいい”ってグレーにせずに、

 今日はちゃんと「見ない」で線引いていいやつ)


持久走後の足のだるさと、

さっきの先生の「女子は少なめ」発言と、

今の噂話が、

全部ぜんぶつながってくる気がして、

胸の奥がモワモワと重くなる。


(走る距離は減らされるのに、

 見られる距離は勝手に伸ばされる感じ、ずるくない?)


「田中は、そういうの来たら見る?」


「うーん……」


一瞬迷ってから、

朝カレンダーに書いた“今日の一歩”を思い出す。


(“だるい日用に、ちゃんと自分を守る時間割を作る”って書いたんだっけ)


「今日は△デーだからさ、

 そういうの見ると余計しんどくなりそうだから、見ないって決めとく」


「△デー?」


「心も体も“いつもの七、八割くらい”の日。

 そういう日の私は、余計なスクショ一枚ぶんの元気は持ってないってことにしてる」


「いいな、その言い方。

 “元気あるかどうか”じゃなくて“元気の残量”で考えるの」


「残量ゲージ方式」


二人で小さく笑う。


(“見ない”って自分で決めたの、たぶんちょっとしたことなんだけど)


ふくらはぎの奥の方で、

筋肉がじんわりと重くなっていく感覚と一緒に、

心の中の「今日は無理しなくていいライン」も、

すこしだけはっきりした気がした。


---


**午後**


放課後前のHRが終わるとき、

担任が言った。


「そういえば、

 『進路研究ノート』の最初の一ページに、

 “今のところ考えていること”を軽く書いてきてな。

 まだぼんやりでいいから」


(“今のところ”って言ってくれる大人、

 やっぱりちょっと救われる)


机の中から、

配られたばかりの進路ノートを出す。


一ページ目は、

まっさらな白。


(ここに“将来のこと”を書けって言われるの、

 ちょっとした告白の強要みたいなプレッシャーあるよね)


ペンを握る手が、少しだけ汗ばむ。


(でも私は、もう“途中まで文”っていう味方がいる)


ノートの一行目に、

ゆっくりと書き出す。


『将来の仕事について、今のところ私は——』


ここまでは、

前から練習している“型”だ。


(ここから先を、その日の本音で埋める)


少しだけ息を吸って、

足のだるさと胸のモヤモヤを、

いったん横に置く。


『——“人の相談に乗る系”と“物語を書く系”の、

 二つの柱を、しばらく持っていたいと考えている。』


(“一生このままです”じゃなくて、“しばらく”)


そして、もう一行。


『ただし、体調や心の波にけっこう左右される性格なので、

 自分のペースを守れる働き方を優先したい。』


(これ、書くか迷ったけど)


ペン先が一瞬止まる。


(“波がある”って認めるの、

 “ダメなところです”って宣言してるみたいで怖かったけど)


ふくらはぎの重さと、

さっきの△/○−のカレンダーを思い出す。


(ちゃんと自分の波を見てる人だからこそ、

 できる仕事もある……ってことにしたい)


ノートを閉じるとき、

ページの角に、小さく△マークを描いた。


(“このページは、△の日に書いた本音です”っていう印)


---


**夕方〜夜**


家に帰ると、

リビングのテーブルの上に、

お母さんのスマホが置きっぱなしになっていた。


画面には、

親戚のグループLINEの通知。


『○○ちゃん、今年から美容系の専門学校行くらしいよ〜』

『今の子はすごいね、女の子でも手に職って感じで』


(“女の子でも”って、

 まだ令和なんだけど)


胸の奥に、

ちいさなトゲが刺さる。


しかし、今日は△/○−の日。

カレンダーの自分との約束を思い出す。


(△の日に、

 いちいち全部の“もやトゲ”に全力で反応してたら、

 たぶん私、すぐ□行き)


深呼吸を一回だけして、

心の中でグレーな一言を選ぶ。


(“そういう言い方、ちょっと引っかかるな”くらいで止めとく)


自室に戻って、

机の上に『二人の季節』の台本を広げる。


今日のタイマーは、

三十分×三セット。

△の日スペシャル短縮版だ。


(○の日の“35分×3”から、ちょっと削る。

 これで明日□にならないなら、そのほうがトータルで○)


一セット目は、台本。


今日は、

『二人の季節』の中で、

主人公の女の子が自分の“だるさ”に名前をつけるシーンを書く。


> 「たぶん今日は、“ちょい雲りの日”なんです。

>  真っ暗じゃないけど、空の色が全体的に薄グレーで、

>  いつもより走るのがしんどい日、みたいな」


> 「そういう日の自分も、“ちゃんと今日の自分”なんだろうね」


今日の体育と、

自分の△メモを、

少しだけ変えて台詞に落とし込む。


(“女の子だから”とか“高校生だから”じゃなくて、

 “今日がどういう天気なのか”で自分を見てあげたい)


二セット目は、進路ノートの清書タイム。

さっき書いた一ページ目を、

少しだけ言い回しを整えながら、

下書きページにもう一度書いてみる。


(文字にすると、

 “波がある自分ごと、未来の話に入れていいんだ”って感じがする)


三セット目は、英単語帳。

今日は本当にざっくり。

一問一答アプリを十分だけ。


タイマーが鳴ったとき、

壁の時計は二十一時三十分少し前。


(△/○−の日に一時間半。

 これ以上やると、

 明日の私が「なんで昨日そこでやめなかった」って言いに来るやつ)


教科書を閉じて、

ベッドの上に日記ノートを持っていく。


(よし、今日はここまで)


ふくらはぎをさわってみると、

朝よりちょっとだけ重いけど、

「もう無理」ってほどではない。


(よし、△を□にしなかった功績、

 ちゃんと今日の“できたこと”に入れよう)


---



## 後書き


**日記**


**20xx年5月4日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**


今日は、

「自分のだるさに名前をつけて、

 それに合わせた時間割にする」練習をした日だった。


---


### 今日できたこと


1. **朝の時点で「今日は△/○−の日」とラベルを貼って、基準を下げられたこと。**

ふくらはぎやお腹の重さを見て、

カレンダーに『△/○−』と書いた。

そのおかげで、体育の持久走のとき、

「○の日のベストタイム」を基準に自分を責めなくて済んだ。

「今日は△の日だから、平均ラインに乗れた時点で○寄り△」という採点にできた。

これは、前に作った○/△/□メモと、

○+/○−ルールがちゃんと役に立った瞬間だった。


2. **お昼の“スクショ噂話”に対して、「今日は見ない」と自分で線を引けたこと。**

隣のクラスの子の体育中の写真が

グループチャットで回っていると聞いたとき、

正直、興味がゼロだったわけじゃない。

でも、今日は△デーで心の残量が少ないと自覚していたおかげで、

「今の私には、そのスクショ一枚ぶんの元気はないから見ない」と

はっきり友達に言えた。

グレーな笑いでごまかさず、

自分のために「見ない」を選べたのは、

新しい小さな一歩だと思う。


3. **進路ノートの一ページ目に、“波がある自分ごと”本音を書けたこと。**

『将来の仕事について、今のところ私は——』という

“途中まで文”から始めて、

「二つの柱の話」と「体調や心の波に左右される性格」という本音を

一行ずつ書いた。

「波がある=ダメなところ」として隠すんじゃなくて、

「だからこそ、ペースを守れる働き方を大事にしたい」と

セットで書けたのは、

先週からの“未来妄想→今日の一歩メモ”のおかげでもある。


---


### 今日できなかったこと


1. **体育のとき、「女子は距離少なめ」発言へのモヤモヤを言葉にできなかったこと。**

先生の「男子は×周、女子は少なめでいいから無理すんなよ」という言葉に、

「ラクになって助かる」と「なんか本気出さなくていい扱いっぽい」の

両方を感じた。

隣の子とちょっとだけ共有できたけど、

「なんか複雑なんだよね」というところまでで止まってしまい、

自分なりの言葉にし切れなかった。


2. **『二人の季節』の“だるさに名前をつけるシーン”で、まだ主人公の本音が浅いままなこと。**

台本では「ちょい曇りの日」みたいな比喩は書けたけど、

「その日の自分をどう扱ってあげたいのか」までは掘れなかった。

本当は今日の自分みたいに、

体育や噂話のモヤモヤも全部抱えた心情を

台詞に混ぜたいのに、

まだうまく整理できていない。


3. **英単語の勉強が“とりあえずアプリを開いて終わり”レベルで止まってしまったこと。**

目標①「土台科目」は一応触ったと言えば触ったけど、

集中できていたかと言われると微妙。

頭がぼんやりしていて、

単語がただ目の前を流れていく感じだった。

△の日の限界と言えばそうだけど、

「やったことにしてしまう」逃げ方になっていた気もする。


---


### 障害ハードルとその分析


1. **先生の言葉にモヤモヤしつつも、飲み込んでしまった理由。**

体育の場で先生に直接「その言い方ちょっと変じゃないですか」と

言える勇気は正直ない。

みんなの前で空気を変えるほどの確信もない。

それに、「女子の距離が少ない」こと自体は

体調的には助かっている部分もあるから、

「ありがたい」と「ひっかかる」のどっち側に立てばいいか

自分でもわからなかった。

だから、今日は「モヤってる自分がいる」とだけ

静かに認識するので精一杯だった。


2. **“だるい日の自分”を物語に落とし込むのが難しかった理由。**

書いているとき、

「これってただの愚痴っぽくならないかな」とか、

「読んでる人がしんどくならないかな」とか、

余計な心配が先に立った。

女の子としてのしんどさをそのまま書くと、

同じようにしんどくなってほしくない気持ちも出てくる。

だから、比喩でふんわり誤魔化してしまって、

主人公の本音を弱めにしてしまった感じがある。


3. **英単語に集中できなかった理由。**

持久走の疲れや、お腹の重さが地味に続いていて、

体のほうに意識を持っていかれる瞬間が多かった。

それでも「ここでゼロにしたら負けな気がする」と

変な意地が出てきて、

「開くだけ開いておこう」という

中途半端な妥協に落ち着いてしまった。

「今日は△だから、英単語は明日に回して、

代わりにストレッチだけやる」という選択肢を

思いつけなかったのが、今思えばもったいない。


---


### 明日以降の具体的な対策(小さな実験)


#### 1. 「△の日用メニューをあらかじめ決めておく」実験


* ○の日と△の日と□の日で、

夜の時間割の“上限メニュー”をざっくり紙に書いておく。


例)

○の日:35分×3セット(台本・進路・英語)

△の日:30分×2〜3セット(台本+どれか一つ)

□の日:日記だけ書いて、あとはストレッチと寝る


* その日の朝に○/△/□を決めたら、

夜はそのメニューの範囲でだけ頑張る。


→ その場の気合いで増やしたり減らしたりせず、

 “未来の自分が決めたメニュー”に乗っかることで、

 翌日の□落ちを減らしたい。


#### 2. 「モヤモヤを一行だけ“仮タイトル”にする」実験


* 体育の先生の発言や、

親戚の「女の子でも〜」みたいな言葉にモヤッとしたとき、

すぐに反論を考えようとしない。


* 代わりに、日記や台本ノートの隅に、

そのモヤモヤを“仮タイトル”として一行だけ書く。


例)

「走る距離は減らされるのに、見られる距離は伸びる女子」

「“女の子でも”って、いつまで言うんだろう問題」


* 今日は、それ以上深掘りしなくてもOKにする。


→ 後で『二人の季節』のシーンを作るときに、

 この仮タイトルたちが“種”になってくれたらいい。


#### 3. 「英単語の代わりに“ストレッチ○分”へ置き換えOK」実験


* △の日は、「土台科目」に触れる方法として、

必ずしも机に座る勉強じゃなくてもいいことにする。


* 例えば、

・英語の日 → 英語の歌を一曲だけ聞いてみる

・理科の日 → 好きな実験動画を一本だけ見る

・国語の日 → 好きな小説を一ページだけ読む


* 今日は英単語が頭に入らなかったので、

明日以降は「机に向かう」がしんどい日は、

無理にアプリを開かず、

こういう置き換えを使ってみる。


→ 「ゼロか百か」じゃなくて、

 「形を変えて続ける」感覚を育てたい。


---


### 中期目標のメモ(今のところの二つ)


① 理科・国語・英語を「土台科目」として、

 週のうち三日はどれか一つに必ず触れる。


② 進路や将来の話題が出たとき、

 「翻訳した一言」+「自分の本音一言」を返す。

 (一回の会話で全部言えなくても、

  どちらか一つでも出せたら前進としてカウント)


今日は、


* ①について → 英単語アプリを一応開いたけど、

 正直、質は高くなかったので△評価。

 明日以降は、置き換えパターンも含めて考えたい。


* ②について → 進路ノートで

 「二つの柱」と「波に左右される性格」という本音を文章にできたので、

 これは○に近い達成度。

 教室の会話の中では言えなかったけど、

 ノート上で「翻訳+本音」ができたのは進歩だと思う。


どちらも、まだ“途中経過”だけど、

目標を二つに絞っているおかげで、

△の日でも「何かしら触れよう」とは思い続けられている。


---


### 繰り返しの意識


今日は一日中、

ふくらはぎとお腹と心の中がぜんぶ“ちょい重め”で、

ずっと△マークがついている感じだった。


前の自分なら、

こういう日は「なんにもできなかった」にまとめてしまって、

自己採点を一気に×にしていたと思う。


でも、


・朝のカレンダーで△/○−とラベルを貼って

・体育では“△ペース”を守って

・お昼のスクショは見ないと決めて

・夜は△用メニューで止めて

・日記で「それでもできたこと」を三つ数えてみたら


「何もしてない日」ではなかったことが、

ちゃんと目に見える形になった。


○/△/□と○+/○−で、

体と心の波をざっくりでも見てあげる。

「できなかったところ」だけじゃなく、

「それでもやめたおかげで守れたところ」も

“できたこと”に混ぜて数える。

『二人の季節』の中に、

その日のぐるぐるをちょっとずつ染み込ませていく。


たぶんこの三つを、

これからも地味に繰り返していくんだと思う。


今日は、


「ちゃんと走り切れなかった自分」でもなく、

「スクショ文化を全部ぶった切れた自分」でもなくて、


「△の日の自分を、

 △のままちょっとだけ大事に扱えた高校生」


だった、ということにしておく。


自己採点は、

自分に○−寄りの△。

(“まあまあ頑張っただるめの日”)


完璧からは程遠いけど、

ゼロ点でもない。


このくらいの“だるさ込みの仮合格”を

出せる回数を、

少しずつ増やしていけたらいい。


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