リナ、試験結果の現実
**20xx年5月13日(月曜日) 高校1年生**
**朝**
今日、試験結果が返ってくる。
目が覚めた時、胃が痛かった。
先週の試験。手応えがなかった。
特に数学と英語。
「どうしよう」
不安で、朝食が喉を通らない。
お母さんが「食べなさい」と言った。
「うん...」
無理やり口に運んだ。
お父さんが「結果を恐れるな。大事なのは、次にどうするかだ」と言った。
「分かってる」
でも、怖い。
「いってきます」
重い足取りで、家を出た。
**午前**
電車の中で、咲希ちゃんからメッセージが来た。
「今日、結果出るね。怖い」
「私も」
学校に着いた。
教室に入ると、みんな静かだった。
同じ気持ちなんだ。
1時間目、数学。
先生が「試験を返します」と言った。
教室に緊張が走った。
名前を呼ばれた人から、前に取りに行く。
「田中」
私の名前が呼ばれた。
立ち上がって、前に歩いた。
先生から答案を受け取った。
裏返しになっている。
席に戻って、恐る恐るめくった。
「48点」
赤い数字が目に飛び込んできた。
平均点は65点。
17点も下。
頭が真っ白になった。
**昼**
お昼休み。
咲希ちゃんと二人で、誰もいない階段の踊り場にいた。
「数学、何点だった?」
咲希ちゃんが聞いた。
「48点」
「私、52点」
二人とも、沈黙した。
「英語は?」
「55点。平均より10点低い」
「私も似たような感じ」
お弁当を開けたけど、食べる気がしない。
「リナ、どうしよう」
咲希ちゃんの声が震えていた。
「分からない」
私も泣きそうだった。
「部活、ちゃんと勉強しなかったから...」
「そうだね」
自業自得。
でも、辛い。
「次は、ちゃんとしよう」
咲希ちゃんが言った。
「うん」
二人で誓った。
**午後**
放課後、担任の佐藤先生に呼ばれた。
職員室に行った。
「田中、座りなさい」
椅子に座った。
先生が私の答案を並べた。
「今回の結果、見たか」
「はい」
「どう思う?」
「...良くないです」
「そうだな。特に数学と英語。基礎ができていない」
言葉が刺さった。
「高校は、中学とは違う。自分で勉強しないと、ついていけなくなる」
「はい」
「部活に入ったそうだな」
「演劇部です」
「部活も大事だ。でも、勉強が疎かになっては本末転倒だ」
「分かっています」
「次の期末試験。今回より、必ず上げること。いいな」
「はい」
先生の目が厳しかった。
「頑張れ、田中」
「はい」
職員室を出た。
廊下で、深く息を吐いた。
情けなかった。
**夕方**
演劇部の部室に行った。
活動は再開している。
でも、私は気持ちが乗らなかった。
山口先輩が「リナ、元気ないね」と言った。
「試験結果が...良くなくて」
「そっか。大丈夫、次頑張ればいいよ」
先輩の優しさが、逆に辛かった。
「でも、勉強疎かにしたの、部活やってたからで...」
「リナ」
先輩が私を見た。
「部活のせいにしちゃダメ。時間の使い方は、自分次第」
「...はい」
「部活も勉強も、両立できる。先輩たちもやってる」
「はい」
「諦めないで」
先輩の言葉が、心に響いた。
帰り道、咲希ちゃんと一緒だった。
「リナ、次は頑張ろうね」
「うん」
「私も、ちゃんと計画立てる」
「私も」
駅で別れた。
電車の中で、窓の外を見た。
今日は、辛い日だった。
でも、これが現実。
受け止めなきゃ。
**夜**
家に帰った。
「ただいま」
お母さんが「おかえり。試験結果は?」と聞いた。
答案を渡した。
お母さんが見て、顔が曇った。
「リナ...」
「ごめんなさい」
涙が出そうになった。
「謝る前に、どうするか考えなさい」
お母さんの声は、厳しくも優しかった。
「次は、ちゃんとやるから」
「約束よ」
「うん」
夕食の時、お父さんが何も言わなかった。
それが、逆に辛かった。
部屋に戻った。
答案を机に並べた。
間違えたところを見直した。
基礎ができていない。
先生の言う通りだ。
ノートに、計画を立て始めた。
毎日2時間、勉強する。
部活の後、必ず復習する。
週末は、まとめの時間を取る。
「今度は、絶対」
自分に誓った。
日記を書こう。
今日の悔しさを、忘れないために。
## 後書き
**日記**
**20xx年5月13日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**
今日、試験結果が返ってきた。
数学48点、英語55点。
どちらも平均以下。
ショックだった。
担任の先生に呼ばれた。
「基礎ができていない」
「次は、必ず上げること」
厳しい言葉だったけど、当然だ。
山口先輩が言った。
「部活のせいにしちゃダメ」
「時間の使い方は、自分次第」
その通りだ。
私は、部活に夢中で、勉強を疎かにした。
時間管理ができていなかった。
お母さんが「どうするか考えなさい」と言った。
考えた。
計画を立てた。
毎日2時間、勉強する。
部活の後、必ず復習する。
週末は、まとめの時間を取る。
次の期末試験。
絶対に、今回より上げる。
今日は、辛い日だった。
でも、大事な日だった。
現実を見た。
そして、決意した。
部活も勉強も、両立する。
諦めない。
先輩たちができているなら、私にもできる。
頑張る。
次は、笑顔で結果を見られるように。
どんな時でも笑顔で。
でも今日は、悔しさを噛みしめる日。
この悔しさを、バネにする。
田中里奈、ここから巻き返す。




