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リナの冒険ノート2  作者: リナ


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18/93

リナ、本番への階段

**20xx年8月12日(月曜日) 高校1年生**

**朝**


今日から、文化祭まで残り3週間。


本格的な仕上げの時期に入る。


「もうそんなに近いのか」


朝食を食べながら、実感が湧いてきた。


これまでの稽古とは、緊張感が違う。


お母さんが「いよいよね」と言った。


「うん。ドキドキしてる」


「でも、リナなら大丈夫」


その言葉に支えられて、家を出た。


今日は、通し稽古の予定。


修正した脚本での、本格的な通し稽古。


「今度は、うまくいくといいな」


前回の失敗が、頭をよぎる。


でも、今は違う。


脚本も演技も、格段に良くなっている。


**午前**


学校で咲希ちゃんと会った。


「リナ、緊張してる?」


「うん。でも、いい緊張」


「私も。照明の準備、完璧にしたよ」


咲希ちゃんも、気合が入っている。


部室に入ると、いつもと空気が違った。


みんなの表情が、真剣。


「今日は大事な通し稽古です」


山口先輩が言った。


「本番を想定して、やりましょう」


舞台セットも、ほぼ完成している。


照明も、音響も、本番仕様。


「すごい」


私の脚本が、こんな形になるなんて。


数ヶ月前は、想像もできなかった。


通し稽古が始まった。


**昼**


第一場。


佐藤先輩の第一声。


「私は今、人生の分岐点に立っている」


でも、前とは全然違う。


感情がこもっている。


リアリティがある。


観ていて、引き込まれる。


第二場、第三場と進んでいく。


どの場面も、以前より格段に良い。


俳優さんたちの演技も成長している。


でも何より、脚本が生きている。


私が書いた言葉が、本当に生きている。


「これなら、いける」


初めて、そう確信した。


お昼休み、興奮が収まらなかった。


咲希ちゃんと弁当を食べながら、感想を話し合った。


「すごく良かった」


「うん。鳥肌立った」


「照明も、ぴったりだったよ」


「ありがとう」


お互いを褒め合った。


でも、まだ油断はできない。


本番まで、さらに完成度を上げなければ。


**午後**


午後は、細かい修正作業。


「ここの間、もう少し長く」


「この台詞、もっと強調して」


川田先生と一緒に、演出を詰めていく。


私の意見も、積極的に取り入れてもらえる。


「田中さんの感覚、的確よね」


先生に褒められて、嬉しかった。


でも、それ以上に、作品が良くなることが嬉しい。


みんなの努力が、形になっている。


私一人の作品じゃない。


みんなの作品なんだ。


最後に、もう一度第四場を通した。


クライマックスのシーン。


主人公が決断する場面。


「これが私の道」


佐藤先輩の台詞に、涙が出そうになった。


私が書いた言葉なのに、私の想像を超えている。


**夕方**


稽古が終わった後、ミーティング。


「今日の出来はどうでしたか?」


山口先輩が聞いた。


「すごく良かった」


「前回とは、全然違います」


みんなが口々に言った。


でも、満足しているわけじゃない。


「まだ3週間あります」


「さらに完成度を上げましょう」


向上心が、みんなから感じられる。


この雰囲気が、嬉しい。


帰り道、咲希ちゃんと話した。


「本番が楽しみになってきた」


「私も。お客さんに見てもらいたい」


「きっと、感動してもらえるよ」


「そうだといいな」


でも、もう不安はない。


自信を持って、本番を迎えられそう。


**夜**


家に帰って、今日の稽古を家族に報告した。


「どうだった?」


「すごく良かった。みんな、本当に上手になってる」


「リナの脚本も、良くなったのね」


お母さんが嬉しそうに言った。


「うん。でも、みんなのおかげ」


夕食の時、お父さんが「楽しみだな」と言った。


「文化祭、絶対見に行くからね」


「うん。頑張る」


太一も「僕も見たい」と言った。


家族に支えられている実感。


これも、力になる。


部屋に戻って、台本を読み返した。


でも、今日は勉強もした。


バランスを保ちながら。


最後の3週間。


悔いのないよう、頑張ろう。


でも、無理はしない。


自分らしいペースで。


「絶対、成功させる」


そう決意して、眠りについた。




## 後書き


**日記**


**20xx年8月12日(月曜日) 高校1年生 田中里奈**


今日、文化祭まで3週間という節目の日だった。


本格的な通し稽古で、作品の完成度を確認できた。


結果は、大成功。


前回の失敗とは、全く違う出来だった。


脚本も、演技も、すべてが格段に良くなっている。


特に、佐藤先輩の演技には感動した。


私が書いた言葉が、想像以上の表現になっている。


照明も音響も完璧で、咲希ちゃんの頑張りも実った。


みんなで作り上げた作品だと実感している。


私一人の力じゃない。


みんなの努力が結集されている。


川田先生にも「田中さんの感覚は的確」と褒められた。


演出助手として、成長できているのかもしれない。


残り3週間。


さらに完成度を上げて、最高の舞台にしたい。


でも、無理はしない。


この間学んだバランスを大切にしながら。


家族も楽しみにしてくれている。


みんなの期待に応えたい。


初めて、本当に自信を持って本番を迎えられそう。


どんな時でも笑顔で。


今日は、希望に満ちた笑顔だった。


頑張ろう、最後まで。



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