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リナの冒険ノート2  作者: リナ


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リナ、未来の自分を下書きする

**20xx年4月27日(月曜日) 高校1年生**

**朝**


目が覚めた瞬間、

ふくらはぎのあたりに、うすい重さが残っているのに気づいた。


(今日は……○−かな。まあまあ元気寄りのふつうって感じ)


布団の中で、いつもの「体の様子チェック」。


・ふくらはぎ → 「ちゃんと歩けるけど、全力ダッシュはやめとけ」くらい

・下腹部 → 先週よりは静かだけど、じんわり存在を主張している

・腰 → ふつう。寝返りサボり度一割

・頭 → 目を開ければ動き出しそう。でも、考えすぎると空回りコース


ベッドから起き上がって、壁のカレンダーを見る。


先週の○+/○−と、その下に鉛筆で書いたメモ。


『○+の日:最大二時間半まで(タイマー区切り必須)

 ○−の日:最大二時間まで(座り作業メイン)』


(○+は「調子いいから飛ばしがちの日」、○−は「控えめモードの日」ってことにしてる)


その横には、

ノートを見ながら後から書き足した小さい文字。


『今のところの長めの目標

 ①理科・国語・英語をサボらず「土台科目」にする

 ②進路や将来の話で、翻訳した一言+本音一言を返す』


(目標は二つまで、って自分で決めたんだよね)


昨日までの自分に言い聞かせるみたいに、もう一度読む。


(①は勉強系、②は会話系。

 どっちも、一晩でどうにかなるやつじゃないけど)


シャープペンで、今日の枠に『○−』と書き込んでから、

ふと視線がカレンダーの余白に止まった。


(……もし、このままちゃんと続けられたら、

 十年後の私はどんな大人になってるんだろ)


ふいに頭の中に、

見たことのない部屋のイメージが浮かんだ。


一人暮らしっぽい小さな部屋。

本棚には、理科系の本と、心理や教育の本がバラバラに並んでいる。


仕事帰りらしきスーツ姿の自分が、

その本棚の前でネクタイをゆるめて、

テーブルにノートパソコンと台本を広げている。


画面には、

『二人の季節』の、ずっと先のシーンの脚本。


(昼間は「人の話を聞く仕事」で、

 夜は物語で人の背中をちょっと押す仕事、みたいな)


脳内の“未来の自分”は、

疲れてはいるけど、なんとなく顔色が明るい。


(……いいな、それ)


しかし、そこで現実の自分の部屋に視界が戻る。


机の上には、

プリントの山と、理科の教科書と、開きっぱなしの単語帳。

「土台科目」と決めた三教科も、

正直まだ「好き」より「追われてる」時間のほうが多い。


(今の私、まだ「未来の自分の本棚に何を置きたいか」どころか、

 「そもそも本棚の組み立て方から」って感じだよね)


ちょっと笑えてしまって、

その笑いが、同時に少しだけ胸に刺さる。


(でも、

 “こんな大人になれたらいいな”って妄想するの、

 意外と悪くないかも)


(そこから「今日できること」を一個決める、っていう遊びにしたら、

 ただの現実逃避じゃなくなる……はず)


制服に袖を通しながら、

頭の中で小さくルールを決める。


(今日の分の「未来妄想」から引き出した、一番小さい一歩。

 それを夜の台本か勉強かに、どこか一つ混ぜる)


廊下から、お母さんの声が飛んできた。


「里奈ー、今日、進路のプリント出す締め切り書いてなかった?」


「あ、うん! 持ってくー!」


胃のあたりが一瞬きゅっとなりかけたけど、

昨日のカレンダーの『②』が頭の中で光る。


(翻訳+本音、一言セット。

 今日は、最低一回はやる)


玄関に向かいながら、

自分の中だけの約束をもう一度なぞった。


---


**午前**


一時間目が終わった休み時間。


教室の後ろの掲示板には、

「進路研究・職業調べ」のプリントが新しく貼られていた。


『気になる仕事を二つ選び、調べてレポートにまとめなさい』


(仕事二つ、か)


自分の中の「目標は二つまで」ルールと、

なんとなくリンクしてちょっと笑う。


席に戻ろうとしたところで、

隣の席の子がプリントを指さした。


「ねえねえ、二つってさ、

 “本命”と“保険”って意味なのかな」


「どうなんだろ。

 “候補Aと候補B”くらいじゃない?」


「私さ、

 “保険”って言われると、なんかモヤっとするんだよね。

 “本命落ちたときのための予備”って感じしない?」


(わかる、それ)


里奈の胸の中でも、

「第一希望」「第二希望」という単語が、

ちょっと窮屈な制服みたいな違和感でまとわりつく。


「二つって言われたらさ、

 “どっちも本命で、時間差で叶えてもいい”でもよくない?」


「時間差?」


「うん。

 “先にやるほう”と“後から挑戦したいほう”みたいな。

 一生で一つしか仕事しちゃいけないわけじゃないし」


「それいいな」


隣の子が、

ペンをくるくる回しながら笑う。


「じゃあ私は、

 “先にやるほう”→食べていくための仕事

 “後から挑戦したいほう”→趣味をちょっと仕事寄りに、かな」


「なんかリアル」


(私の場合は……)


里奈の頭の中に、

さっき朝に見た“未来の自分”の部屋が再生される。


昼間は、人の話を聞いたり支えたりする仕事。

夜は、『二人の季節』みたいな物語を書く時間。


(どっちも本気なんだけど、

 順番とか重さは変わるかもしれない)


席に座ってから、

ノートの端に小さく書いてみる。


『仕事の候補

 A:人の相談や進路の手助けをする仕事

 B:物語や台本で、人の気持ちを少し軽くする仕事』


(“保険”じゃなくて、“二つの柱”)


そう書いただけで、

ちょっとだけ呼吸がしやすくなった。


---


**昼**


昼休み。


今日は教室の隅で、

いつものメンバー四人で机をくっつけて弁当を広げる。


「ねえ、職業調べ、何にする?」


一人が、

プリントをふりふりしながら聞いてきた。


「私はとりあえず看護師と保育士かなー。

 “手に職系セット”って感じ」


「私は公務員と、よくわかんないけどIT系」


「くくり雑」


笑いが起きてから、

三人分の視線が里奈に集まる。


「田中は?」


「……今のところは、ね」


“今のところ”を前置きにするのは、

もうだいぶ板についてきた。


「“人の相談に乗る系”の仕事と、

 “物語を書いたり台本を作ったりする系”の仕事、かな」


「おー、らしい」


「“相談”って、

 学校の先生とか?」


「うーん、

 学校かもしれないし、

 病院とか、別の場所かもしれないし。


 まだ“ここ!”って決め打ちでは言えないけど」


(ここで“まだぼんやりしてるね”って言われたら、

 けっこう刺さるやつなんだけど)


ちょっと身構えながら、

三人の顔色をうかがう。


しかし返ってきたのは、

予想外にゆるい一言だった。


「でもさー、

 高一で“人の相談に乗る系”って言えるだけで、

 けっこうはっきりしてない?」


「そうそう。

 私なんか“どこでもいいからデスクワークで、

 できれば定時で帰れて土日休み”ってくらいだもん」


「その条件もだいぶ重要だけどね」


三人の笑いに乗っかりながら、

胸の奥のきゅっとしたところが少しゆるむ。


(“ちゃんとした職業名”じゃなくても、

 方向で話していいんだっていうの、

 だんだん慣れてきたかも)


箸を動かしながら、

なんとなく口から言葉がこぼれた。


「将来さ、

 仕事から帰ってきて、

 ちょっとだけ台本書いたり、本読んだりして寝る、みたいな生活できたらいいなって思ってて」


「夜まで仕事しっぱなしじゃなくて?」


「うん。

 “好きなことを全部仕事にする”っていうより、

“好きなことをちゃんと続けられる余力のある仕事”がいい、っていうか」


「わかるー!」


向かいの子が勢いよく頷く。


「なんかさ、

 “好きなことを仕事に!”って言葉、

 キラキラしてるけど疲れそうなんだよね」


「それ。

 “好きなことは好きなまま残したい”っていうわがままもある」


(わかってくれる人、ちゃんといる)


その事実だけで、

さっきまでの未来妄想が、

少し現実に近づいたように感じた。


同時に、

別の声もこっそり顔を出す。


(でも、

 現実の私はまだ、

 理科の小テストでケアレスミス連発してるし、

 英単語も怪しいし、

 台本だってプロでもなんでもない)


(“未来の自分”と“今の自分”、

 差がありすぎて笑えるレベルじゃない?)


胸の奥がチクリとする。


でも今日は、

そこから一段階深く考えてみることにした。


(“差がある”ってことは、

 間に階段が必要ってことだよね)


(その一段目を、

 今日どこかに置けたら、とりあえずOKにしよう)


箸で卵焼きをつまみながら、

自分の中にだけ聞こえる声でそう決めた。


---


**午後**


五時間目のホームルーム。


担任が、

前に立って言う。


「さっき配った職業調べのプリント、

 一応“今のところの候補”でいいからね。


 二つ選んでも、

 別にどっちかを捨てろとは言わないから」


(“捨てろとは言わない”か)


里奈は、

午前中ノートに書いた『A』『B』の文字を思い出す。


(“二つの柱”って言い方、

 担任にも通じるかな)


ホームルームが終わったあと、

里奈はちょっとだけ勇気を出して、

教卓に近づいた。


「先生、ちょっといいですか」


「ん、田中?」


「職業調べのことで……」


喉が少しだけ乾く。

でも、昨日の夜にノートに書いた“口頭版の途中まで文”を、

頭の中でそっと読み上げる。


(『将来の仕事について、今のところ私は__と思ってる』)


それを、そのまま口に出す。


「将来の仕事について、

 今のところ私は“人の相談に乗る系”と“物語を書く系”の、

 二つの柱を持っておきたいと思ってて」


「二つの柱?」


「はい。

 “本命と保険”っていうより、

 “昼間メインでやるほう”と“時間差で育てるほう”みたいな。


 それって、

 職業調べで二つ選ぶのとは違う話になっちゃいますか?」


(質問の形にしたから、

 “こうであるべきです!”って押し付けにはなってない……はず)


担任は少し考えてから、

ふっと笑った。


「いいと思うよ。

 “今のところそういうイメージを持ちたい”ってことなんだろ?」


「はい。

 今決め打ちで一つに絞るよりは、

 そういう形で考えたほうが素直だな、って思ってて」


「じゃあ、

 プリントには“相談に乗る系”で一つ、

 “物語を書く系”で一つ、

 代表選手を選んで調べてみたらいいんじゃないか」


「代表選手」


「そう。

 その二つが、

 将来どういうふうに組み合わさるかは、

 これから考えればいいさ」


(“今から全部決めろ”じゃなくて、

 “とりあえず代表を調べろ”なら、まだ息ができる)


「……わかりました。

 ありがとうございます」


教卓から離れるとき、

胸のあたりが少し軽くなっていた。


(“口頭版途中まで文”、

 思ったよりちゃんと使えたかも)


---


**夕方〜夜(台本タイム)**


家に帰って、夕食とお風呂を終えたあと。


カレンダーの今日の枠には『○−』と書いてあるから、

「二時間まで」のルール発動日だ。


(“ちょっと控えめにしておこうの日”マーク)


机の上には、

『二人の季節』の台本と、

職業調べのプリントと、

英単語帳。


スマホのタイマーを

三十五分×三セットにして、

一回分を台本、

一回分を職業調べ、

一回分を単語帳に振り分ける。


(“未来妄想”の一番小さい一歩は……)


昼間に頭の中で見た、

仕事から帰ってきて台本を書く“未来の自分”。


(あの人は多分、

 昼間にやってる仕事のことも、

 夜の台本のことも、

 それぞれちゃんと勉強したんだろうな)


(だったら今日の一歩は、

 “昼の仕事候補”について、

 ちゃんと紙の上で名前を知るところから、かな)


一セット目の三十五分は、

職業調べの時間にした。


“人の相談に乗る系”で、

まずは「スクールカウンセラー」と「臨床心理士」をざっくり調べる。


ホームルームで担任が言っていた“代表選手”だ。


(資格の取り方、めっちゃ長い……)


(でも、「人の話を聞いて、一緒に考える」っていうところは、

 やっぱり惹かれるんだよな)


プリントの裏に、

今日の分だけ簡単なメモを書き足す。


『スクールカウンセラー

 → 学校で子どもや保護者の話を聞く。

 → 勉強だけじゃなく、家のこと、人間関係も含めて話せる窓口。

→ “答えを配る”より、“一緒に考える”がメインっぽい』


(“答えを配る係”じゃなくて“考える係”、は、

 今の自分の方向性と近い)


二セット目のタイマーは、台本。


『二人の季節』の中で、

主人公の子が、親との進路話のあと、

夜に一人で未来を妄想するシーンを書き足す。


> 「いつか、仕事帰りに小さなアパートの部屋で、

>  夜は物語を書きながら眠くなったら寝る、

>  みたいな暮らしができたらいいなって思うんです」

>

> 「その暮らしを守るには、

>  昼の仕事でどれくらい自分をすり減らさずに済むか、だね」


担任との会話や、

昼の友達とのやりとりを、

ちょっとだけ形を変えて台詞に混ぜる。


書きながら、

(今日の“未来妄想”ちゃんと混ぜられてる)と

心のどこかで思う。


三セット目の三十五分は、

英単語帳をゆるくめくる時間。


(①「土台科目」目標にも、

 一応今日の自分なりに手をつけられたかな)


三回目のタイマーが鳴ったとき、

時計は二十一時四十五分。


(○−の日に一時間四十五分。

 これくらいで止められたら、

 明日の足もそこまで怒らない……はず)


名残惜しさを感じつつ、

あえて教科書を閉じる。


ふくらはぎの重さが、

朝よりひどくなっていないことを確認してから、

部屋の明かりを少し落とした。


ベッドの上で、

日記ノートを開く。



## 後書き


**日記**


**20xx年4月27日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**


今日は、

「未来の自分の暮らし」を妄想してから、

そこに向かう一番小さい階段を一段だけ作ってみた日だった。


---


### 今日できたこと


1. **“仕事の候補二つ=本命と保険”じゃなくて、“二つの柱”として考えられたこと。**

職業調べのプリントを見たとき、

最初は「本命」「保険」って分け方が頭に浮かんだけど、

隣の子との会話や、朝の妄想のおかげで、

「昼にメインでやるほう」と「時間差で育てるほう」という

自分なりの言い方に置き換えられた。

そのうえでノートに「A」「B」と書き出したことで、

どちらも“捨てる前提の候補”じゃなくて

“長く付き合いたい方向”として扱えた。


2. **ホームルーム後に、担任に“途中まで文”を使って相談できたこと。**

「将来の仕事について、今のところ私は〜と思ってて」という形で、

ノートで練習していた文をほぼそのまま口に出せた。

そのおかげで、

「二つの柱って変ですか?」という聞き方ができて、

「代表選手を二つ選んで調べたら?」という具体的な返事をもらえた。

これは、前にやった「途中まで同じ形の文を書いて、

その日の言葉を足す書き方」を、

口頭バージョンに応用できた一歩だと思う。


3. **○−の日ルールを守りながら、目標①と目標②の両方に少しだけ触れられたこと。**

タイマー三十五分×三セットにして、

・一回目 → 職業調べ(目標②の“将来の話を自分なりに整理する”にも近い)

・二回目 → 台本(未来妄想の反映+『二人の季節』進捗)

・三回目 → 英単語帳(目標①の“土台科目”)

というふうに振り分けた。

二時間フルではなく一時間四十五分で止めたことで、

ふくらはぎの重さも悪化しなかった。

「全部はできないけど、目標二つにそれぞれ1ミリずつ触れた」と

カウントできたのは、自分にとって大きい。


---


### 今日できなかったこと


1. **昼の会話で、未来妄想と現実の差について正直に話すところまではいけなかったこと。**

友達には「夜も台本書けるくらいの余力がある仕事がいい」と言えたけど、

「今の自分はまだ、理科や英語でもつまずきまくってて不安」

という部分は笑いに紛らせてしまった。

本当はそこまで言えたら、

もっと“わかる”って共感し合えたかもしれない。


2. **職業調べのメモが、まだざっくりで止まっていること。**

スクールカウンセラーと臨床心理士について、

いいなと思うところはメモしたけど、

しんどそうなところやハードルの高さについては

ちゃんと向き合えていない。

「大変そうだから見るのこわい」という気持ちが勝って、

記事を途中で閉じてしまった。


3. **授業中の“足チェック”を意識するのを忘れた時間があったこと。**

腕時計のアラームを一時間ごとに鳴るようにセットしたのに、

数学の時間は問題に必死で、

バイブレーションに気づいても「あとでいいや」と流してしまった。

気づいたときには、

ふくらはぎと腰が同時に重くなっていて、

「さっきの合図をちゃんと拾っておけば」と少し後悔した。


---


### 障害ハードルとその分析


1. **未来と今の差を口に出せなかった理由。**

「理想の暮らし」と「今の自分」の差を人前で話すと、

「それ本当にできるの?」とツッコまれそうで怖い。

特に、まだ成績もパッとしない段階で

大きめの理想を口にすると、

自分で自分を笑ってしまいそうになる。

だから、未来妄想は“楽しい秘密”にしておきたくなって、

現実の弱点部分はつい隠してしまう。


2. **職業の大変さに向き合えなかった理由。**

良いところばかり見ているほうが、

妄想としては甘くて楽しい。

でも「必要な勉強期間」「資格試験」などの文字を見ると、

そこから逆算して

「じゃあ今何しなきゃいけないの?」に直結してしまう。

それが重く感じられて、

ページを閉じたくなってしまった。

「全部の条件を一気に飲み込まなきゃ」と思う癖が、

情報に近づくのを邪魔している気がする。


3. **授業中に体のサインを拾えなかった理由。**

勉強モードに入ると、

どうしても「集中=体のことを忘れる」になりがち。

それに加えて、

「体調のせいにしたくない」という気持ちもまだ強い。

だから、足が重くなっても

「今は問題のほうが大事」と

サインを後回しにしてしまう。

結局あとでまとめてしんどくなるので、

「その場で一回体に目を向けるほうが、

たぶん長期的には得」という感覚を、

まだ体験的に覚え切れていない。


---


### 明日以降の具体的な対策(小さな実験)


#### 1. 「未来妄想→今日の一歩メモ」実験


* 夜、ベッドに入る前か、

台本を開く前に、

「将来こうなれたらいいな」という妄想を

一行だけノートに書く。


例)

「将来、自分のペースで働きつつ、夜に台本を書く暮らしがしたい」


* その下に、

その妄想に少しだけ近づくための

“今日できる一歩”を一行だけ書く。


例)

「今日は職業調べの代表選手について、

 良いところだけじゃなくて大変そうなところも一項目読む」


* 実際にできたかどうかは、

日記の「今日できたこと」か「できなかったこと」に書く。

これを、まずは三日連続でやってみる。


→ 未来と現実の差を、

「恥ずかしいギャップ」じゃなくて

「階段の段数」として見れるようになりたい。


#### 2. 「大変そうなところを一つだけ見る」実験


* 職業調べをするとき、

一気に全部を把握しようとしない。


* 今日調べる仕事について、

「楽しそうなところ」と「大変そうなところ」を

それぞれ一項目だけメモする。


* 特に「大変そうなところ」は、

無理に解決策まで出さなくていいので、

「ここがハードルっぽい」と印をつけるだけにする。


→ 「現実を見たら夢が壊れる」じゃなくて、

「現実を小分けにして見る」練習。


#### 3. 「授業中の足チェック・合図に一回だけ反応」実験


* 腕時計のアラームが鳴ったとき、

一日に最低一回は、

その合図にちゃんと反応して

姿勢を変えたり、足の角度を変えたりする。


* 「全部の授業で完璧にやる」は目標にしない。

まずは、一日一回でもできたら○にする。


→ 体からの小さいサインに、

 少しずつ“即レス”できるようになりたい。


---


### 中期目標のメモ(今のところの二つ)


① 理科・国語・英語を「土台科目」として、

 週のうち三日はどれか一つに必ず触れる。


② 進路や将来の話題が出たとき、

 「翻訳した一言」+「自分の本音一言」を返す。

 (一回の会話で全部言えなくても、

  どちらか一つでも出せたら前進としてカウント)


今日は、


* ①について → 英単語帳と、職業調べのメモという形で、

 かろうじて条件クリア。

* ②について → 担任との会話で

 「今のところ〜と思ってて」という形で本音を一行出せたので、

 これも△〜○くらいの達成度。


達成というより、

やっとスタートラインに立てた感じだけど、

それでも「目標を二つに絞ったからこそ意識できた」部分はある。


---


### 繰り返しの意識


未来のことを考えると、

どうしても頭の中で

「理想の暮らしをしている私」と

「今日も小テストでケアレスミスしてる私」が

並んでしまう。


そのギャップにびびって、

考えるのをやめたくなる日もある。


でも、

今日みたいに


・未来の部屋のイメージを一回思い浮かべて

・そこから「今日できる一歩」を引き出して

・実際にほんの少しだけ動いてみて

・夜に「どこまでできたか」を日記に書く


という流れをやってみると、

ギャップは消えないけど、

「間に階段をかける感覚」が

ちょっとだけ育つ気がした。


親の言葉やプリントの文字や、

周りの子の考え方に揺らされながらも、


・○/△/□(○=ふつう、△=だるめ、□=ほぼ電池切れ寄り)と

 ○+/○−(○+=元気多めの日、○−=控えめモードの日)で体の波を見て

・「できたところを数える」で自分を少しだけ褒めて

・ノートや台本にその日の言葉を足していく


この三つを繰り返していけば、

たぶんいきなり理想の大人にはなれないけど、


「昨日よりちょっとだけ、

 未来の自分に話しかけやすくなった高校生」


くらいにはなれる気がする。


今日は、


「理想と現実の差にびびりつつも、

 その間に一段だけ階段を置けた日」


ということにして、

自分に○−寄りの○を出しておく。

(“まあまあ頑張ったふつうの日”っていう自己採点)


完璧には程遠いけど、

ゼロ点でもない。


このくらいの“仮合格”を、

これからも何回も出せるようになりたい。


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